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寒さがもたらすストレス

冬本番となり、寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょう。

風邪やインフルエンザに罹る方も大分増えてきたようですのでくれぐれも体調管理にお気を付け下さい。

さて、人間誰しも、何かしらのストレスを感じながら生活していると思いますが、暮らしの中で感じるストレスといえば、家の寒さからくるストレスが一番大きいのではないでしょうか。

ざっと思いつくままに挙げてみると、

〇 朝、寒くてなかなか布団から出れない。

〇 キッチンでの作業が辛い

〇 寝る時は、部屋を暖めるか電気毛布などがないと寝れない。

〇 就寝中、寒さで目が覚める。トイレに何度もいく。

〇 お風呂や脱衣場が寒くて、入浴がおっくうになる。

〇 戸の開け閉めの際、冷気が不快。開けっ放しにされるとイライラする。

〇 窓や押入れの結露、カビの発生に悩まされる。

〇 暖房の前からなかなか離れられない。

〇 外に出るのも、家の中で何かをするのもとにかく動くのが面倒になる。

〇 冷え切った誰もいない家に帰るのが憂鬱になる。

〇 石油キレのアラームがイヤになる。石油を入れるのがつらい。

〇 暖房費が気になる。

〇 空気が汚れて、のどや目、頭が痛くなる。

〇 急激な温度差により血圧が不安定になり体調がすぐれない。

〇 風邪などが、ひきやすくなり医療費がかかる


この他にも、挙げればきりがないほど、家の寒さからくるストレスはたくさんあるのではないでしょうか?また、そうした事で何かにつけイライラしたり、怒りっぽくなったりもするものです。

特に寒い中、家事をこなさなければならない主婦(夫)にとっては、こうしたストレスは大変な負担だろうと思います。

そして、年齢を重ねれば重ねるほど、免疫力や寒さに対する体の順応性は確実に低下し、様々な病が発症し、ヒートショックなど、時には命に危険をもたらす重大な事故の危険を引き起こす場合も少なくありません。

これから家を建てる人に一番伝えたい事は

家に求められる要素は、多々あろうかと思いますが、一番大事な事は暖かい家を建ててストレスを感じる事のない住み心地のいい家を建てるという事。

昨今、住宅業界ではゼッチと称して、省エネ・創エネ・蓄エネの設備を盛んにPRしていますが、家の住み心地を左右する温熱や空気性能が伴っていない中途半端な住宅も多くみられます。

設備やデザイン・見た目のコストばかりに目を向け、家を建てたとしても、器としての家の性能が不十分だと、省エネで快適・健康に暮らせる家は実現せず、暮らしのストレスが解消することはありません。

私達の造る外断熱の家は、綺麗な空気に満たされて、小さなエネルギーで家全体を暖かくしてストレスのない快適な住み心地を実現し、ご家族が元気で明るく、いつまでも健康で穏やかに暮らすことの出来る住まいなのです。

W断熱(付加断熱)にくれぐれもご注意を

W断熱は、暖かくてよさそうですがというお問合せがあったので、以前の記事を再掲させていただきますので、、W断熱を検討している方は参考にして下さい。

現在、太陽光発電の設置には、経産省によるゼロエネ補助金を受けられるために、各社ZEHの推進に積極的です。

弊社でも、ZEHビルダーとして国に登録しており、補助金の活用が可能ですが、以前に説明させて頂いた通り、ZEHの制度には、矛盾も多く、補助金を受けようとすると、様々な検討が必要となり、不合理な対応を強いられる場合もあり難しい側面もございます。

そして、これまで、断熱を重視してこなかったメーカーは、UA値をアップさせるために、躍起になって商品開発に取り組んでいます。

そこで、導入が進められているのがW断熱という付加断熱の手法です。(内断熱+外断熱)

補助金の採択を受けるにはUA値が高く、一次エネルギー消費の削減率が高いほど有利になる背景があり、計算上の数値を上げるための断熱強化を、各社進めているという訳です。

これまで、外断熱のありもしないような欠点を、散々、指摘していた方々が、手のひらを返したように、外断熱のメリットを強調するようになり、内断熱と外断熱のメリットを融合させた理想の断熱と、もっともらしい宣伝をしているのには、驚くばかりです。

