医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック

医療法人社団聰明会 みゆき整形外科クリニック
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今年は新年早々、中国で発生した新型肺炎の感染拡大で、日本をはじめ、世界中でその対策に追われています。2月29日の段階で、日本では約1000人の患者が感染し、10名が死亡しています。本日3月1日の段階で山形県にはまだ感染者は発生していませんが、時間の問題でしょう。
新聞テレビは連日新型肺炎の話題で持ちきりです。何人発病した、何人死んだと、相変わらず人の不安をあおる報道ばかりしています。日本のマスコミは一方的な報道ばかりして国民を扇動する巨悪と思っている人は多いでしょう。
新型肺炎はコロナウイルスによるものという事はわかっていますが、インフルエンザウイルスと違って、発症様式、経過、治療法がまだ確立されていないので、警戒することに越したことはありません。現時点で分かっていることは、感染様式は、飛沫感染、接触感染の2種類であるという事。感染してから発病するまでの潜伏期間は1日から14日間(3〜7日が多い)。症状は、発熱(37.5°C以上)、今まで経験したことのないような倦怠感。重症化すると発病後1週間くらいで急激に肺炎症状を生じ、呼吸困難に陥る。死亡率は2%(インフルエンザウイルスは1%)。たいていの人は軽症で経過する。小児では重症化しない。高齢者や以前より他の病気を持っている人が重症化しやすい。症状軽快後、検査が再度陽性になる人がいる。といったものです。「敵を知り己を知らば百戦危うからず。」です。過度に恐れることなく冷静に対処すべきでしょう。
新聞テレビでは連日、政府の対応を批判していますが、新型のウイルスに対する対応として私は、よくやっていると思います。批判している人は「もっとほかの方法がなかったのか。」とよく話していますが、そういっている人たちはそれならどうすればいいのか、自分達もわかっていないのです。とにかく「安倍憎し」で、どのような対策をしようとも批判する。くだらない人間です。
今回、国はうまくマスコミを利用していると思います。マスコミは「情報をすべて明らかにすべきだ。」と言っていますが、「たいていの人が軽症ですむ。死亡率はインフルエンザの2倍位。」ということを知ったら、安心して予防措置をとらない人がたくさん出てきて、インフルエンザ並みに蔓延してしまうのは、明らかです。まず、マスコミによって国民を不安にさせて予防策を徹底させ、感染の広がりを防ぐというのは賢明な方法です。中国のように、東京と同じ位の規模の武漢をわずか1日で閉鎖してしまえるような強権や法律もない民主主義国家が、中国並みの予防措置をとるためには、現在のマスコミの体質を利用するのが一番です。そして、正しい情報のみを国民に発信していくというのが正しいやり方でしょう。
日本では昨年、一昨年と3000人がインフルエンザ後の肺炎で死亡しているという事実をマスコミは全然報道していません。外来でこの話をすると患者さんはみんな驚きます。繰り返しになりますが、インフルエンザ並みの予防措置を講じて冷静に対処することが大切です。
持病をもつお年寄りが入所している白鷹あゆみの園では、一般の人々よりずっと厳重な感染予防策をとらなければなりません。施設にウイルスを持ち込ませないというのが最も大切です。面会制限などの施設の対応に対する皆様のご理解を何卒よろしくお願いします。

今年は例年になく暖冬です。雪が降りません。この時期、いつもはどこを見渡しても雪だらけなのに雪がありません。白鷹山周りにはさすがに雪があります。また、遠く月山、大朝日岳、小朝日岳はすでに真っ白です。
医療法人社団聰明会では1回の除雪に数万円かかります。例年除雪に二百万弱の経費が掛かっています。今年は除雪した日はまだ1日だけです。一晩で10cm以上の降雪時に除雪をお願いしているのですが、その日はどう見ても5cm。建設会社も苦しいんだなと大目に見ることにしました。
雪が降らないと大変困る業種もあれば、助かる業種もあります。ある新聞の欄に「雪のない今年に雪のありがたさを思う。」とありましたが、それは雪の降らない東京の人間の考えです。北国の毎日の雪かきの大変さを経験すればそんなことは言えないと思います。確かに雪がないと商売あがったりの仕事の人は大変でしょうし、夏の水不足も心配されます。私も年末に孫のために庭にそりすべり用の雪の滑り台を作ってやろうと思っていましたが、それも肩透かしに終わりました。
しかし、雪国の多くの人間は雪のないありがたさを今冬しみじみと感じている人がほとんどでしょう。クリニックの患者さんも例年では、雪かきの大変さで体が悲鳴をあげて来院する方が多いですが、今年は「雪がないので楽でいい。」という方が多いです。私もまだ1回も雪かきをしていません。
雪が降らないのは地球温暖化のせいだと大騒ぎをしている人々がいますが、地球は過去に何度も氷河期と間氷期(温暖な時期)を繰り返してきました。現在は間氷期にあたるのだそうです。その周期で行くともうすぐ氷河期に入るのだそうですが、人間活動での二酸化炭素の排出が氷河期の始まりを遅らせているのは否めないのだそうです。二酸化炭素排出の原因のほとんどは化石燃料によるものです。石油などの化石燃料は永遠にとれるものではありません。地球の歴史からすれば瞬間的とも思える100年後200年後にはどうなっているかわかりません。たぶん人類の技術の進歩で代替エネルギーが獲得されていることでしょう。
二酸化炭素は炭素と酸素がくっついて形成されます。酸素が大量に消費されて二酸化炭素になったら地球上から酸素が減少するわけですが、息苦しくなったという話は聞きません。そこまでになることが予想された時に問題にすればいいのではと思います。
また、「温暖化によってさまざまな動物が絶滅の危機に陥っているのでそれを救わなければならない。」という意見が言われています。代表的なのは北極海の白熊です。氷が解けてアザラシが取れず、絶滅の危機に瀕しているとか。
しかし、大きな目で見れば地球の歴史始まって以来、数えきれない生物が誕生し、滅びていきました。栄枯盛衰は普遍的な事実なのです。現代の生物がその進化の最終形ではありません。我々人類もその中にあるのです。100年後200年後には核戦争で絶滅しているかもしれません。絶滅の危機にある生物は生き残りをかけ、必死に環境に対応して進化していくかもしれませんし、また新たな生物が誕生してその生物にとって変わるかもしれません。「生物が誕生し滅びるのは常。」と考えれば、そのことを温暖化と結びつけて考えるのは、ナンセンスと思います。
二酸化炭素の増加が地球温暖化の原因の一つだとは思いますが、それがすべてだと思っている人々は、自分たちの主観的な考え方で、過剰反応しているのだと思います。人の不安をあおるのが大好きで、過剰反応するマスコミがそのような人々の考えを焚きつけて不安をあおっているように思います。冷静で、客観的判断をするよう心掛けたいと思います。
2月になれば必ず雪は降り積もるでしょう。今から覚悟はしています。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
いよいよ日本は本格的な人口減少の時代に入ってきました。昨年生まれた赤ちゃんは80万人ちょっとしかいませんでした。ここ白鷹町でも昨年生まれた赤ちゃんは50人に届かなかったかもしれません。子供の姿をほとんど見なくなりました。代わりにここ白鷹町では、猪、熊、カモシカ、狸、ムジナなど動物はよく見ます。昨年も国道348号線上の白鷹あゆみの園のすぐそばで大きな猪が車とぶつかっていました。狸、ムジナの類の動物が車に引かれているのはほとんど毎日見ます。
テレビで最近よく取り上げられる空き家の問題もここ白鷹町でも同様です。白鷹町では現在空き家が500軒あります。そのうちの半分はまだ人が住める状態の家です。人口減少のこの地にあって組織のサイズを身の丈に合わせながらできるだけ維持していくことが、一番の地域貢献と思いますので、今年も頑張りたいと思っております。
人口減少の予想はずっと以前より言われていましたが、結局国の施策はことごとく無策だったとしか言いようがありません。また、人口減少の理由は、いろいろ言われていますが、国会やテレビでは上っ面な議論しかできない者たちが見当違いな理由を述べています。
人口減少の本質は、誤った教育と国が豊かになり過ぎたことの2つにあります。
きちんとした道徳教育の欠落により、自分勝手な人間が巷にあふれかえるようになりました。自分の勝手な意見を強引に通そうとする、自分だけ良ければいいと考える日本人が呆れるほど多くなったと思いませんか。そして国が豊かになったので、金さえ出せば楽しいことがたくさんある。仕事も含めて自分の好きなことをしたいので、結婚も子育ても後回しにする。自分の遊ぶ金が少なくなるのは嫌だし、自分の生活のレバルを落としたくないので面倒な子育てはしたくないと思っている若者はとても多いでしょう。お金が稼げて、かつ楽しい享楽の世界を求めて田舎の若者は東京に行くのです。
白鷹町の人口減少を確実に止めるためには、町に自衛隊、あるいは原発を誘致するのが確実な方法です。でも、賛成してくれる人が何人いるか、また、候補地として適しているかが問題です。でも、そのくらいの衝撃的なことでもなければ人がいなくなるだけでしょう。
白鷹町だけではなく、国としての人口減少は様々な分野で負の影響が出ます。これからの日本は厳しい時代に直面していかなければなりません。現在享楽的な時代を謳歌している若者にとってはかなり苦しい晩年になるでしょう。

