私の家もソーラーサーキット⑦ 〇 冬の住まい方と暖房について

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〇冬の住まい方と暖房について

私の家に限らず、外断熱の家にお住まいの方は、寝室や居室はもちろん、洗面・脱衣所・浴室・トイレに至るまで、使わない時は開けたままというのが基本となります。

改めて説明するまででもなく、小さなエネルギーで各部屋間の温度差をなくし、寒さを感じる事なく快適に過ごしていただく為にも大事なことです。

ドアを締め切ったままにしていると、断熱性能の高い外断熱の家でも、部屋間の温度差が生じるばかりか、温かい部屋においても空気の対流によって、ドアの開閉などでスース―と空気が入ってくるのです。

外断熱の家の場合、構造の外側(基礎・壁・屋根)で連続した断熱・気密工事を施工する事で、熱橋(ヒートブリッジ)と隙間を防ぎ、寒さを建物の外側で遮断する事が出来るのです。

そして、従来、外気の影響を直に受けていた床下や天井裏・壁の中にいたるまで室内に近い温熱環境となり、建物腐朽の大きな原因につながる躯体内における内部結露をも防ぐのです。

また断熱ラインを構造の外側にする事で、必然的に内断熱の建物と比べ、室内側(断熱ライン内側)の容積が倍近くの大きさになります。

つまり熱容量の大きな建物となり、大きなやかんや鍋でお湯を沸かすのと同じように、熱くなるのも時間がかかる一方、一度暖まればなかなか冷めないという外断熱特有の大きなメリットが生まれるのです。

さらに、基礎のコンクリートや柱や梁などの木材までも、蓄熱体となって熱を蓄える事で、床・壁・天井といった壁面もあたたまり、その輻射熱によって、さほど室温を上げなくとも体感温度は高く、十分な暖かさを感じる事が出来るのです。

したがって震災などで停電となってもしばらくは寒さを感じずに過ごせるというわけです。

そして、一番肝心となる暖房方法においても、24時間連続運転が基本となります。

いる時だけ、あるいは、使う部屋だけを暖めるという従来の間欠式の暖房では、その部屋の空気を暖めているだけに過ぎず、暖房を消せばまた寒くなり、外断熱の大きなメリットである輻射熱の暖かさを感じないばかりか、家全体が暖まるまで時間がかかり、暖房効率も悪い為、暖房費を節約しているようであまり違いはなく、実は無駄な使い方と言えるのです。

断熱性の高い住宅では、車のガソリンの燃費同様、エアコンも負荷をかけずに緩やかな連続運転が一番効率的な使い方だということをご理解下さい。

また、エアコンやルームヒーターで間欠式の暖房をしている場合は、気流や運転音が不快に感じるのです。

何より、快適で健康な住み心地を求めて、折角外断熱の家を選択した意味も薄れ、逆にもったいない事をしているとも言えるのです。

外断熱のメリットを最大限生かし、省エネで快適な住み心地を実現するためには、まずは建物の構造躯体までしっかり暖め、暖房は省エネ設定の連続運転して、外断熱の建物自体の持つ保温性を維持しつつ、開放的な暮らし方をするというのが非常に大事な事になってきます。

電気料金も値上げとなり、気になるのは暖房費だと思いますが、ヒートポンプの技術も年々向上しており、つけたり消したりする間欠運転とそう変わらない電気料金で24時間連続運転が可能となります。

ちなみに、弊社で標準仕様の富士通製のエアコンを1Fに4.0KWと2Fに2.8Kを1台ずつ使用し、最低気温0℃で最高気温7℃といった真冬の連続運転の場合でも、約17,000円程度の暖房料金で、連続運転がまかなえる試算となります。

※ 開放的な暮らしになれると、注意していただきたいのが、お子さんの習慣です。あけっぱなしが習慣になって、人の家などに行くとだらしない子なんて思われてしまう場合がありますので、他人の家ではくれぐれもご注意ください。

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