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ダイソンアプリで空気の見える化

  • ダイソンアプリで空気の見える化
昨日に引き続きダイソンネタで恐縮ですが、ダイソンアプリにつないでみました。

厚労省でも、注意喚起していますが、室内の空気は、外の10倍は汚れていると言われています。

アプリでは、所在地を入力すると、外気の状況も表示されるのですが、昨日の利府町の9時過ぎの空気は、指数66でやや汚れているですが、下の画像にある3時過ぎには指数49で汚れているになっています。一方モデルハウスの方は、どちらもキレイな空気になっており、外は7℃気温が上昇していますが、室温は1℃上昇しているだけです。



※ 指数は、80から100になるときれいな空気と表示されます。



室内空気は、やや汚れているになったら弱運転、汚れているになったら強運転もしくはオート運転も選択できます。



アプリでは、離れていてもリアルタイムで、空気質の状況がわかりますが、1日単位や週単位でも表示されます。







月曜日は、日中、28℃位になりましたが、エアコンを使用せずとも、ほぼ一定の状況を保っているのがお分かりいただけると思います。

HEMSにエアコンをつないでも、ある程度空気質はわかりますが、結構誤差もあるので、ダイソンアプリの方が正確な気がします。

そして、小屋裏や床下部分の湿度にもご注目下さい。

※ こちらは雨がふっていた日曜日の画像です。



外は90%以上の湿度でしたが、小屋裏や床下の湿度も50%台になっているのがおわかりでしょうか。



もちろん、二酸化炭素濃度も良好です。

こうした室内の空気環境を作るのは、普通の家ではなかなか難しいのですが、ソーラーサーキットの家だからこそ作れ環境となります。

弊社では、視覚や臭覚だけではわからない空気の汚れを見える化して、寒さや暑さ・湿気や臭いに悩まない空気のバリアフリー化に取り組んでおります。

そして、業界ではブラックボックス化している床下や小屋裏ですが、モデルハウスでは、隅々までご確認いただけますので、ジメッとした暑い日に是非ご体感ください。





ダイソンの扇風機&空気清浄機

  • ダイソンの扇風機&空気清浄機
扇風機と空気清浄機が一体となっているダイソンのピュアクールです。価格は4万円弱ですが、ウイルスレベルのpm0.1の微粒子でも99.75%除去するそうで、フィルター交換も年1回でOKです。

羽根もなくお子さんにも安心で掃除も手間要らずです。アプリで操作も出来て、空気の汚れのチェックも可能です。

2.3万円プラスすると、暖房機能のついたホット&クールもありますが、暖房の電気代は、1時間あたり35円位するので、あまりオススメしていません。

私も、試しにホット&クールを購入して、主に就寝中に使用しておりますが、冬も扇風機モードで問題なく、ソーラーサーキットの家に暖房はやっぱり無駄でした。

クールタイプの電気料金は、強運転でも、1時間当たり2円位ですので1日12時間運転しても月700円位です。

我が家では、就寝時の安い時間帯に8時間前後使用するだけなので、月約200円位ですのでとてもリーズナブルです。

ネックは、フイルターの価格で、1年に1回交換すると税込みで6600円かかりますが、空気清浄機のフイルターも劣化し、浄化性能が年々低下しますので、性能が維持することを考えれば高くはない気がします。

逆に、掃除の手間や健康を考えればメリットの方が大きいのではないでしょうか。

室内空気をキレイにするのは、換気が何より重要で、空気清浄機は、あくまでサポート役ではありますが、これまで多くの方にオススメし、小さなお子さんのいるご家庭や、花粉症や喘息・アトピーの方に、とても喜んでもらっています。

但し、消臭剤や芳香剤等との併用は避けて下さい。と注意書きにあります。

この辺はさすがダイソンで、どんな空気清浄機でも同様の注意は必要だと思います。

合成洗剤や柔軟剤の香料やマイクロカプセルも、フイルターにこびり付いて、交換時期を早めたり、何かと悪さすると思いますのでご注意ください。




車内エアコンの内気循環

  • 車内エアコンの内気循環
普段の生活で、二酸化炭素濃度を意識して暮らしている方は、少ないと思いますが、外気のCO2濃度は、400ppm前後となっており、室内の公衆衛生基準は1000ppm・学校の教室などは1500ppm以内と定められています。

