昨年秋に、ためしてガッテンで、血圧サージについて紹介されておりましたが、先日、あさイチで、「モーニングサージ」の危険について、放映されていました。
モーニングサージとは、早朝高血圧のことで、サージは大波と言う意味で、この時期モーニングサージによって、脳梗塞や脳血栓・脳内出血などの脳卒中に見舞われる患者さんが増加するそうです。
ヒートショックは、急激な温度差によって、血圧が50以上も変動する血圧サージが起きますが、モーニングサージも夜の血圧と朝の血圧の変動が、50以上になる血圧サージの一種です。
どうしても、寒さの厳しいこの時期は、冷たい空気で、交感神経が刺激され、血管が収縮し、血圧を上昇させ、脳卒中や心疾患が増える時期です。
中でも、朝の血圧が急激に上がる「モーニングサージ」は、脳卒中の危険性が高いことがわかってきたそうです。
普段、血圧が高くない人でも注意が必要で、普通血圧の女性が、モーニングサージで、脳梗塞を起こした例が紹介されていました。
誰でも朝の血圧が多少あがるのは、しようがないことですが、色々と諸条件が重なることで、血圧がぐっと上昇するそうです。
番組で紹介していた原因と対策は
モーニングサージの原因はいろいろですが、一番はやはり急激な温度差で、暖かくするということと、部屋間の温度差をなくすということが何より重要ということでした。
ちなみに、自分が「モーニングサージ」が起きやすいタイプかどうかは、家庭で血圧を測定することである程度知ることができるそうです。
夜寝る前の安静状態で血圧を測定し、翌朝、目を覚ましたときの血圧を測定し、これを数日間くり返し、その平均値から夜と朝の差を計算し、15以上上がっている方は、注意が必要で、もし50以上も上がっている方は危険レベルだそうです。
モーニングサージによる脳卒中は、特に起床後1~2時間が危険な時間帯と言われており、急激な温度差や慌てて行動するのは、くれぐれもご注意ください。
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モーニングサージにご注意を
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]
ネコもお気に入りの断熱材
工場にいつの間にか迷い混んだネコですが、毎日、断熱材の上から離れず横になっています。
なぜかと言えば、外断熱の家で、使用するポリスチレンフォームという断熱材は、熱伝導率が低く、保温性が高いので、下に敷くと自分の体温によって、自然にポカポカになります。
クッションや座布団も、体温を吸収するものの、周囲が寒いと熱は逃げあまり暖かさは感じないのですが、この断熱材は、熱を逃がしにくく逆に反射して、ビックリするほど暖かくなります。
犬小屋の床面・野球部のベンチや観戦用のイス・魚屋さんや八百屋さんなど、寒い所で座る方に、差し上げていますが、大変喜んでいただいております。
また、室内で飼われている子犬や老犬も、寒さに弱い犬や猫の暖房に気を使っている方も多いのですが、断熱材をサイズに合わせて敷いてあげれば、暖かくてそこから離れなくなり、暖房費も軽減されると言います。
夏場においても、犬小屋の屋根や壁に張ると、大分日射熱が抑えられ温度上昇を抑えてくれる優れものです。
※ 夏は、風通しを良くして、床を外して涼しい地熱に触れさせてあげると、効果は抜群でソーラーサーキットの犬小屋バージョンになります(笑)
現場で発生する半端材ですが、取りに来ていただければ、差し上げますのでどうぞお気軽にお声掛け下さい。
なぜかと言えば、外断熱の家で、使用するポリスチレンフォームという断熱材は、熱伝導率が低く、保温性が高いので、下に敷くと自分の体温によって、自然にポカポカになります。
クッションや座布団も、体温を吸収するものの、周囲が寒いと熱は逃げあまり暖かさは感じないのですが、この断熱材は、熱を逃がしにくく逆に反射して、ビックリするほど暖かくなります。
犬小屋の床面・野球部のベンチや観戦用のイス・魚屋さんや八百屋さんなど、寒い所で座る方に、差し上げていますが、大変喜んでいただいております。
また、室内で飼われている子犬や老犬も、寒さに弱い犬や猫の暖房に気を使っている方も多いのですが、断熱材をサイズに合わせて敷いてあげれば、暖かくてそこから離れなくなり、暖房費も軽減されると言います。
