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外断熱が家族を守る 〇 リアルに考えたい健康寿命

  • 外断熱が家族を守る 〇 リアルに考えたい健康寿命
平均寿命も平均余命も世界一の日本ですが、何才まで生きられるかという以上に大切なことが、介護を受けたり病気で寝たきりにならずに、健康な状態で自立して生活できる健康寿命です。

平成22年の厚労省が示したデータによると、健康寿命の平均は、男性は70.42歳で女性が73.62歳だそうです。

一方、平成25年度の平均寿命は男性が80.21歳、女性が86.61歳ということで、確実に私達の寿命は延びてはいるものの、男性の平均で約10年、女性で13年ものあいだ、介護や様々な生活の制限を受けながら、日々暮らしているのが現実なのです。

人生85年といわれる今日、予防医学の重要性が叫ばれ、いかに未病の状態で一生を全うできるかが、大きな議論となっています。

健康寿命を延ばす事は、年々急増する医療費や社会保障費・介護や貧困など、社会が抱える様々な問題を少しでも解消するために、高齢者の方のみならず国民全体の課題として考えなければならないのです。

それでは、健康寿命を延ばす為にどのような取り組みが必要でしょうか?

まず大事なことは、喫煙や飲酒・食生活や日々の運動なども含めた生活習慣の改善が挙げられると思いますが、生活習慣と同様に真剣に考えねばならないのが、人々の生命と健康を守り、日々の暮らしの支えとなる「住まいの環境」ではないかと思います。

ヒートショックや熱中症など、家の中での悲しい事故が急増していますが、寒い冬も暑い夏も体に負担の少ない温度差のない住まい、綺麗な空気に満たされた住まい、つまり温熱環境と空気環境の優れた住み心地の良い快適な住まいで生活することこそが、健康な毎日を送るためには、必要なことなのです。

そして、住み心地のいい快適な住まいは、万一介護が必要となった場合、介護する側にとっても、受ける側にとっても、様々な負担を軽減することが出来るのです。

今、マイホームを検討している30代~40代の若い世代の方には、あまりピンとくる話ではありませんが、人間誰しも年齢を重ねる毎に体の機能が確実に衰えていくのは自然の摂理で、それに伴い、免疫や抵抗力も確実に低下していくのです。

若いうちは、ただ不快なだけの暑さ・寒さ・部屋間の温度差でも、高齢になると常に命の危険と背中合わせという現実をリアルに認識して、自分の健康のためにも、ご家族のためにも、将来をしっかりと見据え、温熱環境と空気環境の優れた「住み心地の良い高性能な住まい」を選択しなければならないのです。

外断熱が家族を守る 〇 熱中症にもご注意を

  • 外断熱が家族を守る 〇 熱中症にもご注意を
ヒートショックというと、冬の温度差が原因だと思われがちですが、夏になると連日ニュースで流れる熱中症も夏型のヒートショックと言えるでしょう。

地球温暖化やヒートアイランド現象の影響もあり、毎年、熱中症による救急搬送される方は急増しています。

消防庁のHPによると、昨年5月から9月までの間に、全国で熱中症で救急搬送された方の総数は、55,853にのぼるといいます。

宮城県でも、昨年、6月~9月までの間に1,036人の方が救急搬送され、その内、約半数が65歳以上の高齢者の方々だったそうです。

高齢者の熱中症は、運動中など屋外での発症が多い若年層に比べ、屋内つまり自宅での発症がほとんどなのです。

熱中症は、室温や気温が高い中での作業や運動により、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなり、体温が上昇しめまい、体がだるい、けいれんや意識の異常など、様々な症状を引き起こす病気ですが、室内でも室温や湿度が急激に上昇し、熱中症になるケースが多発しているので注意が必要なのです。

弊社の外断熱の家にも、数多くのご年配の方々が住んでいらっしゃいますが、高齢者のオーナー様も非常に多く、中には80才代のご夫婦二人で暮らしているお客様も結構いらっしゃいます。

熱中症の話題も、よく出るのですが皆さんが口を揃えておっしゃるのは

「うちは関係ないっちゃ~」ということです。

冬の寒さ同様、夏の暑さも建物の外側でしっかり遮断する外断熱の建物は、日射の影響も受けにくい樹脂複層ガラスのサッシや24時間計画換気の効果もあって、外気温以上に室温が上昇することは非常に少なく、適度な除湿を心がければ60%台に保たれるので、扇風機だけでも十分な爽やかさを得られるのです。

