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日本の窓は、先進国で最低レベル

  • 日本の窓は、先進国で最低レベル
日本は、家の断熱同様、窓の性能も先進国の中で最低レベルで、お隣の中国よりも性能の低い窓の性能基準です。

ようやく、樹脂窓枠のペアガラスやトリプルガラスが普及してきましたが、まだ7割以上の住宅がアルミサッシの単板ガラスかペアガラスです。



新築住宅の窓の断熱基準ですが、宮城では3地域となっており、U値(熱貫流率)が3.49でもOKです。

さすがに、これでは断熱性能が低いということで、その1ランク上の基準の窓(樹脂とアルミの複合の窓枠にペアガラス+LOW-E)が多くのハウスメーカーで標準になっており、この基準が4スターとして、基準では最高等級になっています。

数値だけみても、ピンとこないと思いますので、簡単に説明すると、U値というのは、熱貫流率を表す数値ですが、外と内の温度差1℃あたりの窓面積1㎡の1時間に逃げる熱量をWで表したものです。

120㎡(36.5坪)位の建物ですと、概ね30㎡前後が窓の面積となりますが、この面積にU値と温度差をかけると、その家の窓から逃げる熱量の目安が分かります。

例えば、室内が20℃で外が0℃だとして、アルミサッシの1枚ガラスだと

6.51(U値)×30(窓大きさ)×20(内外温度差)=3906となりますが、1時間で3906Wの熱が、窓から失われることになります。3906Wというと4KW(12畳から14畳)のエアコンの容量分の熱が逃げるということで、部屋も暖まらないばかりか、光熱費が莫大になるのがおわかりになると思います。

この様にして計算すると

4.65(アルミのペアガラス)の場合は、2790W
2.23(アルミと樹脂の複合+LO-E)の場合は、1338W

となり、U値が低ければ低いほど熱損失量がすくなくなるのがお分かりになると思います。

窓の性能は、家の寒さや結露・カーテンや床の汚れや傷み・カビの大きな要因で、快適さや光熱費にも大きく影響を及ぼします。



画像は、世界の窓の種別のグラフですが、ほとんどの国で樹脂や木製が主流なのに対して、まだ日本では、まだ10%にも満たず、普及が進んでいないのがわかると思います。

ちなみに断熱の意識の高い北海道では、アパートも含めほとんどの住宅で、樹脂窓が採用されています。

アルミは、木製や樹脂の1000倍も熱伝導率が高く、大半のお宅で結露が発生しますが、性能の悪い窓は、熱もお金も健康も逃げているということをご理解下さい。

そして、壁面や窓・床の表面温度が、低いと冷輻射の影響で、人の体温も奪われるので体感温度も低くなり、暖房の設定温度も高くなり、益々、光熱費が嵩みます。

日本では、いまだに新築住宅でも、アルミと樹脂の複合サッシが、主流となっておりますが、大手のサッシメーカーも樹脂の製造販売に力を入れており、急速に樹脂サッシの普及が進んでいます。

家の断熱同様、性能の悪い窓を選択すると、熱もお金も逃げて行き、快適さや健康を損ない、増えるのは結露やカビ・洗剤やカビ取り剤・消臭剤であり、掃除の煩わしさやストレスだということをご理解いただきたいと思います。

そして、弊社では、2年前から標準ですが、ガラスもペアからトリプルがあたり前の時代が、もうすぐやってきますので、くれぐれも窓の選択を間違わない様にしていただきたいと思います。

ちなみに窓のU値を1.0まで上げると、1.0×30×20=600Wとなり、家全体の窓から逃げる熱量は、ハロゲンヒーターの弱運転程度の容量となります。

浴室で年間17,000人が死亡

  • 浴室で年間17,000人が死亡
交通事故による悲惨なニュースは絶えませんが、交通事故による死者数は16年連続で減少しており、平成29年度には3694人となりました。