また、実際にW断熱と謳いPRしていても、入り口だけの話で、価格や施工の不安から、積極的に推進していないメーカーも多いのが現実です。

十分に注意しなければならないのが、外断熱には外断熱ゆえの施工の難しさがあり、長年の経験に基づいたノウハウも必要なのです。

これまで、外断熱の家を造ったことのないメーカーや、経験のない職人さんが、見よう見まねで、まともな外断熱を造れるとは、思えないのが正直なところで、それこそ、断熱パネルビスの打ちそこないや、断熱材の張り合わせの不良による断熱欠損に加え、気密や防水不良による雨漏れや地震の際の外壁の脱落・白蟻被害など、将来、多くの問題が発生するのではないかと心配です。

特に、外断熱に適した構造材の検討もなされておらず、気密も測定しないメーカーが多く、防湿フィルムを施工しない建物もあり、水蒸気の動きについて、全く理解していない付加断熱がほとんどで、結露や雨漏れなどによる住宅の腐朽や蟻害・空気環境悪化にともなう健康被害など、将来を非常に危惧しています。

W断熱の危険性や問題点についての話は、拙著「外断熱が家族を守る」でも紹介しておりますし、先日ブログでもアップさせていただきましたので、ご興味があればご覧になってみて下さい。

付加断熱の注意点→http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=404674

付加断熱の逆転結露→http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=438510

もともと付加断熱は、冬場の温度差が30℃も40℃もある北海道などでは、確かに有効だと思いますが、真冬でも20℃からせいぜい25℃程度の温度差でしかない宮城では不必要な断熱でもあります。

弊社では、外断熱単独でも、標準の断熱仕様で0.43・ハイスペックで0.34というUA値の性能にて、数多くの住宅をつくらせていただいており、皆さんが省エネで快適な暮らしを送っております。



正直申せば、性能値をさらに向上するために、内側への付加断熱も検討した時期もありましたが、住み心地に加え、暖房費の削減にも、ほとんど効果がなく、逆に、夏の爽やかさや耐久性を発揮するための通気性を殺してしまうために、付加断熱の導入は見送りました。

なぜならば、ソーラーサーキットのUA値は、確かな断熱施工と高いレベルの気密施工によって、輻射熱効果も発揮され、計算値以上の性能を発揮するからです。

さらに、計算上は加味されませんが、二重通気や四季対応型の換気システムによって、建物を冷ます効果が生まれる事で、夏場の冷房負荷が、断熱のみを重視した建物とは、比較にならない程低いのです。

加えて、気密の劣化もほとんどなく、内部結露の心配もなく、湿気に強いポリスチレン断熱材を使用することで、その性能が将来にわたり保持できる本物の省エネ住宅であり、長寿命住宅と言えるのです。

何より、構造材の耐久性を保持するためには、木材を空気に常時触れさせる通気性が、重要であり、木は呼吸すると言っておきながら、窒息させてしまうような建物が、50年も60年も持たないというのが私達の基本的な考え方です。

よく、木は生き物といいますが、あなたが木材だったら、断熱材とボードに囲まれた状態で生きていきたいと思うでしょうか。押入れの中に何年も入れっぱなしにした布団は暖かいでしょうか?

そして、W断熱や充填断熱のUA値は、あくまで計算値であり、完璧な断熱施工の難しさやいい加減な気密によって、計算値どうりの性能を発揮するのは困難です。

しかも、繊維系の断熱材は、徐々に湿気や結露によって、性能は低下し、結露の危険性が高まり、住み心地はもちろん、光熱費の上昇、耐震性や耐久性が低下してしまうのが、現実なのです。

また、仮に、正しい施工をしたW断熱であったとしても、有効なのは、冬場だけの話です。

UA値0.18とか0.22とか、ビックリするような、数値を宣伝しているメーカーもありますが、せいぜい冬場の年間暖房費が、1万程度少なくなるだけで、逆に暖房費が軽減する以上に冷房費が上昇してしまい、断熱強化に大きなコストをかけるメリットはないのです。



窓を小さくしたり、少なくしたり、外側にブラインドをつけるなどして、夏の暑さ対策をするメーカーもございますが、日射対策にも限度があり、人が生活している以上、生活熱が発生するために、室内に熱がこもってしまい、夏だけに限らず中間期においても冷房の使用が必要となるのです。