当たり前だと言われそうですが、弊社の家に暮らす方で、これまで熱中症にかかったという話は聞いたことがありません。

油断は出来ないと思いますが、エアコンに頼ることなく爽やかな暮らしが実現する外断熱の家は冬のヒートショックはもちろん、夏のヒートショックの心配もない安心な住まいと言えるのです。



外断熱が家族を守る 〇梅雨時の暮らしについて

  • 外断熱が家族を守る 〇梅雨時の暮らしについて
湿気に悩まされることの多い梅雨時の暮らし方についてもご説明いたします。

気密レベルの高い外断熱の家では、従来の住宅のように知らず知らずのうちに、侵入する外気はほとんどなく、流入されるのは、換気システムによる外気の導入のみとなります。

そして、この時期は外断熱の保温性が発揮されることで、外気に比べて室温が高めになることで、相対湿度も低く、生活によって室内で発生する水蒸気も、換気によって常時排出されるので、大分じめじめ感は和らぎます。

しかしながら、自然の状態で理想とされる60%台の湿度を常時維持するのは難しく、ある程度の除湿は考慮しなければなりません。

※ ソーラーサーキットには、換気システムに除湿が連動するリフレアという除湿ユニットがあり、梅雨から夏にかけての全館除湿が可能です。リフレアにつきましては次章で説明いたします。

特に室内で、洗濯物を干したりする場合は、除湿乾燥機やエアコンの除湿機能を上手に活かした生活も必要ですのでご注意ください。

また、梅雨時であってもカラッと晴れあがった時には、窓を全開にして、空気の入れ替えや押入れやクローゼットの中に風をあてたりするのも有効となります。

いずれにしても、従来の家や内断熱の家と比較すれば、湿度は低く抑えられるので、日々の湿度管理を適度に心がけることで、十分快適に過ごせるようになります。

※我が家では、電気料金のお得な夜間の時間帯に除湿機やエアコンの除湿運転を行い、室内の相対湿度を60%台にキープしています。室内で物干しする場合は2階のホールに設置してあるエアコン前の物干しスペースで、除湿機とエアコンの除湿運転で乾かしています。5.6時間もあればカラッと乾くので、部屋干しのいやな臭いはありません。

外断熱が家族を守る 〇スリッパのいらない家です。

  • 外断熱が家族を守る 〇スリッパのいらない家です。
基礎外断熱の家は地熱の効果により、真冬でも床下の温度は15℃前後の状態を保つので、床面の表面温度は18℃から20℃をキープします。

つまり、床暖房や電気カーペットは基本的に必要がなくなり、ほとんどのお宅ではスリッパは不要とも言え、実際、裸足で過ごしているお客様も多いのです。

逆に、30℃を超える真夏でも床下の温度は25~26℃となるので、ほどよくひんわり感が味わえるのです。

要するに、30℃以上もの温度差が生じる床下断熱に比べ、基礎外断熱の家の床下温度は一年を通してほぼ10℃前後におさまり、床の表面温度差も7℃から8℃となりますので一年を通してスリッパを履かなくても支障はなくなるのです。

※ 男性に比べ、女性の場合は足裏の感覚がデリケートのため、靴下や専用のスリッパを履いているお客様もいらっしゃいます。私も風邪気味の時などは、風呂上りに靴下は履いています。

ちなみに我が家でも、階段下の物入れに7年前の新築時に購入したスリッパが収納していますが、見学にいらっしゃるお客様も含め一度もスリッパは用意したことはありません。

ただ、注意していただきたいのが、床材の選定となります。

弊社では、通常、明るめのパイン材などの無垢材をお奨めしておりますが、その理由は 〇傷やホコリ等の汚れが目立たない 〇経年変化による色褪せなどがなく逆に味が出る 〇あたたかみが感じるなどです。

一方、色が濃い目の建材品の床材等を使用すると、傷やホコリなどが目立つばかりでなく、裸足で歩いたりすると、足の裏の汗や汚れのあとが気になったり、冬などは同じ床面の表面温度でも、無垢材と比べると冷たく感じるなどの不具合が生じる場合がございますので、充分検討が必要です。

