僕たちは、当たり前に日本の中の山形の山辺町で生まれて育った。当たり前に。山形県は言わずと知れた農業県。そんなところにたまたま、偶然に僕は生まれた。日本人として。山形県民として。山辺町民として。養豚家の次男として。何かのミッションを受けて。
小さいころから豚が近くにいて、豚を見て、触って、豚舎で遊んで育った。当たり前に。なんとなく、就農したときには時代も変わっていた。周りには他の養豚農家はいない。いつしか身近には豚もいない。あるのは、スーパーに並ぶどこからか運ばれてきた豚肉だけ。どこで誰がどんな想いで育てて、どうして食べられちゃうの? 当たり前?
僕たちは「想い」も含めて、もっと農業と食とを繋がなければならない。食は僕たちの命なのだから…。
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