魔法瓶や保冷パック・魚箱の中が冷たさを維持するのは、氷や保冷剤があるのと同じように、
夏涼しいのは、あくまでエアコンが大前提ということをご理解いただきたいと思います。

単に、見た目の数値を上げるための付加断熱は、十分な注意が必要なのです。

最後に付け加えさせていただきますが、W断熱は、ある意味外断熱化の一種には違いないのですが、結果的に外断熱化されるのは壁部分のみで、外断熱もどきの建物であり、様々な不具合が生じる危険性が生じる可能性が高いということもご理解いただけると幸いです。



ソーラーサーキットの我が家を案内

  • ソーラーサーキットの我が家を案内
築8年過ぎた我が家ですが、お客様のリクエストにより、今年一回目の自宅の案内をさせていただきました。

昨年、住まい塾セミナーにご家族全員でご参加いただき、ありがたいことに「外断熱が家族を守る」も、皆さんで熟読していただいたそうで、様々ご質問も頂戴しましたが、ありのままの状態をご覧いただきました。

我が家は、8年前の建物ということで、現在の断熱仕様と比べると、樹脂サッシもペアガラスで、断熱材も性能もワンランク下で、厚みも薄いのですが、家中が温度差がなく、綺麗な空気環境に、ビックリしておられました。

三世代が暮らす住宅ということで、プランをまとめるのが少々大変ですが、ご家族の皆さんにご満足いただけるプランを提案させていただきたいと思います。

温熱環境と空気環境がウリのソーラーサーキットということで、寒い時期と暑い時期にお客様が集中してしまいます。

今月は、あと2件ほど予約が入っており、住まい塾とのスケジュール調整もあり、お客様にはご迷惑をおかけしておりますが、ご容赦下さいますようお願い申し上げます。

発泡ウレタン断熱には、猛毒イソシアネート!

2年ほど前から、シックハウスや化学物質過敏症の患者さんの方々と色々と意見交換させていただいておりますが、よく香害についての話が出てきます。

香害=香りによる害は、ようやく、最近マスコミなどでも取り上げられるようになってきましたが、消臭剤や芳香剤・柔軟剤などによる化学物質による、健康被害が急増しています。

こうした製品には、洗剤などにも義務づけられている、家庭用品品質表示法にも該当しないため、原材料の表示義務はなく、業界の自主基準により一部表記されているだけに過ぎず、身体に有害な物質がどれほど含有されているか消費者には、明示されていないのが現状です。

しかし、ほとんどの製品に海外では非常に規制の厳しいイソシアネートという物質が含まれているのです。

臭いを閉じ込めるというマイクロカプセルの主成分がイソシアネートで、この物質が非常に有害だというのですが、日本では規制どころか、ありとあらゆるウレタン製品に含まれ、実質、何の規制もなく使用されているのです。

詳しくは、こちらのサイトを含め、イソシアネート危険性とでも検索していただければ、色々でてきますので関心のある方は調べていただればと思います。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、私がお伝えしたいのは、住宅の断熱材としても利用されているウレタン系の断熱材や塗料の健康に与える影響です。

成形品の断熱材は、危険性は少ないようですが問題は現場で発泡する断熱材です。

建築業界では、ホルムアルデヒドなどの規制物質が含まれていないということで、無制限に使える安心な資材となっており、最近では、気密や断熱性能を上げるために、壁や小屋裏にウレタンを発泡させる断熱工法も多く見受けられるようになってきました。

おそらくは、業者の方もウレタンの主成分がイソシアネートということも、イソシアネートがどれだけ危険な物質かもわからずに使っているのが、現実ではないでしょうか。

私も以前までは、万一火災になったら有毒なシアンガスが発生する位の認識しかなく、グラスウールなどの繊維系断熱材と比較すれば、隙間なく断熱できるので、施工法を間違えなければ内断熱には適した断熱と思っていました。

しかし、ウレタン工業会 安全の手引きをじっくり読み、考え方が一変しました。

詳しいコメントは何かと差し障りがあるので、控えさせていただきますが、家中がイソシアネートに囲まれた住宅で、果たして健康な暮らしが実現できるだろうかというのが、現在の率直な思いです。

あとは、ユーザーの皆さんの個々の判断におまかせしたいと思いますが、片方の世界では危険な物質とされ、片や建築の世界では安全となっているこの国の矛盾に憤りを感じる今日この頃です。

ウレタン断熱の採用を検討なされている方は、くれぐれもご注意下さい。

喉のイガイガは乾燥よりも空気の汚れ?