夏場においても、犬小屋の屋根や壁に張ると、大分日射熱が抑えられ温度上昇を抑えてくれる優れものです。
※ 夏は、風通しを良くして、床を外して涼しい地熱に触れさせてあげると、効果は抜群でソーラーサーキットの犬小屋バージョンになります(笑)
現場で発生する半端材ですが、取りに来ていただければ、差し上げますのでどうぞお気軽にお声掛け下さい。
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インフル予防のためにも住まいの環境が大事
インフルエンザの患者数が278万人を突破し、過去最高を更新しています。
今年は、A型とB型の同時流行や例年に比べ寒い日が続いているのも大分影響しているようですが、なぜ毎年、この時期にインフルエンザが猛威を振るうのでしょう。
一般的には、インフルエンザのウイルスが、好む低温と乾燥が大きな要因とされています。
ウイルスの生存時間は2時間~8時間とされており、長時間生存するのは、15℃・湿度30%以下で、温度や湿度が低ければ低いほど、長く生きていると言われていますが、空気中においては増殖することはなく、人の細胞内に入り、初めて増殖します。
ウイルスは、飛沫や接触により、鼻や喉の粘膜にとりつき、細胞内に侵入し、増殖することで感染・発症します。
※ 学校や病院・家庭に患者がいる場合、空気感染する場合もあります。
冬期間は、私達の水分補給も不十分で、空気の乾燥により粘膜も乾きがちで、ウイルスの侵入を防御する線毛の働きも弱いために、ウイルスなどの異物も体外に排出しにくくなり、細胞内に侵入しやすいと言われております。
※ 一般的にウイルスが細胞内に取り込まれる時間は20分ということで、私は喉が乾燥しない様に飴をなめたり、20分に1回、少量の水を飲み、ウイルスがいるかどうかは?ですが、胃の中へ落とし込みウイルスを胃酸で撃退しています(笑)
しかし、細胞内に侵入しても、全ての人が感染・発症する訳ではありません。
発症する人と発症しない人の違いは何かといえば、免疫力の違いなのです。
少し前に、冬バテに注意という記事をアップしましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
冬バテとは、冬の寒さによって、心身ともにストレスがかかり、常に交感神経が活性化し、リラックスを促す副交感神経が働かず、常に緊張状態になり、自律神経が乱れ疲労感や倦怠感・肩こりや神経痛など、様々な症状に見舞われる症状で、知らず知らずの内に多くの方が冬バテしているそうです。
人間が、健康を保つには交感神経と副交感神経のバランスが非常に大事で、このバランスが崩れると自律神経が大きく乱れてくるそうです。
就寝中に、尿意を催して何度も目が覚めませんか?
多くの方が、こうした夜間頻尿により、睡眠も妨げられており、自律神経が乱れ、知らず知らずの内に、睡眠不足に陥っている方が非常に多いのもこの時期で、寝室の寒さと寝床内の環境も、起因していると言われています。
また寒さによって、血管も収縮することで、血流や白血球の働きもにぶり、体温も下がり気味となるために、睡眠不足と相まって、自ずと免疫力が低下しているのです。
※ 血圧も上がりやすいので、ヒートショックにも注意が必要です。
つまり、交感神経に偏りが出て、免疫力が低下していることで、必然的にウイルスに感染しやすくなってしまっているのです。
体温が1℃下がると、免疫が30%低下し、逆に体温が1℃上がると免疫は5倍~6倍になると言われております。
私達の体内では、毎日5000個ものがん細胞が発生していると言われており、免疫はこのがん細胞を攻撃して死滅させてくれる働きも持っており、日々免疫は戦っていますが、暖房や給湯で石油やガスを燃焼させ、交通量の多いこの時期は、空気が一番汚れており、免疫が戦う相手も多いのです。
そのためにも温度差のない暖かい家で体温を下げずに、酸素たっぷりの綺麗な空気の中で、ぐっすり眠ることが必要で、手洗いやうがい・マスクの着用も大事ですが、同時に、換気や室温など住まいの環境を整えることがとても大事なのです。
