通気性にもこだわっています。

ソーラーサーキットの家は、高い気密性と断熱性に加え、通気性にもこだわっており、ここが冬の寒さ対策に重点をおいた閉鎖型の高気密・高断熱住宅との大きな違いです。

基礎・壁・屋根といった構造躯体の外側で、断熱する外断熱の家は、必然的に断熱材と室内の内壁との間に空気層が出来ます。

この空気層が、床下から小屋裏まで連続した空気の通り道となり、様々なメリットが生み出されるのです。



冬は、通気層が熱の伝達の役割を果たすことで配熱効果を生み出し、夏は逆に通気層によって、排熱と排湿の作用が働き、出来るだけ冷暖房の力に頼らずに、暖かい空気は上昇するという自然の力を活用して、住まいの温熱環境を整える役割を発揮します。

さらに、構造躯体が常に空気に触れることで、木材の調湿効果も保たれ、耐久性をも飛躍的に向上させるのです。



木には、様々なメリットがありますが、当然デメリットもあるわけで、最大のデメリットは、湿気や水には、めっぽう弱いということです。



木は、正倉院や法隆寺の例を挙げるまでもなく、乾燥状態を保てば高耐久な素材です。



しかし、現代の住宅の様に、断熱材を詰め込み躯体内に閉じ込められた木材は、湿気や結露によって、腐朽菌による腐食やシロアリによる食害を受ける危険性が高まり、築30年も持たずに、住み心地が悪くなったり、家が腐れたりして、資産価値も失われ、空き家の増加や建替えを余儀なくされているのが現実なのです。

さらに、壁体内に閉じ込められた断熱材も湿気の影響を受け、断熱性能が徐々に低下するのは、紛れもない事実です。

※ 高級な羽毛布団でも、押入れに何年も入れっぱなしにしていたら、湿っぽくなるのと同じことです。

現在、木造住宅を長寿命にする為に、一般的に採用されているのが、室内の水蒸気が壁体内への侵入を防ぐ防湿フイルムによる高気密化と薬剤を注入した防腐木材や木部への薬剤の塗付です。

ソーラーサーキットの家は、寒さや暑さ・湿気を構造の外側で遮断し、かつ壁体内にも通気性を確保することで、常に空気に木材を触れさせ乾燥状態を保つ独自のシステムです。



断熱性と通気性という相反する性能を合わせ持ったソーラーサーキットの家づくりは、日本の気候風土を考慮した非常に理にかなった工法で、木造住宅を防蟻剤や防腐剤に頼ることなく、次の世代に価値ある資産として引き継げる長寿命の住まいなのです。

日本の悪しき習慣の中、まだまだ外断熱の普及率は、低いのが現実ですが、木造住宅の長寿命化には、通気性を確保する外断熱が最適であり、木材を断熱材で囲んでしまう内断熱は、木の持つ良さを、結果的にダメにしているのはご理解いただけると思います。

「いつまでも強く・いつまでも快適に」 住まいと住む人の健康をいつまでも守り、50年後も価値ある資産として次の世代に引き継げる家が弊社の家でくりであり、ソーラーサーキットの家なのです。

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