もう何年も前になりますが、臨床整形外科医会に所属していた時に山形市で、全国大会がありました。山形県臨床整形外科医会が当番でしたので、私は山形観光の接待係になりました。私は山形市で芋煮会をする担当になりましたので、全国から集まった整形外科医をバスに載せて、山形市内を流れる馬見ヶ崎川の上流の芋煮会会場に案内しました。その車内で沖縄から参加していた一人の整形外科医と話をしていて、沖縄にアメリ軍が駐留して大変だという話になりました。私は、中国を監視するには沖縄が一番適所と思っていたので、沖縄の人も大変ですが、日本国民が沖縄の人の大変さを少しでも肩代わりしてあげるには、沖縄に税金を投入するしかないという事を話しました。そうすると、その沖縄人は、ひどく怒りだして、沖縄が戦争中いかに大変で、苦しんだか、現在もアメリカ軍の犯罪に苦しめられているかという事を話し始めました。私は、心の中で「こいつは何言っているんだ(怒)。」と思いましたが、ホスト県であるし、接待係でもあるので、「そうですね。」と、あいづちを打ちながらその男の話を聞いていました。その後、「あの時言い返せばよかった。」という思いをずっと心に持ち続けていました。最近は沖縄県民というより沖縄で左翼集団か、中国、韓国の息のかかった人間達の行動を見ていると、「いい加減にしろ。」と思う事ばかりなので、あの時、その沖縄県の医者に言い返したかったことをここで言いたいと思います。
「何、被害者面してんだよ。東北地方だって、大東亜戦争で一家の働き手を数多く戦争に駆り出されて、どんなに苦しんだか知っているのか。空襲だってされている。俺の母親は20歳の時に挺身隊に入り、東京に行き、東京大空襲の下を逃げ回り、かろうじて生き延びて帰ってきたものの、その後結核を発病し、7年間の闘病生活を強いられたんだ。東京大空襲では一日で8〜10万人が亡くなり、広島への原爆投下では、その日のうちに7万人位は亡くなっただろうといわれている。また長崎への原爆投下では当日で2万2千人が亡くなったと推測されている。大変だったのは沖縄だけじゃないんだ。日本国民みんなが苦しんだんだ。自分らだけ被害者面するな。あの戦争での日本人民間人死者数は80万人という報告がある。ちなみに沖縄戦での民間人死傷者は約10万人と言われている。沖縄だけが突出して多いわけではない。それにアメリカ軍の基地は沖縄だけでなく日本のあちこちにある。東北にもある。そしてアメリカ軍による犯罪の頻度は沖縄だけが突出して多いわけではない。」
沖縄は、本土復帰以来数多くの優遇措置を受けてきていて、それが現在までずっと続いている。例を挙げれば、ガソリン税(本土より1リットル当たり7円安い)、有料道路税(通行料金は本土より4割安い)、航空着陸税と航空燃料税の軽減、酒税の軽減、特定免税店制度、IT企業や金融企業への税制上の優遇制度等々。さらに、人口一人当たりの地方交付税と国庫支出金の受給額合計は、本土では年間約13万5000円なのに対して沖縄県では27万円と2倍の税金を毎年国からもらっている。しかし、様々な優遇措置を受け、毎年とびぬけて多い税金を投入されているくせに、失業率がずっと前から全国第1位である。なぜか?勤勉な日本人とは思えないくらい怠けているからだろう。甘い汁を吸い続けて堕落し、国に対して文句ばっかり言っている。まるで次々と日本に難癖をつけて、金をゆすり続ける「たかりの国」韓国のようだ。いいかげんにしろ!
この事実は、反日朝日新聞やNHKを含めたマスゴミは決して報道しない。こんな反日偏向報道のマスゴミが栄華を極め、また、自然災害でも何でも人のせいにして「保障しろ!」と叫ぶ奴らがはびこる日本の将来はどうなるのだろう。心配で心配で毎日酒がすすみます。