また、寒い冬に局所暖房や間欠暖房といった暖房の使い方をすると、床下への蓄熱効果も薄れ、床下・床面の温度の双方が2℃~3℃低下し、廊下や暖房のない部屋の床面温度も冷たく感じて、スリッパが必要になる場合もございます。

また、床が冷たいと感じる場合は、床下の温度が低下しているケースがほとんどです。

基礎外断熱だから出来る、こんな時の裏ワザとして、試していただきたいのが床下暖房です。

床下に設置してある点検口から、小型の電気ヒーターを入れ電気料金の割安な夜間帯に、2,3日暖房すると、床下の温度は上がり床面の冷たさは大分解消します。1日あたり80円位の費用ですので、一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

外断熱が家族を守る 〇浴室も快適空間

  • 外断熱が家族を守る 〇浴室も快適空間
ヒートショックの後に紹介するのは恐縮ですが、外断熱の浴室の快適さについて説明したいと思います。

設備関係の打ち合わせをしていると、浴室に暖房設備を設置したいというお客様がけっこういらっしゃいます。

しかし、断熱性能の高い外断熱の家では、浴室暖房は必要のない設備となります。

外断熱の浴室では、使わない時でも扉をオープンにしていれば、冬でも18℃前後の室温をキープし、入浴すればあっという間に20℃以上の室温になりますので快適なバスタイムとなり、温度差によるヒートショックも、まず心配無くなるかと思います。

我が家では、真冬日が続くような氷点下の早朝でも、浴室内の室温は15℃以下にはならないので、朝のウォーキングあとのシャワーも苦になりません。

また、目的が暖房ではなく洗濯物の乾燥というお客様もおりますが、設備メーカーの浴室用の暖房乾燥機は、8万円から10万円と案外高価で、私も以前の家で設置していましたが、湿気の多い浴室で使用するため、耐久性も良いとは言えず、乾燥機能もさほどではないのであまりお奨めはしません。

浴室での洗濯物の乾燥を考えるのであれは、価格もお手頃なポータブル式の除湿乾燥機の方が、乾燥能力も高く、どこにでも移動が可能ですので、梅雨時などのことを考慮しても除湿乾燥機の方が使い勝手はいいのではないかと思います。

※ 余計なことかもしれませんが、浴室での物干しのデメリットを紹介したいと思います。洗濯機の近くの浴室に物干ししたいという気持ちは十分理解できるのですが、浴室に物を干していると、入浴や突然のシャワー(朝や夏場)時に、洗濯物の取り込みやまだ乾燥していない場合などの対処もあって、結構やっかいな場面にも多々出くわします。
家事に協力的な旦那さまやお子さんがいれば別かもしれませんが、何かとストレスに感じる場合もありますので、十分考慮の上、物干しスペースの検討は必要です。


さて、私は読み返しも含め、大体月7、8冊の本を読まますが、読書するのは、もっぱら入浴中と就寝前の寝室となります。

脱衣場には本棚があって、家に泊まりに来る友人などは、「なんでこんな所に本があるの」と聞いてくるのですが、「風呂で本を読むから」というと来る人来る人が一様に驚きます。

もちろん、濡れた手で、ページをめくったりもするので、多少本がよれたりはするのですが、さすがに新刊は持ち込まず、読み返しの本なので気になりません。

最近では、ブログやFBの投稿をするために、浴室にスマホを持ち込んだりもしています。

よく聞く話によれば、浴室でのスマホの操作は湯気や湿気で作動不能になるらしいのですが、我が家では、そうした場面に遭遇したことはなく、娘や家内もスマホを持ち込んでいます。

水没には、十分注意が必要ですが、風呂フタの半分を浴槽にのせて、バスタオルを敷き、体を洗う時は窓台にのせておけばシャワーのお湯もかからないのでまずは安全です。

入浴する際、寒さを抑える為に換気扇を止める方もいらっしゃるようですが、外断熱の家では換気扇をつけても寒さは感じませんので、窓ガラスや窓台が結露でびしょびしょになることはありませんのでご安心下さい。

冬でも半身浴をしながら、読書やスマホを楽しめるのが外断熱の家なのです。

※ 笑い話ですが、以前泊りに来た取引先の方が、お酒を飲んだ後に入浴し、なかなか出てこないと思い、覗いてみると、洗い場で生まれたままの姿で、すやすや眠ってたことがありました。(笑)