その反面、急速に進む高齢化にともない、年々増加しているのが、浴室内の不慮の事故死で、年間で推定17,000人もの方が亡くなっているとされています。

そして、今年に入り厚労省では推定20,000人とされると公表しました。

しかも、その死因の半数近くは、浴槽内での溺死というから驚きです。

大きな原因は、脱衣室や浴室の寒さで、暖房している部屋や浴槽内との大きな温度差が、急激な血圧の変化を招き、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの疾患を引き起こし、浴槽でお湯に浸かった状態でこうした事故が発生すると、誰にも気づかれないまま死にいたってしまうのです。



また、浴室以外でも温度差のあるトイレや洗面・廊下などでも同様の事故は多く、この何倍もの悲しい事故が家の温度差によって引き起こされているのです。



現在では、寒さがもたらす家の温度差が起因して、推定で20万人から30万人ほどの方々が、冬期間に室内で死亡しているという現実を理解しなければなりません。

そして、真剣に考えなければいけないのが、ヒートショックによる事故は、死に至らないまでも、数多くの方々が、その後の後遺症に苦しんでらっしゃるということです。

さらに事故後は、本人もさることながら、ご家族が精神的にも肉体的にも経済的にも大きな負担を強いられた生活を送らなければならないのです。

こうした事故に遭遇する危険性は、免疫が低下し、血管が弱くなってくる高齢者の方に多いのですが,ご自身やご家族も含め、人間誰しもが必ず年を重ねていく事をリアルに考えていくことも必要で、最近では中高年の方々のヒートショックも大分増加しているのです。

お風呂や洗面所に簡易の暖房などを設置しているお宅も増えては来てますが、廊下やトイレ・玄関や勝手口など家中を万遍なく暖めるのには、現実的には非常に難しいことです。

下記のグラフは、全国の冬季の死亡率のグラフです。



ご覧の通り、日本で一番寒い北海道が、一番低いのですが、これは高断熱・高気密住宅の普及率が一番高いのが、大きな要因です。

家の隅々まで温度差が少ない暖かい家で暮らすことは、こうした悲しい事故のリスクを抑え、未然に防ぐためにも、非常に大事なことではないでしょうか。



東京都の資料ですが、浴室での死亡事故は11月から増加しますが、12月にピークを迎えます。予防の意識が不十分で、体の慣れや一番忙しく疲れているなどの要因が考えられますが、くれぐれもご注意ください。

一番風邪をひきやすいのが寝室

大分、寒くなってきましたが、一番風邪の引きやすい場所はご存知でしたか?

ズバリ!それは寝室です。

睡眠中は、唾液の分泌や水分の補給も出来ない為に、ウイルスを胃に落とし込むことが出来ず、鼻や喉の粘膜に付着したウィルスが体内に侵入し増殖しやすくなるのです。

また、睡眠中はもともと免疫の活動も弱まり、寒い寝室で寝ていると、体温が下がりさらに免疫力が低下することで、風邪をひきやすいとも言われております。

さらに、空気が汚れていると、免疫がハウスダストや有害物質の対応に追われ、ウイルスの防御まで、免疫が働かなくなるというから驚きです。

対策として、

〇 お風呂に浸かって体を暖かくして、水分を十分にとって寝りにつく。
〇 寝室の温度は18℃前後にして、湿度を40%~50%に保つようにする。
〇 寝室や寝具の掃除と室内の換気を良くする。

その他にも、マスクや空気清浄器なども効果があり、枕元にお水を用意しているだけで、大分違うようです。

特に、疲れているときや体調がすぐれない時などは、要注意となります。

清浄さや温度・湿度など、寝室の環境を良くして、睡眠の質を高めることは、風邪やインフルエンザの予防にも重要となります。

外断熱の家に暮らす大東オーナーの皆さんから、よく風邪をひかなくなったという声を頂戴しますが、温熱環境と空気環境の優れた家は、体温の低下を防ぎ、おのずと免疫力も高まり、病気を未然に防ぎ、健康に暮らせるようになるのです。