野放し状態の凶器「ぺん」

日照時間が全国で3番目に少ない山形県にとっては、一年で一番過ごしやすく、天気のいい季節になりました。今日も大変いい天気です。私は休日診療所の当番医で、休日診療所の窓から空を見上げております。気分は刑務所の囚人です。
連休中もおおむねいい天気で、山形県内にも県外ナンバーの車が多くあふれていました。みんなが陽気に誘われて車で行楽に出かけると、必然的に交通事故も多くなります。今年も毎日交通事故のニュースが報道されていました。交通事故のニュースでもマスコミは相変わらずの偏向報道をしています。
高齢者が事故を起こすと、「高齢者の運転する」という形容詞を必ずつけます。しかし、50歳未満の人が事故を起こしてもそう大きくは報道しない。道路を逆走しても、人を誤って死なせてしまっても、「高齢者」だと大々的に報道する。まるで高齢者が必ず事故を起こして、人を殺すみたいな論調です。本当にそうなのでしょうか。
警察庁の統計表を見ると、交通事故件数が多いのは20代、30代、40代の順になっています。高齢者の事故件数より若い人の方が事故を起こしているのです。また、免許人口10万人当たりの死亡事故件数は80歳以上と16〜19歳の年代が突出して多いです。しかし、高齢者の免許人口当たりの死亡事故件数は減少傾向にあるのです。日本では高齢者がどんどん増えているにもかかわらずです。
若者、中年も逆走しているのです。交通死亡事故をたくさん起こしているのです。それなのに「高齢者の免許返上をもっと促進しないといけない。」挙句の果てには「自分の親を殺人者にしないためにも免許を返納させるべきだ。」などと言う極論をテレビのワイドショーでいけしゃあしゃあと言っている頭の悪いコメンテーターまでいました。その論調で行けば車の免許はすべて20歳からしないといけない。そうしないと「自分の子供を殺人者にしてしまう。」という事になります。
そもそも交通死亡者数は交通戦争と言われた昭和45年の年間16000人から、減少し続け、昨年は約3500人の方がなくなりました。交通事故死者数は、みんなの努力で減少しているのです。マスコミは「なぜ今なのか」という言葉を最近よく使いますが、なぜ今減少傾向にある交通事故を大々的に取り上げ、そして高齢者を社会から締め出すようなことを画策するのか。それはネタがないからです。また、衝撃的だが、めったに起きないことをさもよく起きる事のように大々的に報道するのが最近のマスコミだからです。その方が視聴率、発行部数が稼げるからです。そして国民をミスリードする。さらに、容疑者、被害者に殺到して、ぶしつけな質問を浴びせ、だれかを絶対的な悪人に仕立ててしまう。過去に、何度そんなことがあったでしょう。
今回の大津市の痛ましい保育園児の交通事故でもマスコミが保育園に殺到し、相変わらず、さも保育園に落ち度があるかのような質問をしていました。これに対してはさすがにテレビでも批判があがり、インターネットでは「またマスゴミが」という事でごうごうたる非難が上がっていました。
いい加減この傲慢なマスコミをどうにかしないと将来の日本は本当に危うくなると思います。「ペンは剣よりも強し」とマスコミは得意げに言いますが、その通りです。今やペンは剣よりも殺傷能力が強く、ひとたびペンによって悪人にされた人間は、徹底的に糾弾され、社会的に二度と立ち上がれなくなる程抹殺されてしまうのです。そんな凶器をマスコミと称する人たちに安易に持たせていいのでしょうか。剣や銃は銃刀法によって厳しく規制されているのに、それより殺傷能力の強いペンが野放しにされている。「報道の自由」を盾にするマスコミは「凶器を持つ自由」、「殺人をする自由」を声高に主張しているに等しいと私は思います。これ以上偏向報道を続けるマスコミを許しておいてはいけません。

今年は例年と比べて積雪が少なく、ここ白鷹町も3月になってだいぶん春めいてきました。除雪の費用も例年と比べて100万円以上少なく、大変助かっています。
 世の中には私のように雪が少なくて喜ぶ人もいれば、困る人もいます。困る人の最たるものは、スキー場でしょう。土曜日の午後に蔵王スキー場までバイクで(!)行って見てきましたが、遠くから見ても積雪はだいぶん少ないようでした。スキー場関係者の恨み節が聞こえてくるような気がしました。
 困る人のその2は、除雪を担当する建設会社です。降雪地域では、1年の利益の7割を除雪作業で得ている会社もあるとのことです。ある建設会社の社長さんが最近とみに不機嫌だといううわさを聞きました。
 雪が降ると増えるのが交通事故です。車が壊れるので板金屋さんは大忙しです。今年は板金屋さんの嘆き節が聞こえてきそうです。交通事故が増えると忙しくなるのが、整形外科です。そういえば今年は交通事故の患者さんが心持ち少ないです。売上減になりますが、私は雪が年を取るにつれて大嫌いになってきたので、売り上げ減でもうれしいばかりです。私の趣味のバイクにも乗れるし。
 農家の人も結構困る人がいるようです。雪の重みがないと田の土が締まらずよくないのだそうです。また花の芽吹きが早くなり、そこに低温が来ると野菜の生育に大打撃になってしまう事もあるとのことです。やはり、気候変動は少ない方が大多数の人には良い事なのですね。
 気候の話が長くなってしまいましたが、本日の主題に戻りたいと思います。
日本人の長所はその勤勉さにあると、今までは世界中で認知されてきたと思います。事実、明治、大正、昭和と、日本は西洋の列強に肩を並べるまでになり、あえて大東亜戦争と言わせていただきますが、その戦争に負けて廃墟から立ち上がり、高度済成長を経て世界第2位の経済大国(現在は世界第4位に後退しましたが)となったのは、我々のご先祖様の勤勉さの賜にほかなりません。私が医師になった時(約40年前)までは、医師は「月月火水木金金」で休みがないのが当たり前の時代でした。その後公務員が4週6休となり、民間にもそれを広めようと国が主導した時、私は「公務員が自分たちの休みをごまかすために民間も強制的に休ませようとしている。」と思っていました。それがさらに4週8休が当たり前の時代になりになりました。現在日本の会社の就業規則では、労働者は年間平均120日間の休日をとるようにと定めています。医療法人社団聡明会でもそうです。つまり現在日本人は3日間のうち1日休む国民なのです。昔何かでみたことがあるハワイでウクレレを弾いている気楽な太った現地の人を想像してしまいます。
ただでさえ、生活保護世帯が200万世帯もあり、人口減少が確実に進行し、65歳以上の高齢者が全人口の45%を占めるようになってきた日本で、国民が3日に1日休むなんて、日本は間違いなく滅びていくとしか思えません。来年度からは働き方改革関連法案でさらに5日間の休日を認めるようにという事になったようです。3日に1日以上休む国民になるのです。また、労働基準監督署は労働者に基本的には残業させてはいけないという。今の日本人は高度経済成長期の昭和30年代の労働者と比較してずっと働いていないのです。今の日本人は休み過ぎと思います。
厚生労働省は残業の過労死ラインは月80時間と言っています。医師はそのラインをはるかに超えている人はとても多いです。医師は別だと言って、医師を牛馬のように働かせているのが今の日本の現状です。私は今週の日曜日は長井市西置賜郡医師会の休日診療所勤務でした。ほぼ4週4休か4週5休です。施設での利用者の方の看取りもしているので、年中無休かな。
 医師以外の職種でも過重労働で苦しんでいる人たちがたくさんいます。みゆき整形外科クリニックにも明らかに過労と思われる人がたくさん来院されます(特に土曜日)。その人たちを救う施策をすべきであって、日本人全員をひとくくりに3日に1日以上休めというのはどう考えてもおかしい。国に再考を促したいと思います。

