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中庭の季節だより アオダモの花―平成25年5月号

ギャラリー絵遊と道路の間、鉄の看板のすぐ側にあるのが‘アオダモ’…これはギャラリー 絵遊のオープンした翌年の平成19年5月に植えていただいたものです。なかなか期待ど おり花をつけてくれないでいたところ、平成22年5月に、枝先にことごとく、ふさふさとした 花をつけ、あまりの見事さに感激したのでした。その誘因は、前年の11月に鉄の看板を 設置するため、止むなく、アオダモの根のかなりの部分を切り取ったことにあったと思われ ます。 その後は、花をつけませんでしたが、今年(平成25年)5月、3年ぶりに花が咲きました。 3年前のときの花の豊かさの4分の1程度のものでした。その写真は、上に載せましたが、 撮影の数日前の強い雨で少なめの花が、一層寂しいものとなってしまいましたが、3年ぶり に花を愛でることができた証として写真で報告いたします。これも、前年の11月にアオダモ の根元にからんでいたフジの根を深く掘り込んで取り除いたときにアオダモの根を若干切り 取ったためと考えています。 樹木(生命体)として花を咲かせることは、身を守る本能(働き)の成せることでしょうか。

駒谷修二 記

2013.05.01:ギャラリー絵遊:[中庭の季節だより]

中庭の季節だよりー平成24年《春から夏にかけて》山野草、アジサイなど

ヤマアジサイ(平成24年7月8日撮影)

 

ベニガク(アジサイ)(平成24年7月8日撮影)

 

ウラジロヨウラク(平成24年5月28日撮影)

 

ハコネツリガネ(平成24年5月28日撮影)

 

マイヅルソウ(平成24年5月上旬撮影)

 

フクジュソウ(例年より開花がかなり遅かった)

(平成24年4月12日撮影)

2012.04.05:ギャラリー絵遊:[中庭の季節だより]

中庭の季節だより-平成24年4月号

中庭の残雪は、今はすっかり消えてしまいましたが、この冬はとりわけ寒い、雪の多い年となりました。山形気象台の記録では、この冬の山形市の最高積雪は、2月4日の97㎝でした。これは昭和56年1月8日の113㎝以来、31年ぶりの記録となりました。

このような厳しい冬のために当中庭で春一番を告げるフクジュソウの開花は3月30日となり、前年より8日遅く、当中庭での平年よりも2週間程度遅くなりました。とはいえ、厳しい越冬の後も着実に芽を出し花をつけることを繰り返す自然の営にはいつも感心させられます。

緑 の葉をつけたまま冬越ししたショウジョウバカマには既にしっかりした花芽が見られます。フクジュソウの開花と同じ日に、タンチョウソウとヒトリシズカ の小さな芽が地面に出ているのを見つけました。この後4月はカタクリ、エンレイソウ、マイヅルソウ、スズラン、ヤマシャクヤク等も次々と地面に芽出しし、 花をつけます。以上、足下を注意深く見ないと見逃してしまうくらいの小さな命-春の妖精たちの動向を紹介しました。

4月末頃~5月上旬に 入ると足下の山野草に加えて落葉広葉樹の葉が開き、中庭が緑で包まれるようになります。オオサカヅキ、アオダモ、メグスリノキ、ガ マズミ、オトコヨウゾメ、サワフタギ、クロモジ……。この中でもアオダモは23本の株立ちで樹高7m、樹冠8mと大きく、若葉が出てきたのを見上げるとあ たかも緑のシャワーのような感じになり、とても爽やかな雰囲気を醸し出してくれます。

まだ紹介しきれていない植物もありますが、中庭を見ていただく中で発見してみてください。自然界も青春を謳歌する季節となりました。


駒谷修二 記

2012.04.01:ギャラリー絵遊:[中庭の季節だより]

中庭の季節だより―平成23年11月号

晩秋の中庭、オオサカズキ等の紅い葉が、絨毯を敷いたように見える。 奥の庭石は鋭角的な表情をもち、中庭の景を引き締めている。(平成23年11月20日撮影)

2011.11.01:ギャラリー絵遊:[中庭の季節だより]

中庭の季節だより《居心地の良い癒しの庭》―平成23年10月号

ギャラリー絵遊、蔵ダイマスの情報は平成23年8月よりインターネットでご覧いただけるようになりました。「中庭の季節だより」も、折折同様に発信してまいりますので宜しくお願いします。インターネット初登場ですので、まず、中庭のプロフィールを紹介します。

ギャ ラリー絵遊と蔵ダイマスを結ぶL字型の回廊と奥にある住宅に囲まれた30坪余の中庭です。古くから蔵ダイマスの東側には庭がありましたが、現在の庭 の原形は平成10年につくったものです。平成18年のギャラリー新築を機に、中庭の東側に大きな2つの石を置きました。これは庭の景を形づくる上で大切な ポイントとなるもので、鋭角的な表情をもち庭を引き締めております。また、大きな玉石をスライスして石貼りし目地に苔を入れて柔かい雰囲気をもたせまし た。その後も庭木の植え替え等をして現在に至ってます。庭づくりは庭木の成長や衰え、植え替え、小さな植物への愛着等関心と希望がある限り終りがないもの と思ってます。

庭づくりに当っては自然の趣を旨として、主に山野にある雑木を入れ、山野草も年々増やしてきました。居心地の良い癒しの庭にしたいと思ってます。

一 番の古木はキャラボク、これは蔵ダイマスよりもっと古くから生きてきたのではないかと思われます。詳しくは解りませんが樹齢150年には達しているか なと見てます。降雨や水やりにより幹肌の赤味がきわだって見えます。樹齢を重ねる毎に赤味が濃くなってきました。また、幹のかなりの部分が空洞になってお ります。40年以上も剪定してないため、一般によく見られる玉つくりのキャラではなく自然樹形になってます。

他に大きなものでは、アオダ モ、オオサカヅキ、メグスリノキがあり、野趣豊かなガマズミ、オトコヨウゾメ、サワフタギ、リョウブ、ウラジロヨウラク、ク ロモジ、ハナイカダ……(いずれも落葉広葉樹)が植えてあります。これから11月にかけて紅に、黄色に、また茶色に染まり、深まる秋を彩ってくれます。

こ こでオオサカヅキの葉の色変りを紹介します。樹高7m程のモミジで、4月下旬頃葉がでますが、最初から赤い葉で、8月お盆の頃から9月にかけて緑色を おび、11月下旬の落葉直前には見事な真紅となり、落葉により地面が赤いじゅうたんを敷いたようになります。時に、この赤いじゅうたんに初雪が降り絶妙な 色彩のコントラストを見ることができます。1ヶ月位落葉を集めないので赤いじゅうたんを楽しめます。

どうぞご覧ください。 今号はインターネット初登場で長くなってしまいました。山野草等は次の機会に紹介します。


駒谷修二  記

2011.10.01:ギャラリー絵遊:[中庭の季節だより]
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