試しに、車のエアコンを内気循環にしてみたのですが、一人で運転しているだけでも、車内のCO2濃度は20分ほどで、2000ppmをオーバーしてしまいました。

本当は、もう少し実験したかったのですが、何となく息苦しくなり速攻で窓を開けました。(笑)

車内という密室の中で、私1人の呼吸だけでも、1分間に約80PPM位のCO2濃度が上昇している計算になり、その分酸素濃度も低下していくのです。



画像の様に、人は空気中の酸素を取り入れ二酸化炭素を排出しています。

排気ガスや効率を考えて内気循環にする方もいらっしゃると思いますが、1500ppmを超えると頭がぼ~として、眠気を催してきますのでくれぐれもご注意下さい。

身近に広がるイソシアネート汚染

  • 身近に広がるイソシアネート汚染
日本のアレルギー疾患の臨床研究の第一人者でもある多賀城の角田先生の、日本臨床環境医学会でのイソシアネートに関する発表内容をシェアさせていただきます。

イソシアネートについては、何度か紹介していますが、香り付柔軟剤や洗剤・消臭スプレーなどの香りや臭いを包み込むマイクロカプセルの主原料で、柔軟剤のボトルキャップ1杯の中に1億ものマイクロカプセルが入っているというから驚きです。

香害による化学物質過敏症患者の増加が社会問題になりつつありますが、香料もさることながら、このマイクロカプセルが、はじけた後の残渣に含まれるイソシアネートやマイクロプラスチックによる人体や環境への影響が、世界中で問題視されています。

イソシアネートはポリウレタンの主原料でもあり、タイヤやマットレス・アスファルトや防水工事など様々な製品に使われていますが、最近では、新築の吹付断熱にも使われるようになっています。

何が問題かというと、イソシアネートは、成型品のように固まってしまえば問題は、少ないのですが、現場では水と混ぜて発泡させるので、固まりきらずにモノマーとして揮発してしまうのです。

さらに、高温多湿になりやすい壁体内では、湿気や熱によって分解されたり、地震時の割れなどで、室内空気に影響を与えてしまう恐れがあるということになります。

しかし、業界では、危険性の認識は乏しく、ホルムアルデヒドを含まない安心な断熱で、隙間なく施工出来るとして使用されているのです。

角田先生に、確認したところ、高気密・高断熱+ウレタン断熱に換気不足が重なると、最悪の組み合わせだということでした。

角田先生の病院では、マイクロカプセルによる健康被害を考慮し、今年からイソシアネートのige値の検査を取り入れているようですが、これまで、322名中35名の方が陽性反応を示し、91名の方に0.1以上のige値の反応があったそうです。

これまで、イソシアネートは職業病的な要素が強かったのですが、イソシアネート汚染は、確実に一般の家庭にも確実に広がっているようです。

イソシアネートは、塗料などに使われるトルエンの1万倍の毒性とも言われていますので、出来るだけ暴露を控えるのが賢明ですので、くれぐれもご注意ください。

以下、FBの記事を転載させていただきますので、是非ご覧下さい。


---猛毒物質イソシアネート(ウレタン樹脂やウレタン塗料の原料)汚染が広がっている---
 2019年6月23日、東京の北里大学で行われた日本臨床環境医学会でイソシアネートに関する発表を行ってきました。その速報です。
 イソシアネート汚染が広がっており、環境中のイソシアネートにアレルギーを起こしている人が増えています。ウレタン樹脂を扱う労働者以外で、一般の多くの人でIgEが陽性になったという報告はいまだ世界中でありません。イソシアネート対策が遅れている日本だけの状況かもしれません。
 過去には多くの労働者でイソシアネートIgEは陽性になりましたが、現在は81名中2名など、数パーセントとなっています。今回の調査で判明した陽性率は10.9%で異常な高さです。イソシアネートによる健康被害は労働者の問題から一般の人たちの環境問題になりつつあります。
 イソシアネートは猛毒物質であり、皮膚、粘膜を損傷し、神経系を刺激します。発癌性もあります。微量でも人を傷つけますが一旦アレルギーを起こすとさらに微量でも激しいアレルギーが起きます。IgEの値を上昇させ、アレルギー症状を悪化させます。ポリウレタンとして柔軟仕上げ剤(マイクロカプセルの壁材として使用)だけでなく、無香料の防臭スプレー(マイクロカプセルの壁材として使用)や伸びる衣類(ポリウレタン)など多くの身の回りのものにも使われています。厳格な対策が必要です。  
アレルギーのひとたちは敏感に環境中の毒物(化学物質)を感じ取り、危険を教えてくれます。

