蚕桑小学校にも春が来て、穏やかに時が流れていきます。この休みは、12年前の3.11、そしてその後・・・にずっと思いを馳せていました。
何か事があれば、蚕桑小学校は避難所になります。この看板を見るたび、身が引き締まる思いです。
子供が通るたび、「いかのおすし」を思い出せるよう、この看板も設置していただいています。
12年前のあの日、そしてその後、隣県で大きな大きな被害がありました。私たちは「何もできない」と、罪悪感にも似た感情にさいなまれながら、まずは目の前の子ども達と精一杯のことをやるだけ…と言い聞かせて過ごしていたことを思い出します。
あれから12年・・・
蚕桑小学校では、いつも通りに金曜日の空き缶回収がありました。今年は、シルバーカーを贈呈することができます。
その朝、寒河江市社会福祉法人 松寿会 特別養護老人ホーム長生園に勤務している、安達秀則さんから、蚕桑小学校に車いすを贈呈していただきました。12月、6年生に福祉についての講義をしてくださった方です。安達さんからお話がありました。
子供たちは、とても真剣に聞いていました。
朝会の後、各学年で車いすに乗ってみました。
慣れてきたら、「押してみたい!」
最後は、しまい方もお聞きしました。
車いすがいかに大切かということは、自分がその立場になった時にしかわからないとも思いますが、まず「知ること」ができたこぐわっ子たちです。毎週回収している空き缶で、シルバーカーを贈呈することの意味も、本当にわかるのは60年後、70年後かもしれません。でも、このような機会を与えてくださった安達さんには、心より感謝いたします。福祉の仕事に携わっていらっしゃるからこその、最高のプレゼントをいただきました。こぐわっ子たちは、ますます「気はやさしくて力もち」に育ってくれることと思います。
この日、昼の放送で3.11に起こったこと、災害について、命について、安全主任からも話がありました。3月10日は、「命」「生きること」「困っている人に手を差し伸べること」…様々な角度から、「心」感じることができました。
あたりまえの日常を大事にしていきたいと思います。
最後に、岩手日報にのった詩のご紹介です。
この記事へのコメントはこちら