インフルエンザが猛威を振るっています。白鷹あゆみの園では毎年、インフルエンザ対策は十分に行っており、これまでインフルエンザで亡くなった方は設立当初から一人もおりません。
 インフルエンザで亡くなる方は、インフルエンザそのものが原因でなくなるのではなく、インフルエンザ感染で体力、免疫力が低下したところに肺炎球菌などの細菌が侵入して肺炎を起こしてなくなる方がほとんどです。
 ですから、正確には「白鷹あゆみの園では、インフルエンザが原因で肺炎を起こしてなくなった方は今まで一人もいない。」というのが正確な言い方です。
 施設に入所されている高齢者の方は、体力、免疫力がもともと落ちているので、いったんインフルエンザにかかると重症化しやすいのです。日本全国のどこの施設でもそのことは十分に認識しているはずですが、インフルエンザウィルスの侵入を100%防ぐことは困難です。なんせウィルスは電子顕微鏡で倍率を1万倍にしてようやく見える大きさなので人の目には見えませんし、インフルエンザウィルスは感染者の一回の咳によって部屋中に広がり、数時間は生きているので感染を防ぐことはできないのです。好発期間の冬の間、面会謝絶にしておくこともできませんし、職員に毎日インフルエンザ感染の有無の検査をすることもできません。要は入所者の方がインフルエンザに罹ったら如何に早く治療を開始して、重症化を防ぐか、そして、いかに早く感染の拡大を防ぐかにかかってくるのです。
 白鷹あゆみの園は全室個室なので、インフルエンザを発症した入所者の方は、1週間個室対応とさせていただいています。そして、その入所者のいるフロアを閉鎖(面会禁止)させていただいております。また、感染された方には抗インフルエンザ薬を処方させていただいております。
 当施設も含めて全国の高齢者施設では必死の対応をしているのです。それにもかかわらず、お亡くなりになる方がいるのは仕方のない事です。しかしながら、毎年マスコミは施設で2人以上の方がインフルエンザで亡くなると、いかにも施設の対応に問題があったかのような報道の仕方をします。今回もほぼ毎日どこかのマスコミで書き立てています。マスコミの諸君!よく調べもしないで施設を責めるのはやめなさい。インフルエンザが何者で、また施設がどんなに必死にその予防に努めているか知ったうえで書いているのか。
 インターネットにTBS系のこの記事が載ったときのインターネット民の反応は、大半がマスコミのいい加減な報道を非難するものでした。日本もまだ捨てたものではないなと思いました。
 それにしても厚生労働省の体たらくぶりはひどいものです。今回の勤労統計不正のみならず、以前から厚生労働省の発表する統計は恣意的なものばかりだという印象を持っています。自分らの施策を通すためにうその統計を発表している。インフルエンザワクチンにしても毎年何百万人もの人が一人何千円も払って予防注射しているのに、予防注射している人も何人もインフルエンザにかかってる。健康な人にもインフルエンザワクチンは必要なのか?今はインフルエンザ抗ウィルス薬が続々登場しており、重症化しないで済むので、予防注射は必要ないのではないか?免疫力の弱っている方には必要と思うが、健康な人には必要ないのではないか。おかしいと思わないのかな、厚生労働省。
医療をしていると厚生労働省のいい加減さが目に付いて仕方がありません。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
皆様方にとって昨年はいかがな年だったでしょうか。医療法人社団聡明会では、設立15年以上経過し、いろいろな設備の老朽化が目立って、多額の出費を強いられ、さらに職員も年齢が高くなってきていわゆるマンネリ病が蔓延し、理事長の私にとっては、心の休まるところのない一年でした。
 相変わらずの厳しい医療費抑制政策、人口減少地域にはさらに厳しい人材不足、これらはこれからも続くことは間違いありません。いくら知恵を絞ってもどうしようもない。あほらしい。「考えても仕方がないことは考えなくてもいい。」
いろいろ心配してくる患者さんに毎日私が言っている言葉です。言っている自分が落ち込んでも仕方がない。
 今年は明るく前向きに毎日を生きようと思います。心の暗さは他人にすぐに伝播します。理事長の私が明るく振舞うようにし、職員にも明るく仕事をしてもらうようにしたいと思います。
 いろんな装備が古くなってきたと言いましたが、当施設のMRIも老朽化し、部品供給がなくなりました。今年は新しいMRIを購入しようと思います。あと何年仕事ができるかわかりませんが、「ずたずたぼろぼろ(近年の私のお気に入りのフレーズ)」になるまで、仕事しようと思います。新しいMRIも頭部から足先まで検査できますので、皆様方に大いに利用していただこうと思っています。
 また、2月からは月に2回糖尿病専門医の先生にクリニックで糖尿病外来をしていただく予定です。糖尿病が心配な方はご利用いただきたいと思います。
 白鷹町は残念ながら自他ともに認めざるを得ない過疎地域でどんどん発展していくという事はできませんが、「先生がいないと困る。」という患者さんの声を励みに今年も頑張ろうと思っています。

