観光農業のカリスマ 工藤順一

:: 観光カリスマからお知らせ
各市町村の観光振興を図るための講演依頼が多いこともあり、講演前に町歩きをして五感でのリサーチを行います。景観を眺め道路標識や看板などをチェックしながら、地域住民や現場で働いている方々と直接会話をするようにしています。
その時に、観光事業に従事している観光案内所の職員をはじめ、タクシーの運転手や各種店舗の方々、最近ではコンビニの店員といった方々が、住んでいるまちの自慢や魅力をアピールできる場合には、そのまちで見る、食べる、楽しむ、泊まることが可能で一時滞在(一泊滞在)することもできます。観光客が寄ってみたい、行ってみたいと思うようなもてなしの心がそのまちにあるかどうかで、通過型か一時滞在型(一泊滞在型)になるかが決まってきます。
今、全国の市町村で観光地づくりを行い、その売り込みに一生懸命です。熱意と努力によりまちの風光明媚なパンフレットを作り、胸がわくわくするような夢をちりばめた観光のプレゼンテーションが繰り返されています。しかし、単に履歴が残れば良いのでしょうか?私はそのことに疑問を持っております。
製作したパンフレットと共に近隣の広域観光地情報を携え、宣伝し説得し納得させるといった自らが体をはって(足を使って頭を下げて)その町を売り込むことをせずして観光地づくりは達成されないと思います。
これまでの経験から、各市町村をはじめ民間の営業力不足を指摘し、間違いなく観光地の販売戦略は営業力が決め手だということを明言いたします。
平成18年11月25日(土)の山形新聞庄内版で、23日に行われた庄内町での講演会について「農業は無限の資源」の見出しで記事掲載いただきました。記事内では講演でお話しした一部も取り上げられ、「ストックなどの花きも庄内町の魅力の一つ。農業は無限の観光資源ととらえ、先入観や固定観念を捨て地域一体となってグリーン・ツーリズムに取り組んでほしい」とご紹介いただきました。
久しぶりに湯野浜温泉 愉海亭みやじまに行き、日本海の夕日を堪能してきました。

ここみやじまでは、従業員の教育も行き届き、きびきびと無駄のない動きでお客様に対応し、もてなしの心、心のおしゃれを、なにげなく自然な形で提供してくれます。また様々な館内装飾も仲居さん達の智慧やアイデアをふんだんに取り入れ、充分に生かされていて心地よい空間を演出しています。
もちろん食事にももてなしの心が表されており、地元で採れる豪華な磯料理の演出には感動を覚えます。

もう一度訪れてみたい、泊まりたい、食事をしたいと思える宿で、是非皆さんにもご紹介したい宿のひとつです。

湯野浜温泉 愉海亭みやじま

観光いちご園の先駆的役割を担い、お客様の目線で取り組む姿勢には学ぶべき所がたくさんあります。

<変遷>
昭和51年 いちご栽培開始
昭和56年 5件の農家で東庄町観光苺組合設立
平成 6年 法人化 水耕の養液栽培開始
      苺に加えポピー狩りも導入
平成15年 高設栽培開始
平成16年 生涯者用のトイレ新設

<栽培面積 3150坪>
・高設栽培  420坪(バリアフリー対応)
・水耕栽培  500坪(バリアフリー対応)
・土壌栽培 2230坪
・ポピー   150坪
<休憩所   220坪(バリアフリー対応)>

今日の寒河江市観光いちご園設立に向けて、栽培方法、経営を学ばせて頂きましたので、とても感慨深いものがあります。当時、東庄町、鹿島、銚子、神栖各市の観光地などもご案内頂いたことを昨日のように思い出します。

詳しくは「磯山観光いちご園」」をご参照ください。


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平成18年11月14日(火)付けの山形新聞朝刊で、第27回山形県博物館連絡協議会研修会を記事掲載いただきました。「博物館の活性化探る」の見出しで講演とパネルディスカッションの内容に触れ、私の基調講演「いかにして人を呼び集めるか−ヒントは体験型観光にあり」もご紹介いただきました。