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体育館に子供たちの大きな輪の花が咲きました 沖郷地区の鍋田念仏踊りは昨年 今年と中止にになり社会科の地域の体験学習ができなくなったことから 沖郷小では学校で鍋田地区の区長さんお話と踊りの体験と行いました 地域の皆さんの踊りを見よう見まねで踊っていた子ども達も上手に踊れるようになり体育館に花が咲いたようになりました
鍋田念仏踊りは南陽市無形文化財に指定されている伝統芸能の一つである。この踊りは江戸時代に北条郷と呼ばれる地域での日照りで疲弊した農民が、雨乞のために神社に奉納したのが始まりとされている。
当時の米沢藩主上杉鷹山はその日照りを何とかしようと川の水をくみ上げる武士たちをみて、北条郷33か村の神社や寺の人が熊野神社に集まり雨乞のお祈りをしたという。その時に上杉鷹山が書いた御札をまつった神社が鍋田地区大符神社であり、その神社で念仏踊りが奉納されたという。以来350年近い年月踊り継がれてきたものである。しかし、近年その踊り手や太鼓、笛の吹き手などが高齢化し、その存続が危ぶまれているという。そこで、小学校の授業の地域学習の一環として鍋田のお祭りに参加してもらっていたがコロナ禍の中、昨年、一昨年と祭りが中止になったことから、小学校に出向いての出前授業となったとのことである。
沖郷地区の繁栄にはこのような人々の苦労があったこと、当時人々の思いをを大切にし、この踊りを後世に伝えていかなければならない。