今日11月23日は勤労感謝の日です。小生も勤労に感謝しつつ?、本日は長井市の休日診療所の当番医として勤務中です。今朝山形から山を越えての出勤でしたが、道路の両側は真っ白で雪でした。ついに冬の到来かと思い、がっかりでしたが、北国に暮らす者は毎年、この過酷な時期を繰り返さなければならないとあきらめの境地で車を運転してきました。
 寒くなると風邪やインフルエンザなど病気にかかりやすくなります。皆さんも健康に注意してお過ごしいただきたいと思います。白鷹あゆみの園も例年の如く、入所者の皆さんの冬の健康管理に対応しています。当施設は、全室個室で、全部で8つのユニットに分かれています。この構造は、インフルエンザなどの感染症の拡大予防にはとても都合がよいのです。感染症になった方を個室対応でお世話し、その方のいるユニットへの外部からの出入りを一時的に禁止すれば、感染の拡大を防ぐことができます。
 時代の先取りをした白鷹あゆみの園でしたが、あゆみの園建設中にできた法律により廊下の幅や個室の大きさが基準に合わず、ユニットケア方式とは県は認めてくれませんでした。料金の一番安い従来型個室とされています。残念!
 白鷹あゆみの園は平成16年、みゆき整形外科クリニックは平成9年に建設されました。もう築10年、20年以上経過しているのでいろいろな箇所の修理が必要になり、経費が増大しています。経営者である私は「ひいひい」言っている状態です。クリニックのMRIも老朽化し、腰椎部の検査ができなくなりました。古い製品なので部品交換はもうできず、買い換えないといけませんが、買い替えには最低7000万円以上かかるので踏ん切りがつきません。来年消費税が10%に上がったらもう無理でしょう。
皆さんはほとんどご存じないと思いますが、医療機関は患者さんから、患者さんが払うべき消費税をいただいてはいけない決まりになっているのです。患者さんが支払うべき消費税は医療機関が負担しているのです。消費税が3%から8%になったときも医療機関が受け取る診療報酬を国は1%も増やしてくれませんでした。今回消費税が10%になったら潰れる医療機関は患者の少ない地方を中心に増大し、地方の医療はますます崩壊に向かう事でしょう。厚生労働省、国は何を考えているのかさっぱりわかりません。ま、うがった見方をすれば、政治屋、官僚が住んでいる東京が良ければ地方はどうなってもいいから、地方は地方で、自分達で何とかしろと言う事なんでしょう。
 私も、重税にあえぎながらも生き残って土地を守ってきた江戸時代の百姓のように、したたかに、この地域の医療を守るささやかなお手伝いを「ずたずたぼろぼろ」(この言葉はすっかり私の得意フレーズになってしまいました。)になるまで地域の先生方とともにやっていこうと思っています。なんせ毎日患者さんから「先生にいなくなられると困るー。」と言われていますので。

今年は次から次へと自然災害が立て続けに起きています。日本人は昔から大災害の連続の歴史の中で生きてきました。その中でみんなが助け合って生き残ってきたのです。今地球規模の異常気象が言われていますが、今までもこれからも私たち日本人は自然災害を受け入れ、それを乗り越えていかなければなりません。今回の北海道胆振東部地震で被災された方々にお見舞い申し上げるとともにお亡くなりになった方々に対して心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今年の一連の災害に際してもマスコミは連日大きく、しかも過度に取り上げ話をおかしな方向にもっていこうとしています。「もっと淡々と事実を報道していればいいのだ、君たちは!」と言いたいです。
スポーツ報道においても相も変わらず、スポーツ至上主義がまかり通っています。「アスリートファースト」などという言葉も金科玉条のごとく言われ始めてきています。「選手第一」なんて言ったらそれを拡大解釈して、スポーツ選手が一番で何をしてもいいと思う低俗な輩が出てくることは明白です。彼らがそんな輩の例と決めつけているわけではありませんが、今回のアジア大会でバスケットボール選手四人が日本のユニフォームを着て売春行為に及んだというニュースがありました。
これをスクープした朝日新聞記者に対してなんで止めなかったのだという話もありますが、選手たちに油断と、ある種の傲慢があったことは否めないと思います。
その他にも今年はスポーツ界の不祥事が次から次へと明らかになっています。1月にカヌー選手が、ライバル選手の飲料用ボトルに禁止薬物を混入する事件から始まり、水泳選手の後輩選手への暴力行為、ラグビー選手のタクシー運転手への暴行事件、女子レスリング選手へのパワハラ問題、アメリカンフットボールの悪質タックル問題、ゴルフプロアマ戦でのプロ選手の不適切対応、日本ボクシング連盟会長の独裁問題、そして今回は体操選手の暴力問題とパワハラ問題です。小生は以前から日本におけるスポーツの暴走を快く思っていませんでしたが、末期的状況になってきたのではないかとさえ思います。
今回の体操選手の問題を聞いて思い出すことがありました。皆さんはストックホルム症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
1973年にスウェーデンの首都ストックホルムで銀行強盗が起きました。犯人らは4人の行員を人質に取って立てこもり、人質解放には1週間を要しました。人質たちは極限の精神状況の中、見張りがなくてもトイレに行って全員が逃げずに戻ってきたり、警察に犯人を打たないように懇願したりと犯人に共感を覚える行動をとりました。なんと人質の一人はその後犯人の一人と結婚までしています。この人質たちの精神状態を後にストックホルム症候群というようになりました。
人は、自分の生死が相手に握られるという極限の精神状態に陥った場合、生命の危機を経て優しい言葉などをかけられると善悪の判断基準が壊れ、自分の生死を握る相手に好感・好意を抱くことがあります。心理学的にはそれを「ラポール」というのだそうです。
古い話になりますが、1965年に東京豊島区で43歳の男が女子高生を連れ去り監禁して、半年後に事件は解決しますが、夫婦のようになっていた事件もありました(通称、「籠の鳥事件」)。これもストックホルム症候群の例と言えるでしょう。
今回の体操選手とコーチの関係はまさにそれではないでしょうか。インターネットで流れた、その体操選手がコーチに殴られる映像を見て、それを思い出しました。体操選手が会見で、パワハラを持ち出したのは弁護士が入れ知恵をして、巧みに問題をすり替えようとしているのだと思います。
まだ世間を知らない10代の体操選手が小さな時からコーチの絶対的な支配下におかれ、コーチのいう事を聞いていればオリンピックに出ることができると思い込んでいるのは想像に難くありません。それを邪魔するものはみな敵に見えてしまうのです。彼女の洗脳を解かないとかわいそうな人生になってしまう気がして仕方がありません。
私は4年前に市民公開講座で「スポーツの功罪」という題で講演をしたことがあります。その時からスポーツ至上主義を問題にしておりました。もともとスポーツは「遊び」なのです。そこに昨今商業主義が入り込んできて、お金が絡むようになり、利権も発生し、スポーツで飯を食べる人間が多くなりました。
今、日本は人口減少が始まり、どの業種も人材不足の嵐です。そんな日本の現状を考えると、スポーツを過度に美化し、スポーツ至上主義でスポーツしていれば偉い、スポーツで食べていけるのが一番いいみたいな風潮は、将来の日本に暗い影を落とすのではないかと心配しています。