以下は発表の抄録です(内容を発表時の内容に変更しています)。発表時は322名の人たちの結果を発表しました。
----環境中のイソシアネートに対する感作状態 
 
トルエンジイソシアネート(TDI)IgE値の状況
○ 角田和彦 かくたこども&アレルギークリニック

 イソシアネートは経気道、経皮に感作され、いったん感作されると極微量でも症状が誘発される。現在では、柔軟仕上げ剤に含まれる香料などの効果持続を高めるためのマイクロカプセルの壁材(ウレタン樹脂)として使われる。
 マイクロカプセルから揮発するイソシアネートによって病状が悪化している可能性を考慮し、2019年1月からTDIIgEをアレルギー検査のルーチンの検査項目として導入した。症例0歳80歳代まで、322名。
 TDIIgEは広い年齢層で値が上がっていた。TDIIgE陽性(>0.34IU/mL)者は10.9%であった。さらにTDIIgEが0.1以上の例が28.3%おり、今後感作が進む可能性がある。
 TDIIgE値はアトピー性皮膚炎例で上昇、重症例で値が高くなった。イソシアネートIgE値は総IgE値に相関係数0.86で強く相関していた。TDIに対する経皮的な感作が起こっており、TDIは総IgEの上昇、アトピー性皮膚炎の悪化に関与していると考えられる。
 また、当院では初診後に強い香料含有製品はやめてもらっているが、長期(1-10年以上)にわたって柔軟仕上げ剤を使っていない例でもTDIIgEは上昇していた。これは柔軟仕上げ剤以外、また自宅外での感作を示唆する。
 労災疾病臨床研究事業化学物質特異的IgGのアレルギー診断と曝露モニタリングへの有用性に関する調査-平成26年度報告書の中で、鹿児島県の一般住民(N=191)中TDI IgE 抗体陽性者は0 人で、この時期に一般住民での感作はあまり起きていないと考えられた。
 これらの結果から、イソシアネートによる環境汚染は確実に日常生活のなかで広がっており、公共の場所での感作が進んでいると思われた。イソシアネートによる汚染の悪化は健康被害を誘発する可能性があり対策が必要と思われた。

※ かくたこども&アレルギークリニックのFBでは、アレルギーに関して有益な情報を紹介しているので、アレルギーの方やアトピーのお子さんがいる方は是非チェックしてみて下さい。

かくたこども&アレルギークリニック

空気の年齢を意識して暮らす

あまりポピュラーな言葉ではありませんが、空気の年齢のことを空気齢と言います。

その地点の空気が、外から入ってきてどの位時間が経過したかというもので、今吸っている空気は、いつの空気?という、言わば、空気の鮮度のようなものです。

さしづめ外の空気は、0才となるわけですが、リビングや寝室の空気はどうでしょう。

弊社の家の空気齢は、2時間に1回の割合で、家の空気が入れ替わりますので、給気ゾーン付近では数分~30分位となり、排気ゾーン付近の古い空気でも2時間となります。

しかし、普通の家で換気を疎かにすると、場合によっては、何日も前の古い空気を吸っている方もいらっしゃるかもしれません。

空気清浄機を置いている家庭も多くなりましたが、古い空気をろ過して循環させているだけで、酸素が増えるわけでも、二酸化炭素が減るわけでもなく、空気は古くなっていきます。

例えは悪いかもしれませんが、うがいした水をろ過して飲んでいるのと同じで、あくまで空気清浄機は換気の補助役なのです。

体内に取り込む物質の重量比で、室内の空気は約60%となり、人生80年にしても50年は家の中の空気を吸っているのです。

特に寝室やリビングで、呼吸している空気の年齢を少しだけ意識して、出来るだけ若い空気に囲まれて、健やかに過ごしていただきたいと思います。

そして、たまには、家中の窓を全開にして、換気をすればあっという間に、生まれたての空気となりますので、気持ちのいい空気の時は、積極的に窓を解放しましょう。