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省エネ基準義務化見送りにビックリポン

2015年に改正された省エネ基準ですが、これまで5年の猶予期間を設け2020年度の完全義務化に向けた準備が各方面でなされていましたが、説明か届出という何ともあいまいな形で、実質見送りの公算が強くなり、業界内でも様々な意見が飛び交ってます。

考えなければならないのが、この省エネ基準は、1999年に告知された次世代省エネ基準がベースとなっており、次世代とはいうもののそのレベルは、最低限のレベルで欧米と比較しても、大分遅れている基準です。

しかも、この基準は、次世代基準では規定されていた、気密基準もいつしか削除された言ってみれば、ゆるゆるの基準だということを理解しなければなりません。

それでも、義務化によって、基準を上回るZEH基準やヒート20のG1やG2基準を目指した動きが広がることで、世界基準にようやく近づいてくるものと期待していた矢先の発表に非常に驚いた次第です。

なぜこうした最低の基準すら義務化が見送りされるのでしょう。

表向きの理由は、未だに4割程度の建築物が基準以下で建てられており、義務化することで、業界が混乱するとか、コストアップに見合う省エネ効果が少なく、回収に14年から35年かかるとか、消費税導入後の反動減がさらに大きくなるとか様々挙げられていますが、義務化に反対しているのは、消費者ではなく、造り手である建築関連業界の面々だということです。

断熱性能のレベルを上げることは、単に省エネ化によるCO2削減だけではなく、医療費の削減や空き家問題の解決・高齢化社会の対応などなど大きなメリットにつながることは、紛れもない事実です。

業界に身を置く一人として、こうした流れに悲しくもあり、情けなくなり、怒りさえ覚える次第ですが、結局、迷惑をこうむるのは、実際に家を建てるユーザーの皆さんで、住宅の質の悪さによって、様々なデメリットが生じるのは明らかです。

一方で、ゼロエネルギーハウスを推進する動きも高まっており、住宅においても、格差が非常に大きくなるのではないかと非常に危惧しています。

家の断熱性能は、耐震性能同様、住宅には欠かせない重要な要素です。

是非、ご理解いただき間違いのない選択をユーザーの皆様には、お願いしたいと思います。



謹賀新年

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中は、格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。

おかげ様で多くの皆様に支えられ新しい年を迎える事が出来ました。

この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。

本年も「家造りと共に信頼づくり」をモットーに顧客満足度日本一の住宅会社を目指し、「いつまでも強く・いつまでも快適に」50年後も価値ある家造りに邁進する所存でございます。

そして、これからもいい家づくりの参考になる様な、ブログを心がけて参りますので、お付き合いいただき、ご不明な点やご質問等ございましたら、何なりとお問合せ下さいます様お願い申し上げます。

皆様にとりまして、笑顔と希望あふれる素晴らしい一年になります事をご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。

尚、利府と名取のモデルハウスは明日2日よりオープンしております。

皆様のお越しをスタッフ一同心よりお待ちく申し上げます。

健康寿命を伸ばす終の住いを

築年数の経過した住宅にお住いになっている中高年の方々は、住まいの耐震性や居住性も低下し、その多くは断熱性も不十分で、光熱費の負担も大きく、温度差によるヒートショックなど、少なからず健康や将来に不安を感じながら生活を送っているのではないでしょうか。

また、子どもが巣立ち夫婦2人で暮らす家の多くは、広さ的には十分なものの、子ども部屋は、物置になってたり、2階寝室のパターンが多く、年々、階段の上り下りが負担となり、、時には転倒によって骨折するなどの話もよく聞かれます。

かといって、一階部分の限られたスペースでは、狭くて寝室にするには、不向きケースも多く、現状のライフスタイルには、そぐわない家の間取りになっているのが大半です。

可能ならば、温度差のない快適な住まいの中で、ヒートショックなどの不安を感じず健康な暮らしを送りたい。と考えていらっしゃる方も多いと思います。

しかしながら、様々な事情により、なかなか住み替えや建て替えを決断できないのも現実ではないでしょうか。

ただ考えなければいけないのが、健康に影響が大きいとされる室内の温度差が、10℃以上もある家に、住み続けるということです。

年齢を重ねるごとに、体力や免疫が低下し、身体への負担は大きく、時には脳卒中や心筋梗塞などの突然の発症により、大事な命さえも失ってしまう危険性があるのです。

入浴中のヒートショックにより、年間17,000人以上の方々が、亡くなられていますが、その他にも、家の寒さや温度差が起因となって、心疾患や肺炎・脳疾患などによって、実に年間20万人以上の方が家の中で亡くなられているのです。

特に、冬場の死亡率は高く、寒さや温度差が大きく影響しているのは、紛れもない事実です。

そして、幸い命をとりとめても、その後の後遺症によって、ご自身はもちろんご家族にも大変な負担が強いられるということをリアルに考えなければなりません。

ご存知のように、我が国は急速に進む、少子高齢化によって、社会保険料や介護保険料の上昇に加え、年金の支給年齢の延長や縮小が続く一方で、医療費や介護費などの社会保障費は年々膨らみ続けています。

そして、年齢を重ねることで、足腰も弱り、免疫力も低下するのが現実で、医療費の負担も増加していくのです。

今後、消費税の増税にとどまらず、様々な制度改革により、医療や保険制度の変更をも余儀なくされるのは必至の状態で、ご自身はもちろん、ご家族の生活を守る為にも、出来るだけ病気にならずに健康寿命を延ばすことが重要ではないでしょうか。