サッカーワールドカップが開催されています。人気のあるスポーツなのはわかりますが、昨今のスポーツ人気は異常です。「日本全国民が盛り上がっています。」「日本中が応援しています。」などと、連日テレビは大騒ぎをしている。本当に日本国民全員が盛り上がっているのであろうか。その客観的根拠の調査はあるのであろうか。極めて疑問です。
最近のテレビは、憶測による報道や、過大な誇張表現での報道が極めて多いと思います。毎年どんどんひどくなってきているようです。図に乗り過ぎているのではないか。私は、毎朝、天気予報を聞くためにテレビを付けますが、一方的な偏向報道が毎日、繰り返し、どのテレビ局でも多量に発信されています。
 ほとんどのテレビ局の報道番組では、コメンテーターなる人物が必ずいて、批判的なコメントを繰り返す。「どうしたらそうひねくれた考えができるのか?」と思い、毎日不快になりながらテレビのスイッチをオフにしています。
不愉快なテレビの話はこれくらいにして話題を変えます。去る6月9日東海道新幹線の車内で小島一朗容疑者(今回は多くの目撃者がいるので、容疑者ではなく、刑は確定していませんが、犯人に間違いないでしょう。)が刃物を振り回して女性に切りつけ、それを制止しようとした男性(梅田幸太郎さん)を刺殺するという事件が起こりました。梅田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
過去にも何回もこのような理不尽な殺人事件が繰り返されてきました。その時に今回の梅田さんのように勇敢に犯人に立ち向かっていき、不幸な結果になった方々が何人もいます。このような悲惨な事件は、今後も必ずいつか起こります。私は、梅田さんのような方々にこそ、「国民栄誉賞」クラスの賞を贈り、その正義感と勇気を称えるべきだと思います。最近、国民栄誉賞は羽生結弦選手をはじめとして、スポーツ選手にだけ送られています。彼らは個人として一生懸命練習し、大舞台で名誉を十分に称えられたのだからそれでいいじゃないかと思います。
「義を見てせざるは勇無きなり。」日本人はこの言葉を失ってはいけないと思います。別に蛮勇を奮えと言っているのではありません。突然刃物を振りかざす奴が現れた時、怖ければ逃げればいい。誰もそれを責めることはできません。しかし、自分の命を顧みず果敢に暴漢に立ち向かい、不幸にして命を落とした方の正義感と、その勇気は大いに称賛され、称えられ、記憶と記録に残すべきだと思います。幸いにして命を落とさず、暴漢を制した人に対しても同じです。それは日本人が失ってはいけない正義だと思います。今の日本は自分さえよければいいという間違った考えの自己中心的な人間があふれているとつくづく思います。そういう人達に対する啓蒙としても梅田さんには「国民栄誉賞」を送るべきだと思います。皆さんはどう思いますか。
最後に再度、梅田幸太郎さんのご冥福をお祈りし、今回は終わりにします。


