naomiの写メール日記〜ブログ版〜

フランス詩を勉強しはじめて、最近とても興味深い事を知りました。


韻がすべてのヨーロッパ詩ですが、そもそも韻を踏むのはアラビック詩から来ているのだそうです。
中国の漢文も韻を踏みますが、おそらく韻もシルクロードを歩いてきたのでしょう。
7月発売の新譜に、私がモンサンミシェルの夜明けの海で作った曲が、一番最後に収められています。ノルマンディーの海は、なぜかアジアの香りがします。なぜかはわかりません。聴いて頂ければ分かると思いますが、とてもうまく表現できました。


そしてヨーロッパ詩によく使われる花はバラですが、バラの前はサンザシだったのだそうです。サンザシからバラになった時代、ヨーロッパにはチャイナからのバラはまだ入ってきていないので、ヨーロッパ原産の一季咲きのポートランド種などの花びらの多い桃色の、古い品種のバラが歌われていたのです。(ヨーロッパのバラは本来一季しか咲かないのです。中国のバラは四季咲きで、現在ではそれらが交配され、四季咲きでたくさんのバラが楽しめます。)

一季咲きのバラは年に一度しか咲かない分、一気に力強く華やかに開花します。ボッテチェッリのプリマベーラの様に、たくさんの花が風にのって揺れている、あの感じだと思います。

そう思って詩に触れると、またボサノバのルーツである、吟遊詩人の優雅で甘い感触に触れる事ができます。うちにはこのタイプのバラは一種あり、いつか株を大きくして、満開の花の中でボサノバを歌いたいと思うのでした。なんて贅沢な企画でしょう。

写真はチャイナ種のもの。後ろ姿も美しいです。
2006.06.05:naomina:[メモ/趣味]


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