長井市中央地区公民館

  「緑の里」

 山は連なり    川は流れる
 緑の里に     花は咲き
 町には幸せが   優しく佇んでいる

 郷土の詩人蒲生直英の詩集「四季流転」の巻頭の詩である。
彼は大正9年に現在の長井市川原沢に生まれ、教職にあって昭和28年に
第1詩集「連鎖の山」を刊行し、以来平成6年の「わが住む町」まで、
故郷の美しい自然と素朴な生活をこよなく愛し気負いなく自然体で
詠んだ5冊の詩集を世に出している。
 その後、日本現代詩人会に所属し、山形新聞詩壇撰者をつとめ、
詩誌「焔」の同人で、「石笛」の主宰者として活躍された。

平成6年度設置。平成11年度修復。令和3年更新。(あやめ公園内)





蒲生直英の思い出
私は昭和10年1月15日生まれ。私が19歳の冬蒲生氏の自宅を訪ねて、自作の詩を見て貰った。その一節に目を止め、「娼婦達はしなやかな罪の陰影を作って僕らの前を流れて行った」というくだりを声を出して読み、若い君がこんな風景を見ていたのか?と、悲しげな表情で私を見た。
その頃から90歳になろうというこの歳まで、誰に見せるでもない「自分の詩を」書き続けてきた。その時の蒲生直英の顔を今でも忘れない。

2024.08.17:飯澤 昭三:URL修正削除


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