会津に行ってみよう!その4
本当は天鏡閣とかに行ってみたかったのだが、今回は残念ながらスルー。有栖川・高松宮別邸ということで、有栖川詐称事件を思い出してしまうのは、正直如何なものか。 まあ」そんなことはどうでもいいので、猪苗代から喜多方へ移動。 昼間はカフェ飯だったので小腹がすいたということで喜多方ラーメンいっちゃおうつうことになった。 そこで、この時間帯だったらあの有名店も大丈夫かな?ということで坂内食堂に向かう。 残念ながらお盆休みということで、臨時休業。 ラーメンマップを見ると流石に火曜日五時夕刻にやってる店は少ない。 途方に暮れていると、どこからか老人がやって来た。 「ラーメン屋さがしったながい?」 「はい」 「じゃあ、ちょっと待ってろ。あいてる店さがしてやっから」 といって、自宅に戻り自転車に乗ってここで待ってろよ、ということでどこかに行ってしまった。 五分ほど待っていると、「あったぞー」と戻って来た。 「近くによ、伊藤さんっうどころあっからよ。俺さついでこい!」 伊藤食堂は坂内食堂から歩いて三分ほど。 正直言ってきれいとは言い難い店だが、随分長くやってるところのようだ。 これから夜の部ということで、まだお湯が沸いていなかったのかラーメンが出るまで、15分ほどかかった。 それは、ニボシの味が強い今までに食べたことのない美味しいラーメンだった。 私たちが待っている間、その爺さんは次々とラーメン難民を伊藤食堂に連れてきた。 北海道から来た人、新潟から来た人、伊藤食堂の親父は云った。 「あの爺さん、こんなことしたの初めてだ」 爺さんをこのような行動に駆り立てたのは何だったのか?クールな伊藤食堂の主人は 「嘘ばっかりいってる爺さんなんだがなぁ、毎日こうしてくれると助かるけど。」 その後もラーメン屋の前を自転車で行ったり来たりする爺さんであった。
2015.09.02