  • 喉のイガイガは乾燥よりも空気の汚れ?
pm0.1レベルの微粒子を99.5%カットし、暖房にも扇風機にもなるという、今話題のダイソンのピュアホットクールですが、外断熱の家に相性が良さそうで、お客様に、薦めていいものかを検証するために、家内に無理いって我が家に導入してみました。

まずは、睡眠の質を上げるために、寝室に2週間ほど置いてみましたが、空気の鮮度は明らかで、10段階ある運転モードを1か2にしただけで、オーバーに聞こえるかもしれませんが、まるで森の中にいるかのようです。

ビックリしたのは、喘息気味で、寝る時にも、結構、マスクをしていた妻も、つけずとも大丈夫のようで、初めは、ブツブツ言っていたのですが、大分満足しているようでひと安心。

そして、この時期は、朝起きて、喉がイガイガしている方も多いと思いますが、この清浄機をつけると、口呼吸の私でさえ、喉は乾燥していても、あのイガイガ感がほとんどないのです。

これは、あくまで推測ですが、喉のイガイガの原因は、単に乾燥によってもたらされるのではなく、喉の粘膜に空気中のハウスダストや細菌などがくっつき、そのまま乾燥してしまうために、引き起こされる現象ではないでしょうか。

ちなみに、暖房モードで運転すると、消費電力が1000W~1200W位で、電気式暖房同様、割高にはなりますが、デロンギやハロゲンよりも、効率は良く、空気清浄機能がついている分メリットは、あると思います。

オール電化の家であれば、お得な夜間電力で、1時間当たり13円位となり、就寝中、1日8時間位利用しても月額は、3000円位となります。

もちろん、我が家の寝室では、暖房機能は不必要で、冬でも、coolモードの運転でOKですので、たとえ24時間つけてても1日7円位となり、月200円位のランニングコストとなります。

ダイソンは空気清浄として利用しながらも、寒い時は補助暖房に、暑い時は、扇風機として、使えるので、とても使い勝手のいい一台3役の空気清浄機だと思います。

そして、何よりうれしいのが、1年に1回のフィルター交換で済むので、面倒なフィルター掃除が必要がなく、羽根やファンもないので、掃除もたまに吹くくらいで、ほとんど必要ないということです。

フィルターは、脱着式で、6,480円となりますが、もともと空気が綺麗なソーラーサーキットの家ですので、1年半か2年位持たないかと期待しています。

一般的な空気清浄機よりは、割高かもしれませんが、空気清浄力に加えて、暖房+送風の機能がついていますので、外断熱の家には最適かもしれません。

また、暖房モードでも触っても熱くないので、小さなお子さんのいる家でも安心ですし、アレルギーの対策にもGOODで、正月に、甥っ子が生まれたばかりの赤ちゃんを連れてきたので、赤ちゃんのそばに、置いたのですが、これ絶対いい~。と言っていました。

また、家干しする際に、送風モードで運転すれば、早く乾いて、空気中の雑菌が衣服に付着するのも防げるので、生渇きのいや~な臭いも大分軽減されると思います。

※ 生渇きの臭いの原因は、洗い残しの雑菌もそうですが、干している衣服に付着する空気中の雑菌の繁殖の影響が大きいそうで、綺麗に洗って、綺麗な空気の中で速やかに乾燥させれば、香による健康被害が問題になっている合成洗剤や柔軟剤も必要ありません。

何はともあれ、年齢とともに、体力や免疫力が低下するのは、自然の摂理で、寝室の空気環境も整えて、今年も風邪をひかないようにしたいと思います。

新たな発見がありましたら、また報告させていただきますが、空気清浄機や補助暖房の購入を検討している方は、参考にしていただければ幸いです。

※ 我が家では、2階部分の24換気の排気口が北側のホールにあるので、寝室の扉は基本的にオープンにしたままです。睡眠中には、人の呼吸によって酸素を取り入れ二酸化炭素や水蒸気も排出しています。空気清浄は換気性能はありませんので換気も重要となりますのでご注意ください。

詳しい商品の説明は→こちらをどうぞ