皆さんは「推定無罪」という言葉を知っていますか。「疑わしきは罰せず」、「疑わしきは被告人の利益に」という言葉とほぼ同じです。「無罪の推定」というのが正しい言い方のようですが。
 「何人も有罪が確定するまでは、罪人として取り扱わない。」という近代法の原則です。国際人権規約にも載っています。
 日常診療の現場においては、その症状が薬の副作用かもしれないという時は、「推定有罪」としています。本当にその症状が、薬のせいなのかどうか確かめるには相当の時間と手間暇がかかりますし、同様の効果で作用機序の異なる薬はたくさんあるので、そういう時にはすぐに違う薬を出すようにしています。それが患者さんのためにもなるのでそうしているのです。しかし、人間の社会にそれ「推定有罪」をあてはめたら大変なことになるのは歴史が証明しています。
 日本の社会でも昭和の中頃までは推定有罪がまかり通っていました。「たぶんあいつが犯人だろう。」との憶測で多くの冤罪が生まれ、何人もの人が捉えられ、中には非業の死を遂げた方も数多くいた事でしょう。江戸時代は同心の気持ち一つで犯人扱いされて、獄門、遠島の憂き目にあった無実の人はさらに多かったのでしょう。この50年間を振り返っても袴田事件、三崎事件、山中事件、晴山事件、道庁爆破事件、足利事件など冤罪と言われた事件はたくさんありました。
 このような無実の罪の人を作りださないために「推定無罪」の大原則があるのです。しかるに、昨今のマスコミの論調はほとんど「推定有罪」です。「無罪の推定」という言葉を「推定無罪」という言葉にしたのはマスコミなのだそうです。それなのに、以前からマスコミはそうでしたが、最近はひどすぎる。「容疑者」と発表されただけで犯人扱いする。さらに、疑わしいだけで決めつけて犯人扱いにしています。森友学園、加計学園にしても明らかな証拠もないし、有罪になったわけでもないのに政治家の妻や首相を犯人扱いにしている。財務省事務次官のセクハラ問題でも週刊誌が書いただけで、犯人扱いし、更迭にまでなっている。異常です。
 週刊誌は絶対に正しい存在なのですか?マスコミは絶対に正しい存在なのですか?まるで金正恩を絶対視している隣国と同じではないかと思ってしまいます。
 そのマスコミの報道に何の疑いもなく飛びついて、政権転覆にどうあっても結び付けようとしている野党議員たちにはあきれ果てるばかりです。彼らの中には弁護士が多いです。以前から日本弁護士会はいわゆる左翼と呼ばれる人達が牛耳っています。それはどうでもいいのですが、その弁護士自らが「推定無罪」の原則をまるで無視して、何の根拠もなくマスコミの報道を真実とし、「政府が関与しているに違いない。」と公言してはばからない。そういう輩は弁護士資格を返上しろと言いたいです。
マスコミはうそをつくことが多いと思って接するべきです。これまでも多くの冤罪、報道被害を生んできて人権侵害をしてきました。古くは三億円事件での府中市内の運転手に対する犯人報道、松本サリン事件の河野義行氏に対する犯人扱い、香川・坂出3人殺害事件における父親に対する犯人扱い報道、厚生労働省村木厚子氏に対する犯人扱い報道など、まったく反省がないか、あってもうわべだけの反省で同じことが繰り返されています。罰せられるべきはマスコミと思います。「報道の自由」の名のもとに平気で人権侵害をする。放送報道をする側に対するある程度の規制は絶対に必要と思います。今の日本で一番規制のない職業はマスコミではないでしょうか。
医療の世界でもマスコミによる人権侵害報道によって正しい医療がゆがめられてきたという歴史があります。何でもかんでも「医療事故」と称し、医師が悪人であるかのような印象操作をする。大淀町立大淀病院事件、福島県立大野病院産婦人科医逮捕事件などの医師悪人説報道、ワクチン接種の副作用に対する過剰報道など枚挙にいとまがありません。報道機関は話題がなくなると医療事故探しをしていると言われるほど、医療に対する偏向報道が多い時期がありました(今もですが)。そのせいで、医師と患者は信頼関係がないと正しい医療はできないのに、マスコミのいう事を信じて、はなから医師のいう事を信じない患者をたくさん作ってしまった。それは患者にとっても不幸なことなのです。
論点が少しずれたようなので話を戻しますが、「推定無罪」の原則、これをなくしてしまったら、北朝鮮、中国などの共産主義国家と同じ、一つの権力による暴走を止められなくなり、悲劇が増幅されるのは歴史や現在の隣国を見れば明らかです。マスコミはもはや一つの権力になってしまっているようです。この暴走を抑えなければ、この国は大変なことになると危惧しているのは私だけではないでしょう。そして、私たち日本人はここでもう一度「推定無罪」の原則を再認識すべきと思います。

あっという間に1月が過ぎ、もう2月です。何十年に1回の大寒波とか、今度は数年に1回の寒波とかで、山形は毎日雪です。地球温暖化はうそだと実感する毎日です。例年年が明けても1回2回は路面が乾いて鼻水を垂らしながら趣味のバイクに乗れる日があるのですが、今年は全然ない。今日も暗い雲と雪を見ながらいつもより時速20から30キロメートルも遅い速度で前の車に追従して出勤しました。
曇り空は人を憂鬱にしますね。秋田県は自殺者が日本一というのもこの空を見るとうなずけます。今はどうか知りませんが、山形県新庄市では冬になると自殺者が多くなるというのを遠い昔大学に勤務していた時に精神科の先生から聞いた記憶があります。新庄市のある最上地方はテレビで見るといつも大雪(向こうの人にとっては普通の雪)ですもんね。昨日も新庄市の南にある尾花沢市に行ってそばを食べてきましたが、尾花沢市に入ると積雪量はけた違いでした。
昔、アメリカに留学していた時に、アメリカでは年を取ってからマイアミに住むのがみんなの夢で、マイアミにはたくさんの老人がアメリカ中からやってきて住んでいるというのを聞いたことがあります。フロリダ州のマイアミはトランプ大統領の別荘もあり、冬でも暖かい温暖な気候です。私がマイアミに行った時にはウォータフロントのホテルに泊まり、海で泳ぎました。一方、11月にニューヨークに行き自由の女神のある島まで行く船を待っているときには凍えるほど寒かったのを覚えています。
北国の人も年をとったら南の島で余生を送れたらどんなにいいでしょうね。
もう年を取ったから私もそうしたい。無理か。
 この時期外来に来るお年寄りはみなさん、「寒いと痛い、具合が悪い。」といいます。「北国に生きる者は仕方ないね。」と治してあげられない自分の腕の悪さをごまかしつつ、「どうしてもだめなら沖縄かハワイで暮らしてください。」と話して、患者さんと「無理だ。」と言って毎日笑いあっています。
 どんなに嫌だと思ってもこの地に住んでいる限りは毎年避けては通れない出来事です。人口がどんどん減るのも無理のないこと。「置かれている場所はどこでもよい。ただそこでどう生きるか考えよ。」私の座右の銘の一つです。
 春まであと2か月、明日4月1日にならないかな。

