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フラット35Sの有効期間は?

先日、フラット35S(1%優遇)の申込期限が9月末日になったとの記事をアップさせていただいたところ、いつまで建てればいいの?という問い合わせを数件いただいたので、お答えいたします。

F35の場合、取り扱い金融機関に融資の申し込み書を提出・受理後、概ね1週間~2週間後に、住宅金融支援機構より、融資の仮承認が出されます。

その後、諸手続きを経て着工~竣工となるのですが、いつまで着工しなければならないとか、いつまで完成しなければならないとかというのではなく、上記融資の仮承認の日から、2年以内に、金銭消費貸借契約書(お金を借りる契約の事)を締結しなければならないという事になっております。

この金銭消費貸借契約の時期ですが、一般的な注文住宅の場合、竣工時期~1ヶ月後位の頃ですので、2年以内に金消が出来るように着工すればいいという事になります。

つまり、現時点で融資の申込をしたと仮定をすると、実際に着工しなけれならないのは、平成25年(再来年)の3月~4月までという事になります。

こうした場合でも、金利の1%優遇は適用となりますので、まだ計画は1.2年先という方でも、とりあえず申込をして、権利の確保をという事は十分に可能なのです。(但し融資金利は融資実行時点の金利となります。)

その他ご不明な点などございましたら、何なりとお問い合わせ下さい。



フラット35S 【1%優遇】 締切りせまる!

今年度の緊急経済対策として、実施されていた住宅金融支援機構が取り扱う住宅ローン「フラット35」の1%の金利優遇措置だが、利用者が予想以上に多く、予算枠の上限に近づいてきた為に、当初予定していた今年12月末の申請期限を9月末に前倒しするという方針が発表された。

10月以降の申し込みについては、優遇金利が0.3%に引き下げられる見込みで、毎月の支払いが、変わってくるので、自宅新築をご計画の方は、早めの申し込みを検討した方がいいと思う。

参考までに3000万円を35年返済で借り入れした場合の支払い例(毎月均等返済の場合)

○ 1%優遇の場合

当初10年間(金利1.35%)― 月 89,667円
11~20年 (金利2.05%)― 月 97,281円
21~35年 (金利2.35%)― 月 99,379円

支払い総額 ― 40,321,980

○ 0.3%優遇になった場合

当初20年間 (金利2.05%)― 月 100,150円
21~35年  (金利2.35%)― 月 102,312円

支払い総額 ― 42,452,160

ご覧のように、毎月の支払いもさる事ながら、総支払い額でも200万以上の差額が発生する。

震災後、間もなく5ヶ月となり、ようやく落ち着いて、そろそろ住まいの計画をという方も多いと思う。せめて被災県だけでも特例で延長という訳にはいかないのだろうか。



張り分けの意味?

  • 張り分けの意味?
震災後、数多くの改修工事を手がけさせていただいておりますが、今回ご紹介させていただくのは、多賀城八幡のB様邸。

八幡地区といえば、ご存知の方も多いと思いますが、今回の地震による津波の影響で甚大な被害を被った地域。

築9年を迎えるB様邸でも、津波に流されてきた無数の漂流物によって、ガラスが破られ1m40cmもの床上浸水に見舞われてしまいました。

水が引けた直後に、お伺いしたのですが、あまりにも変わり果てた室内の状況に唖然として声も出ないほどでした。

その後、家の再生を図る為に、壁・床・設備類・建具を全て取り外し、洗浄・消毒を経て、ようやく改修工事も終盤を迎えました。

震災後は、家族6人、2階と小屋裏部分での生活という事で、長らくご不便をおかけしましたが、もうすぐ以前の快適な暮らしに戻る事が出来ますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

※ 画像は地下室への入り口の引き戸の裏側の壁面ですが、お客様のご要望により、浸水ラインで張り分けをしたものです。

地下室の洗浄も大変でしたが、このように見事に蘇りました。










被災地での上棟式!

昨日、上棟式があり参加させていただきました。

場所は今回の震災で、全壊家屋2万8千棟と最も被害が大きかった石巻市。幸いにも建築地は被害が少なく、津波による浸水も道路面で済んだ地域でした。

3月の始めに地鎮祭、地盤改良工事が完了したのが、3月10日。そして、いよいよ基礎工事の着工という矢先にこの震災に直面したのです。

震災後は、道路状況・資材や職人さんの手配・たび重なる余震によって、コンクリートの打設も困難な状況が続き、1ヶ月ほど着工が遅れてしまいました。そうした中で、この上棟式を迎える事が出来たのです。

式には、お施主様夫婦のご両親様もご参加くださいましたが、どちらのご両親様のお住まいも、大きな被害に遭われたにもかかわらず、気丈にも大変お元気で、この上棟を喜んでいただき私達にとりましても感無量の一日でした。

また、ご自身も被災され、震災後は、地域の復旧・復興の為に、不眠不休でご尽力なされているお施主様の姿を拝見し、心から敬意を表するとともに、今私達に出来る事は、お客様の熱い期待と信頼にしっかりと応え、地震や災害時にも、心から頼れる「本当にいい家」を造る事だという事を改めて強く感じました。

一日も早くご家族の健やかな暮らしが送れるよう、職人さんともども、一生懸命取り組んで参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。K様、本当にありがとうございました。くれぐれもお体にはお気をつけ下さい。








災害復興融資とフラット35との比較について

被災されたお客様の資金計画の提出にあたり、災害復興住宅融資とフラット35の双方で、作成してみましたので参考にしてほしい。

今回のお客様の場合、借入れ希望が1,800万位という事で、ちょうど、災害復興住宅融資の基本融資1,400万に整地資金380万を加算し、1,780万の借入にて試算しました。(35年・元利均等返済)

【災害復興住宅融資】

01年目~05年目  金利 0.00%   毎月 42,380円
06年目~10年目  金利 1.14%   毎月 50,060円
11年目~35年目  金利 1.67%   毎月 53,290円

支払い総額は21,533,479円となり、内金利は3,733,479となる。

【フラット35】― 金利優遇を受けた場合

01年目~10年目  金利 1.63%   毎月 55,641円
11年目~20年目  金利 2.33%   毎月 60,294円
21年目~35年目  金利 2.63%   毎月 61,573円

支払い総額は23,488,453円となり、内金利は5,688,453となります。

その他にも、融資事務手数料等の諸費用面も、災害復興住宅融資の方が、有利な条件となっているので、被災された方は利用を検討してみて下さい。