花を紹介するブログですが小説の話になってしまいました。小田仁二郎は南陽市宮内のちょうど宮内公民館の東側の医者の息子として生まれています。長井中学(現在の長井高校)早稲田大学を卒業後、作家となり、小説「昆虫系」と「メルヘンからかさ神」が芥川賞候補なった人物です。宮内公民館の前庭には記念碑があり、除幕式には瀬戸内寂聴も訪れています。
この「夏の終り」は女流文学賞を受賞し、瀬戸内寂聴の作家としての原点となったといわれています。
瀬戸内寂聴との出会いは・・・ 小説を読んでみてのお楽しみ。
新聞のコラム欄に次のような一文が載っていましたので紹介します。
『・・・かくれんぼの鬼の面白さは、目を開けると、世界ががらりと変わっているところにある。たくさんいたはずの友だちが、姿を消している。季節もそんな風に劇的に変わることがある。〈かくれんぼ三つかぞえて冬になる〉寺山修司
このところは残者が長引くことも多く、秋が短くなっている気がする。オフコースのふるい歌「僕の贈りもの」を思い出す。〈夏と冬の間に秋をおきました だから秋は少しだけ中途半端なのです〉その長さがどんなに中途半端になっても、十分に味わいたいのが秋である。
日が暮れる前に少し散歩を、と思っても間に合わないことが増えた。〈石塀を三たびま曲れば秋の暮〉詠まれているのは秋の夕暮れだが、暮秋すなわち秋の終わりの意味もあるという。・・・』
私はかつてオフコースのメンバーだった小田和正の歌が好きである。小田和正のアルバムに「僕の贈りもの」という歌も収録されておりよく聴く一曲である。
新潟県北部の阿賀町「かのせ温泉」に日帰り温泉施設「赤湯」があります。赤い色のお湯であることからこの名前がついたといわれています。ノボリの中には「赤湯温泉」と染め抜いているものもありました。赤湯に住んでいる者には非常に興味があり立ち寄ってみました。なんと辺鄙な山の中にあり、道路で猿も見かけました。周りには一軒も建物らしきものがなく、一階にお風呂とわずかばかりの農産品が並べられ二階にはレストランがありました。わざわざではありませんが「赤湯」という名前を見つけ足を延ばしてみましたが、きっと2度といくことはないだろうなと帰路につきました。
私たちの「赤湯温泉」のパンフレットを持っていきましたので、「ぜひおいでください」と案内してきました。「赤湯温泉」は知っていましたがまだ行ったことがありませんとの奇妙な縁ですので来てほしいと思いました。