不思議なことに、少し熱っぽいな~とか、頭痛がするな~といった、風邪などの初期症状の場合でも、一晩ぐっすり眠ることで、次の日には回復しているという方も非常に多いのです。

※ 以前、お風呂の水の塩素除去に紹介したビタミンCの原末ですが、風邪の予防にも抗酸化にも効果大です。同封のスプーン1杯で1グラム摂取すると、1000㎎ですので、レモン50個分のビタミンCとなります。価格も、200グラムで2300円ぐらいなので、1日2回、500㎎ずつ、水やお湯で薄めて飲んでも200日分となり、とてもリーズナブルです。朝晩の食事後に摂取するといいようです。バカにされたと思って是非お試しください。



体内には100人の名医

  • 体内には100人の名医
人間は誰しもが体内に100人の名医がいるという名言がありますが、ナイチンゲールも病気を回復させるのは、薬ではなく自己の治癒力を高めることが、何より大切であると説いています。

そして、病気は回復の過程であり、病気の回復が中断したり、悪化するのもその多くの原因は、空気の汚れか体の冷えが引き起こすと説いています。

薬剤耐性菌の話題が度々取沙汰されています。

熱を下げたり、頭痛や咳・くしゃみや鼻水の症状を和らげるのが、薬であって、基本的に病気を治すのは、自己の治癒力です。

そして、これらの症状は、ウイルスや菌をやっつけるために、戦っている証でもあり、薬も逆効果の場合もあるよと薬剤師の娘はいつも言っており、薬は毒だと学校で真っ先に教えられたそうです。

どうしても外せない用事や学校とか仕事が休めない時などは、薬の服用も致し方ありませんが、キレイな空気の中で、水分をしっかり摂って、体を冷やさずにぐっすり眠ることが、回復の一番の近道でもあると思います。

風邪を引いたり、体調を崩しがちな季節になりましたが、出来るだけ病気を予防し、薬をのむことのないよう、自己の免疫力を上げるよう努めましょう。

CO2濃度は、健康や学習効果にも影響する

  • CO2濃度は、健康や学習効果にも影響する
お子さんが受験を迎えるご家庭も多いと思いますが、室内の二酸化炭素濃度が、1500ppmを越えると、眠気を催すばかりか、集中力が乱れ計算速度や正解率が低下することが、アメリカのバークレー国立研究所やハーバード大・日本でも長野伊那北高校の調査・研究で紹介されています。

ちなみに、外気は400ppm前後で、室内の公衆衛生基準では、1000ppm・教室内では、1500ppm以下になっていますが、人が集まったり、換気が悪いとあっという間に2000ppmにも3000ppm以上にも上昇してしまいます。



呼吸によって、酸素濃度が減少する分、CO2濃度が、上昇しますので、セミナーや会議などで眠くなるのも、朝起きてボーとするのも、室内のCO2の濃度が影響しているとも言われています。

万単位(10000PPMで1%)にならなければ、ただちに健康に影響を及ぼすわけではありませんが、CO2濃度が高い状態が続くということは、換気も悪く、建材や家具・消臭剤や防虫剤・柔軟剤などの日用品も含め、室内中のVOC(揮発性有機化合物)や、カビの胞子や細菌なども、室内中に滞留していることになり、アレルギーなどの発症や悪化を招いてしまう危険性が高まります。



特に、部屋を暖めるために、換気もせずに、締め切って燃焼系の暖房器具を使用すると、燃焼時の二酸化炭素やその他の有害ガスも派生しますので、控えた方がよろしいかと思います。

厚労省でも、外の空気よりも室内の空気の方が10倍以上、汚染されていると注意喚起しています。

空気の汚れは、目に見えないので、非常に厄介ですが、CO2濃度計は、空気の汚れだったり、換気の目安や換気が機能しているかを図る、手頃な物差しとして、昔から世界中で活用されています。

ネットでは、様々な濃度計が売られておりますが、1万~2万円で売られておりますので、一家に一台あると、換気の目安となり、学習効果のみならず、ご家族の健康維持にも役立ちます。