観光農業のカリスマ 工藤順一

時事通信社『農林経済』平成18年8月31日発行の中で、「インターネットと人情を『武器』に意識改革−観光農業カリスマ 工藤順一さん」の見出しで取材記事が掲載されております。これは懇意にしているジャーナリスト吉田光宏さんから取材頂いた内容で、昨今の私の取り組みなどもご紹介しております。

吉田さんのHPから
今年度、長井市が取り組む「地域提案型雇用創造促進事業」の観光商品開発部門で、私がお手伝いをすることになりました。
これは、地域の素材をコーディネートしながら旅行商品などを開発していくプロセスをワークショップ形式で学んで頂きます。
当事務所システムを採用して「地域資源の洗い出し」「地元資源の有効活用」「観光メニューづくり」「プレゼンテーション」といった行程を想定しております。
今年度、山形県商工会連合会が「田舎再発見!最上川リバーツーリズム」と題し、山形県の母なる川「最上川」をキーワードに、山形県全域において新たな観光ルートと特産品を開発し、地域小規模事業者の全国展開を支援するプロジェクトを実施します。(中小企業庁からの補助事業)
このプロジェクトの実施計画の策定及びプロジェクトの円滑な実施を図るため、学識経験者並びに関係団体及び関係機関の役職員をもって構成する実行委員会が設置されました。その委員に私も委嘱を受け、平成18年8月29日(火)於:ホテルメトロポリタン山形、第1回実行委員会が開催されました。実施機関は19年2月までとなっています。

事業内容としては、
(1)観光ルート開発、(2)特産品開発、(3)試行的イベント、(4)観光キャンペーン・特産品の販路開拓が掲げられております。

また実施体制としては、
(1)県下全商工会及び山形県商工会議所連合会と山形県商工会連合会との共催で実施する。
(2)本プロジェクトの実施計画の策定及び本プロジェクトの円滑な実施を図るため、学識経験者並びに関係団体及び関係機関の役職員をもって構成する実行委員会を設置する。
(3)実行委員会の内部組織として、観光ルート開発部会並びに特産品開発部会の2部会を設置する。

私は、特産品開発部に所属することになりました。

この事業に関しては、30日(水)の山形新聞朝刊でもご紹介頂いております。
平成18年8月25日(金)於:村山市大久保「くれない苑」 山形県村山総合支庁 産業経済部 商工労働観光課主催の第2回グリーン・ツーリズム実践塾が行われました。
グリーン・ツーリズム推進については、村山総合支庁において山形市など14市町村を管轄し、地域の特徴を活かしたグリーン・ツーリズム関連事業の中で「実践者の資質向上」と「実践志向者の育成」に加え、「一般の方々のグリーン・ツーリズムへの理解を深めること」を目的にしています。
午前中には事例発表なども行われ、グリーン・ツーリズム実践者と実践志向者、一般の参加者、県の関係者が16名ほど参加頂きました。
その午後の部で行われる講演で、「食・体験・遊びのプロデュース〜地域が一体となった取り組みに付いて〜」をテーマに私が講師を務めました。講演では、内閣府、国土交通省、農林水産省「観光カリスマ」百選選定委員会の「観光農業」のカリスマに推薦されるまでの経緯を、これまで私が行ってきた取り組み事例をまじえていろいろとお話ししました。

全国各地で観光振興や地域興し、商品開発が活発に行われている現状、そしてそこに関わってみて私が感じていること

○発想の転換が必要 → 自分が変わること
○過去を捨てること 
  スピードある決断、実行が重要
○困難にも屈せず、克服する努力、忍耐、根氣
○人材→人財の育成 支援体制の確立
○食育教育
  地産地消(旬)=食彩 … バイキング
 ※栄養を表現することば「マゴタチワヤサシイ」
○食材と色の関係性、癒し効果
○顧客満足度のUP … 口コミの効果 
  付加価値で満足させること
○官民一体となった取り組み = 共生・共有
○異業種間のネットワーク = 広域観光の実践
○売れる→儲かる→面白い→経営が成り立つ=地域活性化=地場産業の振興

講演の締めには、
「氣はながく、心は丸く、腹立てず、口つつしめば、命ながし」という格言をご紹介しております。
(実際にはその言葉の如くに字を書き表します。)
平成18年7月29日(土)午前9時〜午後4時 利府町加瀬沼公園多目的広場で、「加瀬沼公園 DE ボンネットバス」と題したイベントが行われました。これは昨年度私の事務所で受託した「利府町観光振興体制づくり支援事業」の一環として行ったワークショップで提案された事業で、利府町観光ワークショップが主催、利府町地域整備課産業経済班が共催したものです。
会場では、ボンネットバスとミニSLの乗車体験ができるほか、新鮮な朝取り野菜の直売と名物である利府太鼓の演奏などが行われました。またプレゼンテーションで提案のあった、新幹線車両基地正面脇から加瀬沼公園多目的広場まで、昔懐かしいボンネットバス2台を運行しておりました。運転手や車掌も昔ながらの帽子や腕章、鞄やキップをきるハサミを持っての出で立ちで、昭和20年代に流行ったバスガイドの曲も車内に流れるなど雰囲気を盛り上げておりました。

一歩一歩確実に着実に、ワークショップで提案された事業が具現化して展開していることを大変嬉しく思います。

尚この日は、第22回新幹線車輌基地まつりin仙台も利府町で開催され、県内外からの多くの家族連れや観光客がバスや列車を利用して訪れていました。体験列車車輌や様々なイベントが会場で繰り広げられ、長蛇の列が出来ておりました。

また、7月上旬に開催された「梨の摘果体験&竹細工づくり&流しそうめん」には、40名募集に対して70名が参加。「ホタル鑑賞会」では60名くらいの参加予定数に対して300名が参加と、それぞれに実績をあげております。

ワークショップを通して市民が創意工夫により創り上げた事業が実際に展開されており、今後大いに期待出来るものです。
平成18年7月27日(木)、茨城県潮来市市議会議員、観光協会会長、商工観光課担当職員の皆さんが「観光資源の取り組みについて」をテーマに視察研修にいらっしゃいました。この研修の目的は、地域商工業・観光の振興を図るための活動事例・現地等を調査研究し、今後の具体的な活性化事業への取組みの一助に資することということでした。
当日は、具体的な事例取組み(映像鑑賞)と視察を午前10時から午後4時まで行い、熱心にメモをとりながらの質疑応答を重ねました。

潮来市は、水郷、あやめ園で有名で、前川あやめ園・浅間下あやめ園・北利根川あやめ園と3箇所のあやめ園を有し、嫁入舟、潮来あやめおどり、帆びき舟、水郷遊覧を楽しむことが出来ます。あやめも花菖蒲(はなしょうぶ)、杜若(かきつばた)、あやめと3品種あり、紫、白、黄色と色とりどりのあやめが約500種、100万株という豊富さです。