HOME > 記事一覧
梅雨の季節 日陰に映える真っ白な花 よく見てみるときれいな花 ドクダミが裏の川べりに咲いています
6月13日付の朝日新聞の天声人語にドクダミについて書かれています。その一部を抜粋して紹介します。
【アジサイ、クチナシ、柿の花・・・。どれも夏の湿潤な季節に咲く花である。そしてどれもが『思いをこめてしかし決して声高にではなく、むしろ抑え気味に花となるように思えてならない】そんな風に随筆家の増田れい子さんが書いていた。▼ひそやかな感じが逆に強い印象を人の心に刻む。いわばマイナスの効果というようなものを身につけている。中でもドクダミは際立ってひそやかで、それでいて凄みのある艶やかさがあるという。
・・・▼〈どくだみや真昼の闇に白十字 川端茅舎〉 おとといあたりから関東では梅雨雲の闇に包まれるようになった。コロナ禍の薄闇も続いており、私たちの生活は曇ったり降ったり、ときに晴れたりを繰り返すのだろうか。
・・・▼ドクダミには【毒を矯(た)める、止める】の意味があり、十薬の別名も持つ。古くから薬用として大事にされていきた植物なのだろう。見ていると落ち着くその姿が、心の薬にもなってくれれば。」