「予防こそが最高の医療」とよく言われますが、温度差の無い家で、綺麗な空気に満たされ暮らすことは、予防医学の観点からも非常に有益なことなのです。

省エネで快適・そして健康で長生きできる終の住いをお元気なうちに、ご検討してみてはいかがでしょうか。

今年最後のブログとなりましたが、今年も一日も休まず投稿することが出来ました。

これもひとえに、毎日ブログをご覧いただいているお客様の励ましの賜であり、心より厚く御礼申し上げます。

少々、難しい話をさせていただいてはおりますが、来年も、少しでも皆様の家づくりに参考になるような投稿を心がけてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください。

香製品を出来るだけ使わない暮らしを心がけましょう。

  • 香製品を出来るだけ使わない暮らしを心がけましょう。
消臭剤や芳香剤・防虫剤や合成洗剤・柔軟剤などの香による香害問題が、社会問題化してきました。

特に、柔軟剤の影響が大きいと言われており、柔軟剤のVOC濃度がいかほどか、洗面台の扉の中に原液を少々キャップに入れて、簡易の測定器を置いてみました。

何と、僅か1分後には、ピーピーとアラームがなり、見てみると測定可能な数値をオーバーしてました。

厚労省では、室内における達成可能なVOCの総量(TVOC)の暫定目標値を400マイクログラムにしていますが、僅かの量で、25倍以上になってしまいました。

測定不能なので、実際の濃度はさらに大きいと思いますが、改めてビックリした次第です。

ちなみに、室内の暫定目標値の400マイクログラムというのは、1万分の4グラムで、0.04ミリグラムという小さな量ですが、この位の量でも様々な悪影響を及ぼしてしまうのが、化学物質ということをご理解下さい。

どんなに、家の素材に気を付けても、換気が出来ている家でも、消臭剤や芳香剤・防虫剤や殺虫剤・合成洗剤や柔軟剤・ワックスなどに含まれるVOCによって、室内のVOC濃度は、2000~3000も越えている家は少なくなく、燃焼系の暖房器具や空気を汚さないと言われる床暖房などを使用しているお宅では、さらにVOC濃度は高くなっているのが一般的です。

健康への影響は、人それぞれですが、ひと度許容量を越えると、シックハウスを引き起こし、それが引き金となって、化学物質過敏症を引き起こしてしまうケースが多く見られるようです。

防腐剤や防カビ剤・防虫剤の中には、神経細胞に影響を及ぼす、有機リン系やネオニコ系の農薬成分も含んでいる製品も多く、免疫も肺機能も未発達な小さなお子さんのいる家庭では、注意が必要です。

ちなみに、下の画像はモデルハウスの空気状況と外のウッドデッキに置いた空気状況です。





この測定機は、言ってみれば臭い探知機みたいなもので、有害性の強弱を表すものではありませんが、柔軟剤に限らず、香り付きの製品には、石油からつくられる合成界面活性剤や香料に加え、様々な化学物質が含まれています。

弊社の家であれば、温度や湿度をコントロールして、換気のメンテナンスと適度な清掃を心がけていただければ、こうした日用品は、基本的に不要となります。

折角、健康な暮らしを求めて選んでいただいたエコな外断熱の家です。

消臭や掃除は、重曹やクエン酸などを上手に活用して、出来るだけ使用しない生活を心がけていただきたいと思います。

家電製品も長持ちする外断熱の家

以前もブログにアップしましたが、ある家電量販店店長のお客様より、耳よりの話をお聞きしたので紹介したいと思います。

電気製品の保証や寿命について、色々話していたのですが、

「大東さんの家なら、ユーザーが無茶な使い方をしなければ、電化製品にも負担がかからないので、倍くらいは長持ちするはずですよ~」

というのです。

よく、電化製品には、当たり外れという話を聞くと思いますが、昔の機器や海外製の粗悪品ならいざ知らず現在の機器には、あまりあてはまらないそうです。

故障の原因は、使い方にもあるとのことですが、購入してから数年過ぎると、様々不具合が生じるのが、一般的で、使い方以外にも、家の環境も大分影響しているようです。

そして、故障の原因になりうる住環境は何かといえば、

〇 高温多湿
〇 直射日光・紫外線
〇 結露
〇 家のホコリ
〇 振動

日頃のお手入れも大事なのは、言うまでもありませんが、こうした環境が電化製品の寿命も左右するようで、特に、湿気や結露・埃の影響はかなり大きいそうです。

考えてみれば、当たり前ではあるのですが、これまで、特に意識したことはありませんでした。

弊社の外断熱の家は、温度も湿度も一定で、結露もなく、ホコリも少なく、紫外線を96%カットし、日射熱の侵入も抑え、地震の揺れも小さく、フィルターや日々の清掃を適度に心がければ、電化製品の耐久性も大幅に向上し、修理費や買い替え費用なども大分軽減されるはずです。

外断熱の家は、人や住まいの健康寿命だけでなく、電化製品の寿命も伸ばすということは、環境やお財布にも優しいということでもあり、何気に大きいメリットかもしれません。

そう考えていると、衣類や家具・カーテンや日用品も含め、ありとあらゆるものが長持ちするのが、外断熱の家だということを改めて思い出しました。

賛否両論あろうかと思いますが、ご意見やご感想などいただけたら幸いです。

※ 冬は、暖かいので野菜や果物などの痛みは早いので、みかんの箱買いなどは、早く食べないといけないのが、少々難点ではありますがご了承ください。