あけましておめでとうございます。今年も医療法人社団聰明会をよろしくお引き立てのほどお願い申し上げます。
 昨年4月には介護老人保健施設白鷹あゆみの園に認知症専門棟を20床増床し、規模がついに100床になりました。施設の規模は大きくなりましたが、職員がなかなか集まりません。大都会の仙台でも介護職員が集まらずに、フロアの閉鎖に追い込まれたり、廃業したりしている施設もあるそうです。人口減少の激しい白鷹町ではなおさらです。国の決めている施設基準では満足のいくサービスはできないので、当施設では基準以上の人員を配置しています。そうすると経営は苦しいものになります。全国どこの施設も同じようなものと思います。職員の配置、料金すべて国に決定される施設なので国の施策が改善されることを願うばかりです。
しかし、国が老人を医療ではなく介護でみると決定してから約30年たちますが、国の医療介護施策はコロコロ変わり、しかも現場の人間が忙しくなるだけの、改正とは名ばかりの改悪ばかりだったと思います。今後もあまり期待はできないでしょう。
江戸時代に幕府がいろいろと改革を行ったがすべて失敗し、結局滅びてしまったのを思い出します。日本がそうならないことを願うばかりです。私たちは江戸時代の百姓のように苦しくとも強くしたたかに生きていかなければならないと思っております。
さて、話は変わりますが、毎年正月になると思うことがあります。年末年始の日本民族の大移動です。
田舎から都会に出た子供たちが孫を連れて帰省してきます。親はその準備で、家の大掃除をしたり、布団を出してきたり食事の準備をしたりで大忙しです。そして、子供たちが帰った後はその疲れであちこち痛くなったり、病気になったりします。みゆき整形外科クリニックの年初めの外来は毎年大混雑となります。
 一方、子供達の方は、皆が皆そうだとは言いませんが、孫の顔を親に見せるのが親孝行だと思っているらしく、孫を連れて帰ってきてからは、ゆっくりとして飲む喰う三昧、最後はお土産までもらって帰るという、まるで一流旅館で正月を過ごしているようなものです。
 まあ、親も子もお互いにうれしいのですから、何も言う筋合いはないのですが、子供たちに言いたいです。それで親孝行をしたことになるのですかと。帰省したら親の代わりに、掃除洗濯、食事作りなど全部親の代わりにしてあげて、親を一流旅館に行ったように振舞わせてあげるのが本当の親孝行だと思うのですが、いかがでしょう。お盆の時もそうですが、親たちの疲れ切った病気になった姿をクリニックで毎年見ているとそんな風に思ってしまいます。
 親が高齢になり、自分で生活できなくなり一流旅館に泊まれなくなったので、不満をこちらにぶつけるわけでもないのでしょうが、施設に頼むときは低姿勢でいて親を施設に預けっぱなしにし、普段めったに様子を見にも来ないで、何かあると突然文句を言ってくる故郷を離れた子供がいます。そんな輩は人間としてどうなのか、日本人としてどうなのか、飽きれてしまいます。日本人の道徳観の欠如を感じています。
 今年もいろいろなことがあるでしょうが、地域のために微力を尽くしていきたいと思っております。あらためましてご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

総選挙が終わりました。施設に入所している方達にも希望のある人には投票権を行使できるように毎回施設で投票できるよう準備をしますが、これが結構大変です。準備をしていただいた職員の皆さまご苦労様でした。何歳になっても認知症になっても投票権を行使したい人には行使できるようにサポートしてあげる制度がある。なんて良い国だろうと思います。
今回の総選挙で特にいいなと思った事がありました。自民党が大勝したことではありません。今までいかにマスコミが偏向報道していたかという事が今回ほど明らかになったことはないという事です。そして、日本国民はみんながそれほど馬鹿じゃないという事をマスコミが強烈に認識するいい機会になったと思います。普段インターネットを見ていない方たちは何を言っているのか全く分からないと思います。それはそうです。新聞では朝日新聞、毎日新聞、テレビではTBS、テレビ朝日、そしてNHKまでもが反安倍政権一辺倒の報道でした。いかにも国民の大多数が反安倍政権、反自民党であるかのように連日報道する。挙句の果てには自民党が悪であるかのような印象報道をしていました。
昨年の都知事選挙の時に安倍首相が秋葉原で街頭演説をしましたが、聴衆から「安倍帰れコール。」が起ったのをテレビは一斉に報道しました。しかし、あれば演説を聞きに来ていた一部の人たちが意図的に騒いだもので、それをテレビカメラでその人たちばかりを映して、いかにも大多数の人たちがコールしたような映像を流していました。これは彼らマスコミが最も得意とする偏向報道です。ごく一部の事をそれが大多数の事のように報道する。「帰れコール」は、公職選挙法の選挙妨害行為に当たり、犯罪です。マスコミは犯罪行為を指摘すべきなのにどこもそのことには触れなかった。これでは犯罪に加担しているのと同じです。マスコミは確信犯なのです。
以前の院長私見にも書きましたが、医療報道に関しても昔から憶測に基づいたでたらめな報道をマスコミはしています。いつも医療側を悪者にして個人攻撃をする。された個人の一生はめちゃめちゃになる。こんなことを許しておいていいのだろうかと思っていました。
医療報道に限らずあらゆる分野において平気でうそや憶測に基づいた記事を垂れ流しているのだろうということが明らかになった今回の総選挙だと思います。そのことが象徴的にあからさまになったのが、総選挙最後の演説になる秋葉原での安倍首相の演説でした。その時秋葉原には何万人かの聴衆が広場を埋め尽くさんばかりに集まっていました。多くの人が日の丸の小旗を振っていました。その時、例によって左翼集団だと思いますが、「安倍帰れ、安倍辞めろコール」を始めました。しかし、周りの多くの聴衆から「止めろー。」「選挙妨害だ。」という声が上がり、「安倍辞めろコール。」はなくなりました。その時、その左翼集団にコールが始まる前から張り付いていたのが、TBSのカメラクルーでした。
彼らは日の丸の小旗を振る人には目もくれず、左翼集団ばかり撮影していました。すると彼らに対しても「また、偏向報道するのか。」「日の丸の小旗は放送しないのだろう。」「TBSかえれ。」とTBS帰れコールの大合唱が起こりました。NHKやめろコールまで起っていました。
これはインターネットのYou Tube での動画にたくさん出ていました。しかし、どの放送局も日の丸の小旗を振り、安倍首相を応援している人達を映しませんでした。これは偏向報道以外の何物でもありません。日本の放送局は寡占企業でいくつかのキー局が日本の放送電波を牛耳っている。これがやりたい放題の元凶です。そのせいでものすごい利益を生み、それがおごりとなって自分たちは何をしてもいいという気持ちになっているのでしょう。または、反日組織に上層部が牛耳られているか、乗っ取られているかのどちらかでしょう。
彼らは、今までもいつも後からうわべだけの反省の言葉を述べるが、全くその姿勢は変わっていない。むしろ、自分たちの思う方向へ日本国民を導いていけると誤った考えが支配し始めているのでしょう。国はこれを本気になって正さないといけないと思います。これこそが国難だと思います。
もう一つ、自民党候補の演説を高校生が多く聞きに来ていたというのも明るい材料です。テレビばかりを盲目的に信じている中高年と違って、インターネット世代の彼らは、異なる意見を知る機会を持っています。次世代を担う彼らにはぜひとも一方的な意見に流されずに、正しい判断ができる人間になってほしいと思います。
国会議員は年に、いろいろな報酬で1億4千万円から1億7千万円の収入があるらしいです。事務所経費や秘書の給与、活動費のためらしいが、100人以上の職員に働いてもらっている組織の理事長からすれば、この額はどう見ても多すぎます。今回の総選挙では民進党の離合集散にあきれ果てている国民が多い事も如実に示したと思います。高額な報酬にしがみつく守銭奴議員のなんと多い事よと、このことに対しては暗澹たる気持ちになりました。

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