観光農業のカリスマ 工藤順一

山形県観光物産協会会報誌の私の寄稿文に対してお葉書を頂戴しました。

お互いをもっとほめあって、高めあってゆくこと!ですね。
「敵」を「素敵」に変えてゆく...
Diamond cut Diamond ほんとにステキです。

輝いている工藤さまへ
六月六日
社団法人 山形県観光物産協会の会報誌(6/1発行)に、「山形の観光に今求められていること」と題して約1200字で書かせて頂きました。
この協会は現在会員数540名。観光に従事されている皆さんにお読み頂くと言うことで、このテーマを選んだものです。

機会があれば一度是非お読みください。
先週の月曜日にあるホテル関係の方とお会いしました。その時に聞いたお話がとても面白かったので、一部ご紹介致します。

いま、ホテル・コンビニエンスストア・スーパー(きっとファーストフードも)でのマニュアル挨拶では、お客様に感動を与えることが出来ず、客足が落ちているそうです。日常の言葉、思いやりや温もりを感じる言葉が重要だということでした。
例えば、
高校生のお客さんに「たばこはお吸いになりますか?」
席に伺うたびに何度となく「失礼いたします。」(何が失礼なの?)
5円玉ひとつのおつりでも「お確かめ下さい。」
毎日買い物に来る方に対しても「ポイントカードお持ちですか?」
レジ会計の際長い行列が出来ているにも関わらず、同じパターンの挨拶や対応が続くと、待っているお客さんはだんだんといら立ち不愉快になってきます。
つまりそこに日常の会話はなく、実に事務的であるというのです。事実、そこを変えたら売上げ客数が伸びたといいます。
また、ここ最近のホテルの予約は70%以上がインターネットでの申し込みになったようです。直接ホテルのアンケート用紙に回答するお客さんは皆無で、メールを介して苦情やお礼等を寄せられるお客様がほとんどとのこと。ホテル側としても紋切り型のお礼状ではなく、直接ご本人宛に返事を書くこともできることから、そこに元氣や感謝の心、思いやり、温もりなどを、自然に感じさせることが出来るといいます。
もちろんそれは接待にもいえることで、身体全体から表情豊かにお客様と自分の言葉で接すれば、誰しも和やかに心地よいと感じます。

今最も重要なことは、やはり人づくり(人材の育成)であり、これは私がよく講演でも申し上げておりますが人材を人財にすることで、企業や町も変化するということでしょう。

大変興味深い、参考になるお話でした。
山形新聞(5/31付)経済欄に、佐藤勇一東北広域観光推進協議会事務局次長が、赤湯温泉活性化の研修会で「広域的観光連携の重要性」を訴えている記事が載っておりました。
また、山形新聞(6/1付)社説では、「地産地消の広がり 欠かせぬ異業種連携」について書かれております。

いずれも私が兼ねてより講演やセミナー、各種文章で申し上げていたことで、時代が確実にこういった方向へ進むことは、地域振興に幾ばくかでもお手伝いしている私にとっては嬉しい限りです。

山形情報誌『うぃずy』6月号が本日(5/28)発売されました。巻頭を飾る「私のやまがた」というカバーインタビューで、この度取材を受け私が登場しております。

今回のテーマは「やまがたに活きる」ということで、私のこれまでの活動をはじめとして、私の信念や今後の夢、愛する郷土「やまがた」の魅力を中心にお話しております。

『うぃずy』は創刊28周年を迎える山形のしにせ的雑誌で、予てよりよく拝読しておりました。最近は単なる一過性の情報だけではなく、人に視点を当ててとても面白い誌面作りに努力されていると感心しています。
そういった情報誌に私がこの度お話させて頂ける機会を頂戴し、大変感激しております。

書店、コンビニで発売しておりますので、是非一度ご購読ください。


平成17年5月26日(木)、天童温泉滝の湯ホテルに於いて山形県児童館等連絡協議会市町村担当者・施設長研修会が開催され、講演を行って参りました。主催は同協議会と山形県児童安全互助会です。参加対象者としては、市町村担当者・児童館・センター施設長及び施設職員の約50名の方々を前に講演しました。

今回のテーマは「発想の転換」ということで話しています。

まず最初に、私が観光農業に取り組むまでに一農協の営農指導員としての活動とその時代背景を説明しました。そしてこれまでの実務経験の例を挙げながら、周年観光への取り組み経過を中心に、新規の事業に飛び込んた時に体験した苦労やその支え・応援してくれた方々のことなどをお話しております。
例えば、下記のようなキーワードのもと、数々の観光商品を開発しそれが成功した理由をご披露しています。
 ○季節感(地産地消=食育教育の重要性)
 ○本物
 ○体感→実感→感動のドラマ
 ○遊び心
 ○失敗から学ぶ成功
 ○笑顔、感謝、
 ○人材育成(褒めること、楯になって守ること)
 ○五感をフルに使ってのリサーチ

発想とは、智慧ひとつであること。身体と心を使ってこれまでの自分の体験したもの、見て聞いたものからヒントを得て生み出すものです。これには何より元氣がないとダメ。前向きに元氣があると智慧も自然に生まれます。そしてその発想を即、形にしていく。そのためには決断から実行までのスピードが要求されます。やる前から結果や結論を求め、耐費用効果を求める前に、その思いを相手(お客様)に伝える努力をしたいものです。

物事全ては相手があってのことなので、長所を発見し褒め称え、何か問題や課題があれば相手の気持ちにたって誠意をもって対処すること。分かり易く、納得できるような対応が重要だと考えています。

これは子供達も同様で、褒められることにより自分の存在価値を挙げるものと思います。

以上のようなことをお話して参りました。