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一番の幸せは健康

家づくりの目的は何でしょう。

家が狭いから・古いから・子どもが大きくなったからというのは、目的ではなく動機であり、家づくりの最大の目的は、やはり家族の幸せを実現することにあるのではないでしょうか。

そして、家族の幸せの源は何かといえば、日々健康に暮らすことが何より大事なことではないかと、私は思っています。

人は、誰でも病気になって寝込んだりすると、健康が一番と痛感するものですが、日々の暮らしの中で、どうしても忘れがちなのも健康です。

この健康という誰もが願う、一見当たり前のことをどこか忘れてしまい、予算や間取り・デザインや広さ・設備や素材といった部分を優先した家づくりを進めてしまっているユーザーが少なくありません。

予算や間取り・デザインなども、重要ですが、これらを満足させても、健康を左右する住み心地が悪いと、後々、様々なストレスや我慢を強いられ、結局は後悔するケースが多いのです。

家の寒さ・暑さ・湿気は、体の丈夫な若いうちはさほど問題はありませんが、空気の汚れや部屋間の温度差は、徐々に身体の負担となり、年齢を重ねるにつれ、その影響は大きくなってくるのです。

また、免疫機能が発達していない乳幼児や小さなお子さんに与える空気と温熱の影響は、大人の何倍も大きいということを、真剣に考えて欲しいのです。

私達は、寝不足や疲れなどから、よく体調を崩したりしますが、きれいな空気と温度差のない家に暮らし、ぐっすり眠ることで、心身の疲れをいやし、自ずと免疫力も上がり、健康を守ってくれるのです。

家を計画している方に、お伝えしたいのは、家づくりの一番の目的は家族の健康を守るということであり、その目的を叶えるには、家づくりの優先順位を間違いないことです。

何より優先しなければならないのは、その家の住み心地であり、人と建物の健康を守るための、空気環境と温熱環境で、見た目や広さ・価格はその次です。

家づくりの目的は家族の幸せづくりということを念頭においた、家づくりを進めることが大事で、この順序さえ間違えなければ、家づくりの成功にぐっと近づきますので、是非、ご理解いただきたいと切に願います。


将来をリアルに考えた家づくりを

若い世代の方々は、現在支払っている家賃を無駄と考えている傾向が強く、将来の不安もあって、出来るだけ早い時期にマイホームを取得したいと考えています。

一方の売り手側も、若い世代の家づくり応援団かのようなセールストークを巧みに用いて、無理のない資金計画をベースにした低価格を訴求し購入を誘導します。

こうした、堅実ともいえる考え方は、あながち間違ってはいないのですが、ことマイホームとなれば、基本的にその家に一生暮らす訳で、賃貸の様に住み替えることは出来ないということを考えるのが賢明です。

そして、家のローン返済が終わる30年後・35年後以降も、その家で、暮らし続けられるかどうかをリアルに考えなければなりません。

今の新築は、40年も50年も持つのではと思っている方も多いのですが、中途半端な断熱化によって、温度差が生じてしまい、構造そのものが、湿気や結露で蝕まれ、これまで以上に短命になる危険性を孕んでいるという認識が必要です。

人口減少が進む中、土地という資産価値の上昇は見込めず、年金の削減や支給年齢の繰り下げなどを鑑みれば、将来の建て替えなどは、よほど恵まれた方でなければ困難です。

つまり、これまでの壊しては建てるというこの国の家づくりのあり方は通用しない時代であり、いい家を造って、キチンと手入れをして、家を長持ちさせ、老後はもちろん、子や孫の世代に引き継げる長寿命の家づくりが必要なのです。

単に見た目や価格だけで、マイホームを取得すると、後々、光熱費の負担にくわえ、寒さや暑さ・湿気や結露で、多くの不満や我慢・ストレスを感じながらの生活を強いられ、健康を害したり、家庭不和を招いてしまうこともあるということを理解する必要があります。

予算や毎月の支払は、重要な要素ですが、ここから家づくりを検討すると、大事な部分がどうしても見えなくなり、優先順位を見誤ってしまうのが家づくりの怖いところです。

価格が安くて、光熱費や維持費もかからず、快適に健康な暮らしが送れ、地震に強く長持ちする家の実現は困難で、住み心地や耐久性を左右する温熱環境と空気環境が疎かな住宅になってしまうのです。

その結果、住宅ローンは抑えられたとしても、光熱費や医療費・生活費の負担が増え、トータルコストを見ると、逆に高くついてしまうのがローコスト住宅です。

家は、生涯で一番高い買い物であり、一生一代の大事業でもあるということをご理解いただき、後悔しない家づくりを進めていただきたいと思います。

木づかいは環境や未来への気づかい

  • 木づかいは環境や未来への気づかい
林野庁の木づかい運動のポスターですが、なかなか素敵なポスターなのでアップしました。

木づかい運動は、国産の木を住宅の構造材やに内装材に使用したり、家具や日用品・おもちゃなどに積極的に使うことを目的にした林野庁が推進する国民運動です。

木は、植えて・育てて・刈って・使って・また植えることで、永続的に循環が可能な貴重な資源です。

木を使う「木づかい」は、環境や未来への気づかいにもなり、人の暮らしと地球を守ることに繋がりますので、木づかい運動へのご理解とご協力をお願い申し上げます。




木の生命力

  • 木の生命力
県の林業総合技術センターにて、県産材普及促進についての打ち合わせに行って来ました。

玄関前に置いてある円盤は、1978年に塩釜神社の境内の木を伐採した際の根元付近の杉です。

伐採当時の樹齢は、約300年で、すでに伐採して、40年以上経過していることを考えると、改めて木の生命力の強さには驚かされます。

木が腐れるのは、湿気や結露が主な原因ですが、通気が良くて常に空気に触れていれば、正倉院や法隆寺のように、防腐材や防蟻材がなくとも長持ちするんです(^^)

健康・省エネ住宅を推進する国民会議

弊社では、健康・省エネ住宅を推進する国民会議の企業会員として、住宅の造り手としての立場で参画し、様々な提言や、一般ユーザー・行政・医療機関への周知活動や情報発信に日々努めています。

健康・省エネ住宅を推進する国民会議は、「住まいと健康」というこれまでは、密接な関わりがあったにもかかわらず、案外見逃されてきた問題に焦点をあて、建築・医療・環境・消費者団体など各界から幅広く賛同者が集まり、国交省や環境省・厚労省などの行政と一体となって、スマートウエルネス住宅の推進と普及に向けて活動しております。

皆様におかれましても、何卒、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

HPにもリンクを張っておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。