観光農業のカリスマ 工藤順一

３０年前にお茶の間を笑いの渦でいっぱいにした番組「欽ちゃんのどーんとやってみよう」で一世を風靡した「気仙沼ちゃん」を覚えていますか？その気仙沼ちゃんご一行と一緒に、鶴岡市湯野浜温泉「愉海亭みやじま」へ１泊２日の旅へ行って参りました。

宮城県気仙沼市大島には気仙沼ちゃんが女将を務める「気仙沼ちゃんの宿 アインスくりこ」があります。相変わらずの笑いを誘うユニークな言葉、意気の合った旦那さんとの会話、気仙沼の海の幸を食べきれないほど提供する「アインスくりこ」は、一度訪れた方がまた行ってみたくなるという評判の宿です。今回は従業員の方々も一緒に鶴岡へ来てくれました。

竜宮城を思わせるような「愉海亭みやじま」のエントランスには、女将と袴姿のスタッフが温かくお出迎えしてくれました。館内には花と緑が溢れ癒しの空間となっています。あいにく午後から小雨に見舞われたものの、目の前には１８０度日本海が拡がる大パノラマを臨み、１つのゴミも見あたらない白い砂浜と波が美しいコントラストを醸し出していてそれは見事な風景でした。さらに夕食前には、雲の合間から真っ赤な夕日を一瞬垣間見ることが出来、感動の余り一同歓声を上げてしまう程の美しさでした。夕食は日本海の取れ立ての海の幸を、熟練の板前が精魂込めて料理してくれます。客の目の前で調理される蟹の甲焼きやわっぱ煮には、エンターテイメント性もあり、舌も目も存分に楽しませて頂きました。まさしく、おもてなしの心が表れておりました。屋上には総檜風呂の大露天風呂もあり、本物の漁船を浴槽にアレンジした「天空大漁の湯」に入るとまるで日本海に浮かぶ舟に乗っているような錯覚を起こします。

今回の旅は、もてなしを仕事としている気仙沼ちゃんもアインスくりこの皆さんにも存分に満足して頂けたようでとても嬉しく思います。喜びや感動が共有できる実に楽しい旅となりました。

是非皆さまに紹介したい宿とホテル
　●「愉海亭　みやじま」
　●「気仙沼ちゃんの宿　アインスくりこ」