旅行
パリにやってきました。
私はいろいろなホテルに泊まるのが大好きで、特にフランスのように手作り感溢れる小さなホテルがたくさんあると、うれしくなってしまいます。 昨晩からエトワール(凱旋門)から歩いてすぐの小さなホテルに泊まっていますが、ドアの表示もベッドボードの絵も手描きのアールヌーボー。 アールヌーボーのモチーフは植物が多いですが、私の部屋も代表的なモチーフであるアイリスとユリです。 ちなみにカーテンはブティ!(南仏の手芸。布と布を合わせて、下絵を書いて縫って、後から綿や綿糸を針や爪楊枝で詰めていき、立体的にする)冬は暖かそう。 私も時間を見つけて作ってみたいです。 |
「どうした?!その髪!」
最近、毎日みんなに言われる言葉です。 忙しくて40日くらい髪を切っていないって事を言われているのかと思って三日くらい過ごしましたが、どうやらそうではなく、私の髪がどう見ても前に比べて変わったらしいのです。 自分では自分が見えないので、うまく言えませんが、髪の毛が異常にツヤツヤしてぺしゃんこになってしまいました。 美容師さんいわく、ドイツに出張した人に多い現象で、水が変わったせいで髪が柔らかくなるのだそうです。 私はドイツではなくピレネーの麓ですが、どちらも温泉があり水が特殊です。医師の診断書がないと温泉に入れてくれない所もあるくらいです。 そして、この柔らかい髪は帰国しても10年くらいはそのままなのだそうです。 これはくせっ毛に悩む人にはもってこいだと思うのですが。 いつから髪が柔らかくなったか考えてみると、おそらくビアリッツかサンセバスチャンだと思われます。 タラソテラピーも有名だし、体にいい水なんでしょうね。 水ってすごい! 写真はビアリッツの小さな港のクリスマス。赤いモールがイカリになっています。 |
ボルドーに来てびっくりした事がふたつあります。
まずは言葉のなまりがあり、よく聞き取れないこと。 ふたつめは美男美女が多いこと。 街ごと世界遺産になっている美しい街ですが、最近では街中をトラム(路面電車)が走っていて、どこへ行くにもとても便利です。 この辺りにはボルドー式建築というものがあり、建物は他の地域では見た事がない造りになっています。あとは有名なものは、ワインとカヌレでしょうか。 そしてこの街で1番驚いたのは、朝食にどんぐりが出たこと。 ナッツクラッカーで割って食べます。昔、どんぐりは食べられるってたしかに聞いた事はあったけど、おいしかったのでまた食べたいです。 この地方は特有の何かがひそんでいそうで、今度またゆっくり来たいです。 |
再びビアリッツに戻りました。ロンドンに戻る友人をビアリッツの空港に送る為で、私は彼女を見送ったら自分の帰国の為にボルドーへ移動します。
ビアリッツの空港は住宅街のすぐ近くにあり、とても小さく、ライアンエアーとエールフランスとプライベートジェットしか飛んでいないようです。 私もここから帰国したかったのですが、飛行機も小さく、チケットがとれませんでした。 夕暮れ時のビアリッツの岬を散歩していたら、海の上にかかった小さな橋を見つけました。マリア像の立つ小島につながっていて、橋を渡るにはザブーンと波をかぶります。 とても波が荒く、音もすごくて、海の恐ろしさを再認識する場所でもあります。 近くにはビーチもありますが、看板に「ここにはライフセーバーはいないので、各自気をつけるように」と 書かれ、潮の流れが地図に示されていました。 ちょっぴり怖かったですが、橋を渡りました。 地球ってすごいなぁと思うくらいの大絶景でした。 信じられないくらい美しい風景ですよね。 |
サンタンデールからバスで遠足気分でサンティジャーナ デル マールという村にやってきました。ここは中世の街がそのまま残っています。
