観光農業のカリスマ 工藤順一

平成17年9月6日(火)午後1時30分〜 於:岩手県湯田町 ゆだ文化創造館「銀河ホール」で「西和賀町の未来を語るシンポジウム」が開催されました。
西和賀町は、湯田町と沢内村が合併することにより誕生する新しい町ですが、その町の未来を住民のみなさんと考えるシンポジウムの講師としてこの度お招き頂いたものです。
第1部の講演のテーマは、「発想の転換が時代を切り開く」、第2部では「自立と連携による産業振興を考える」と題したパネルディスカッションも行われ私はアドバイザーとして再び登場いたしております。

当日は朝日新聞・読売新聞・岩手日日にも取材頂き、早速9月7日の朝刊に記事掲載頂いております。
私の言葉として、以下のようにご紹介されました。
「町づくりも観光、産業の振興も地域住民の先入観にとらわれない大胆な発想、意識の転換が必要。官民一緒にやることで信用が生まれ、成功につながる」(読売新聞)
「商売には元氣と笑顔が大切」「発想とは体を使って知恵を出すこと。地域住民の意識を変えなければ活性化はない。」「成功のためには異業種間とのネットワークが必要。共存共栄、みんなが関わることに意味がある。」「ここには埋もれている資源がいっぱいある。それをどう生かすかは皆さんにかかっている。地域の人たちがかかわりを持たなければ、地域興しはできない」(岩手日日)

とても有意義なシンポジウムになり、とても嬉しく思っています。
超情報化の時代の中にあっても、生の情報、それも五感で感じ取ることで正確に状況を把握することがとても重要になっています。IT化の中では特に、物事が確実にかつ正確に伝わり、またその内容を受け止める人達がどの様に理解し判断しているのか?とても気になるところです。

私のこれまでの経験から、情報収集に当たっては、地元の人々と積極的に関わりながらも、地元以外(県内外)の異業種の方々と関係性を保ち、地域の情報(客観的目線)をいかに入手するかが実はとても重要だと思ってきました。

九州に、私の事務所の重要なスタッフといっても過言ではない吉丸民雄さん(熊本県阿荒尾市)がいらっしゃいます。私がJAに在職中から親しくさせて頂き、観光カリスマ工藤事務所開設以降は、ご自分の時間を割いて休日は現場に飛んで生の情報提供をしてくれています。
先日も、私が経営戦略でアドバイス申し上げた熊本県旭志村にある「四季の里」のリニューアルオープンにあたって、客の入り込みや売上げ、接客のサービス内容など、詳しくご報告頂きました。大変嬉しく思っています。

観光カリスマ工藤事務所開設後、大小200箇所を数える講演(アドバイス)を行って参りましたが、それぞれの講演後の動きが気になります。
平成17年1月25日に開催された第16回(最終)リアス四季海岸観光塾記録が完成し早速お送り頂きました。
当日の基調講演では、「観光産業は感動のドラマ!!」と題してお話ししております。その時の講演内容をテープに録音しそれを記録として作成して頂きました。
表紙には、リアス海岸の美しい日の出の風景が使われていてとてもきれいに仕上げて頂きました。
関係者の皆さんに改めて感謝申し上げます。

内閣府間接広報番組「ニッポン早わかり」(テレビ神奈川制作)の、「千客万来のニッポンにするために〜地域活性化と観光立国〜」の回で全国の観光カリスマの紹介があり、写真を使って私のこれまでの活動もご紹介頂いております。
提供した写真は、
 ・菜花一夜一本漬け(体験模様)
 ・さくらんぼ狩りの観光客への対応
 ・バラ風呂
また、雪中いちご狩り、雪上落書き、川魚つかみ取り等のコメントで、年間通して観光客の誘客を図っている内容です。

今回のこの放送を通して、観光立国を目指すことが地域活性化につながることを、具体的な事例を通して多角的視点から提案しています。
ポイントは3つ。
 1)国際ツーリズムの世界の動向
 2)地域活性化にもつながる観光誘致
 3)観光立国のための課題と対策

テレビ神奈川では、20日 22:00〜22:30に、その他の関東・関西近郊のネット局12局、CS/朝日ニュースレター、全国のCATV185局でも20日〜22日に渡って放送されました。
<平成17年度利府町観光振興体制づくり支援事業>に関連して

宮城県利府町をご紹介します。

人口 31,726人 世帯数 9,540
宮城県のほぼ中央に位置し、政令指定都市仙台の中心部まで車で約30分という利便性と緑豊かな住環境にも恵まれた所である。県民の憩いの場である「県民の森」や「加瀬沼公園」「グランディ21」町営の「館山公園」、新幹線車両基地もあり、交通の利便性から工場などの進出や大規模団地の開発で都市化も進み、近年にお町には産業の核となる一大ショッピングゾーンや住宅地が相次いで誕生しており、仙台のベッドタウンとして急激な人口増加を見ている。
表松島、観光梨園(利府梨)が有名である。

先日22日に町内をご案内頂き、多くの方々とふれ見聞きさせて頂きましたが、私が見るところでは、無限の可能性のある町だと実感しました。
住んでいる人々の組織を見直し、意識を変えることで、これまでと違った発想、スピードある決断と実行力で、希望とロマンあふれる観光のまちが誕生することを確信します。

この度、平成17年度利府町観光振興体制づくり支援事業を受託することになりました。私のアドバイス事業の一環として引き受けました。
これは、来年の3月20日までに履行するもので、観光のまちづくりを進める利府町の体制づくりの骨格を提案して参ります。
今後は利府町へ赴くことも多くなります。大変楽しみな事業です。