塗装が必要なわけ・・・その2

この前のつづき・・

水性塗料が雨でとけないのは何故かというと・・・

わかりやすくいうと、水に溶けているのではないんです。

水中に顔料や樹脂が分散して、均一に浮遊している状態です。


イメージとしてドレッシングを、よく振ったような感じです。


最近の塗料は、溶剤塗料も溶けているものは殆どなく、分散型といわれる物になってきています。

なので使用するシンナーも、溶解力が弱く有害性も低いものが殆どです。(灯油に近い)

よって強溶剤でないと溶けないような樹脂でも、分散させることで弱溶剤でつくれるわけです。


水性塗料はこの分散させている液体が、弱溶剤から水に置き換わったものなのです。

なので乾いてしまえば(水が蒸発すれば)、溶剤塗料と基本的に変わらないのです。


この分散技術、分子レベルのすごい技術がつかわれています。

その進歩たるや、驚きます。


従来なかったような機能をもつ塗料が出てきたのも、分散化と高分子化によるところが大きいのです。


では具体的に、みなさんにも、環境にも、塗装する私たちにもどのようなメリットがあるのか・・・


つづきは次回、進めてまいります。。。
2010.03.16:水戸部良樹:[現場日記]

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