写真はこの地域で三博士を迎えるためのならわしのようです。 この奥に子供達が火をたいて、代わる代わる火の番をしていました。こうやって三博士を迎えるのですね。 この村に来るなら、一泊くらい街中のペンションに泊まってみるのも素敵でしょう。小さな小さな村ですが、ここのよさは数時間いただけでは分からないんだろうなぁとなくなく村を後にしました。 メインストリートを歩いていると、車でパン屋さんがパンを配達していて、パンの入った袋を家のドアノブやパン用に取り付けられたドアのフックにかけていきました。 スペインで1番美しい村だそうですが、本当だと思いました。 |
昨夜はスペインで1番大事な日、クリスマスの「東洋の三博士の日」でした。
スペインでは、クリスマスはサンタクロースではなく、三博士なので1月6日が祝日。よって国をあげてのパレードはイブにあたる5日になります。 夕方5時になるとカフェやホテルでシャンパンが振る舞われ、7時くらいから国中で三博士のパレードが行われます。 私が今いる街、カンタブリア地方のサンタンデールでも三博士のメルチョ、ガスパール、バルタサールの三人の王様のパレードがメインストリートを通り、紙吹雪が舞って素敵でした。 そしてパレードが終わるとすぐに清掃車が来て、あっという間にきれいになります。毎朝消火栓から道に放水して掃除するので、本当に綺麗な街です。 では、皆様にもFELIZ NAVIDAD! |
サンセバスチャンに来て、いろんな場所でジョアンジルベルトを聞きます。この街はじっと耳をすましたくなる不思議な空気があり、ジョアンはまさにぴったりなのかもしれません。それに彼も北スペイン系ですよね。やはりこの辺りの人種の血が騒ぐのでしょうか。
私の宿はサンセバスチャンで最も古い建物で(戦争で焼け残った二軒のうちの一軒らしい。隣が街の中心の教会だからかも。)、オーナーはブラジル人のパウロさん。北西部の出身です。 私と同じくらいの年ですが、なんとジョアンジルベルトが大好きで、ペンションでもよく流れています。 この街の岬の丘の頂上にはキリスト像が見下ろしていて、びっくりするくらいたくさんの人が散歩をしながら海辺で過ごしています。 ボサノバが好きな方には、ぜひオススメの街です。 |
国境を越えてスペインのサンセバスチャンにやってきました。美しい海辺の街で、丘からはキリスト象が街を見下ろします。リオ気分です。
同じバスクとはいえ、フランスとは全く違うので驚きました。ここはバスクの中でも文化都市で、いろいろなものがありますが、やはりこの街の魅力は現地の人間と同じ行動をしてみる事だそうです。 急いで何かを捜す街ではなく、ゆったり空気に耳をすます街です。 昼から4時まではシエスタ。それからごそごそ旧市街地のバールにピンチョス(串にいろいろな具をさした食べ物。)を食べにくりだします。適当にカウンターからつまんで食べて、帰る時にいくつ食べたか申告して支払う気軽な店です。みんな少しずつ食べて何件もはしごします。たくさんの人に出会える社交の場所です。 サンタマリア教会の鐘を聞きながら、夜はゆっくり更けていきました。 バールの外では、犬が飼い主が食べ終わるのを待っていました。 |
ペイ バスクはフランスで1番先にユダヤ人を受け入れた場所で、彼らにもたらされたカカオ、チョコレートが名物のひとつです。
よくあるショコラティエ(チョコレート屋さん)ではなく、コーヒー豆屋のように「ガーナ75%」などカカオの産地や%などで細かく分類され、板状で売っていて、それを割ってグラム売りしています。 これが今までのチョコレートは何だったの?と思うくらい美味しいです。 さて、ペイバスクはフランスの中でも美食で有名な街ですが、本当です。 フォアグラとチョコレートのテリーヌや、サラダにチョコレートソース(おそらくバルサミコとココア)など、食べるまでぎょっとするメニューですが、びっくりする美味しさです。 写真は、クリスマス市でリンゴ飴やチョコ林檎が売っていました。 |
いよいよペイ バスクにやってきました。
バスク地方はフランスとスペインにまたがっていて、バスクというとスペイン側をさし、ペイ バスクというとフランス側をさします。 ビーチのあるリゾート地で、浜辺でサンドアートを発見しました!写真です。 ホテルのあるビアリッツから車で20分のバイオンヌに行ってみました。 あちこちのカフェから歌声が聞こえてきて、街中をバスクマーチングバンドが演奏していました。 このバスク民族は本当に優しくて、しかも日本人に似ています。音楽は日本とは全く違うけど(バスク音楽は太鼓やシンバルや鐘がつきものみたいです。にぎやか。)、そばにいてほっとするところがあります。 この民族は、7割がRHマイナスの血液型なんですって。しかも極端にB型が少ないらしいです。ここで事故にあうのだけは絶対に注意したいです(私はプラスのB型だから)。 道路の横断に妙に慎重になる今日この頃でした。 |
ついに憧れのトロバドールの地、ポワティエにたどり着きました。
誰に言っても知らないのですが、ポワティエ戦争の、あのポワティエです。 パリからTGVで一時間半。街は丘の上にあるので、駅から鞄を持って階段を登らなくてはなりません。 一度イギリスとの戦いで街は全焼しているはずですが、それでもかなり建物で歴史を感じます。 そして思ったとおり、楽器屋が多く、弦楽器の宝庫で、ど真ん中に憧れの弦楽器であるリュートが置かれていました。 思ったより随分大きな楽器で驚きました。チューバくらいはあります。 そして13世紀のトロバドールの歌をたくさん聴くことができました。 もっともっと長くいたいけど、あと二日しかありません。 思う存分満喫したいと思います。 しかし、どうしてこんなすごい場所がマイナーなんだろう? |
皆様は日本の国民健康保険が、世界中で使える事をご存知だったでしょうか?
八月にロンドンで歯医者にかかり、泣く泣く多額の治療費用を払った私でしたが(歯は保険がきかない)、緊急の場合、申請をすれば限度額を越えないかぎり、七割は返ってくるらしいです。 まずは現地で治療費用の全額を現金なりカードなどで支払い、領収書を受け取ります。 この領収書は再発行できないので、帰国の際もスーツケースなどには入れず、自分で保管しましょう。 帰国してから、役所で写真のレセプト用紙を受け取り、かかった医療機関に郵送してドクターに記入してもらい、送り返してもらいます。 ただこの行程は面倒なので、旅行の際にレセプト用紙はパスポートのコピーなどと一緒に持っておき、もし医療機関にかかった際はその場で書いてもらいましょう。 そして日本の役所に申請すればお金は戻るそうです。 私の周りでは、誰も知らなかった制度で、日本の医者に聞いても知らなかったです。 日本の国保が世界で使えるなら、その逆もあるとは思いますが、どうなんでしょう。 旅行保険に入ったからといっても、案外適用外のケースが多く、度肝を抜かれる事がよくあります。国保の方は参考にされてくださいね。 あと、盗難の際の保険ですが、現地の言葉が話せないと警察に説明ができないので、盗難届けが書いてもらえません。 セーフティーボックスやロッカーの盗難はたまに聞くので、やはり貴重なものは自分で大事に保管しましょうね。 |
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せっかくクリスマスのパリにいるのでノートルダムに行きました。
もらった今年のクリスマスの案内の表紙が、最近家でよく歌っていた adeste fideles、ラテン語ですが聴くとみんな知ってる曲です。英語だと o come all ye faithfull(だったかな?)の譜面だったのでうれし
かったです。
そういえばフランスに来るようになって、ラテン語でキャロルを歌うようになりました。
ave maria などのように、キャロルはたいがいみんなどの国でも、がんばってラテン語で歌うものなんですね。