その上で、適度な運動と、バランスのとれた栄養を取りさえすれば、免疫力が高まり、そうそうインフルエンザにはかからないと思います。
また、お子さんや家族が、インフルエンザを発症した場合にも、自然の治癒力を上げることが、薬よりも有効で、身体を暖めて換気を徹底し、栄養と睡眠が早期回復の一番の早道となります。
くれぐれも、部屋を閉め切って、換気もせずに暖房だけすることの無いようにご注意ください。
看護の母、ナイチンゲールは、著書「看護覚え書」の中で、病気の治療には、何をさておいても、換気と保温が重要だと説いています。
そして、寝ている時の、換気と保温が満たされないことで、病気の半分は引き起こされるとも言っており、健康な人にとっても換気と保温は重要で、病気を予防するためにも、健康を維持するためにも、身体を冷やさずに綺麗な空気の中で、ぐっすり眠り、寒さによる心身のストレスをなくし、健やかに暮らすことがとても重要だと説いているのです。
今年は、A型とB型の同時流行や例年に比べ寒い日が続いているのも大分影響しているようですが、なぜ毎年、この時期にインフルエンザが猛威を振るうのでしょう。
一般的には、インフルエンザのウイルスが、好む低温と乾燥が大きな要因とされています。
ウイルスの生存時間は2時間~8時間とされており、長時間生存するのは、15℃・湿度30%以下で、温度や湿度が低ければ低いほど、長く生きていると言われていますが、空気中においては増殖することはなく、人の細胞内に入り、初めて増殖します。
ウイルスは、飛沫や接触により、鼻や喉の粘膜にとりつき、細胞内に侵入し、増殖することで感染・発症します。
※ 学校や病院・家庭に患者がいる場合、空気感染する場合もあります。
冬期間は、私達の水分補給も不十分で、空気の乾燥により粘膜も乾きがちで、ウイルスの侵入を防御する線毛の働きも弱いために、ウイルスなどの異物も体外に排出しにくくなり、細胞内に侵入しやすいと言われております。
※ 一般的にウイルスが細胞内に取り込まれる時間は20分ということで、私は喉が乾燥しない様に飴をなめたり、20分に1回、少量の水を飲み、ウイルスがいるかどうかは?ですが、胃の中へ落とし込みウイルスを胃酸で撃退しています(笑)
しかし、細胞内に侵入しても、全ての人が感染・発症する訳ではありません。
発症する人と発症しない人の違いは何かといえば、免疫力の違いなのです。
少し前に、冬バテに注意という記事をアップしましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
冬バテとは、冬の寒さによって、心身ともにストレスがかかり、常に交感神経が活性化し、リラックスを促す副交感神経が働かず、常に緊張状態になり、自律神経が乱れ疲労感や倦怠感・肩こりや神経痛など、様々な症状に見舞われる症状で、知らず知らずの内に多くの方が冬バテしているそうです。
人間が、健康を保つには交感神経と副交感神経のバランスが非常に大事で、このバランスが崩れると自律神経が大きく乱れてくるそうです。
就寝中に、尿意を催して何度も目が覚めませんか?
多くの方が、こうした夜間頻尿により、睡眠も妨げられており、自律神経が乱れ、知らず知らずの内に、睡眠不足に陥っている方が非常に多いのもこの時期で、寝室の寒さと寝床内の環境も、起因していると言われています。
また寒さによって、血管も収縮することで、血流や白血球の働きもにぶり、体温も下がり気味となるために、睡眠不足と相まって、自ずと免疫力が低下しているのです。
※ 血圧も上がりやすいので、ヒートショックにも注意が必要です。
つまり、交感神経に偏りが出て、免疫力が低下していることで、必然的にウイルスに感染しやすくなってしまっているのです。
体温が1℃下がると、免疫が30%低下し、逆に体温が1℃上がると免疫は5倍~6倍になると言われております。
私達の体内では、毎日5000個ものがん細胞が発生していると言われており、免疫はこのがん細胞を攻撃して死滅させてくれる働きも持っており、日々免疫は戦っていますが、暖房や給湯で石油やガスを燃焼させ、交通量の多いこの時期は、空気が一番汚れており、免疫が戦う相手も多いのです。
そのためにも温度差のない暖かい家で体温を下げずに、酸素たっぷりの綺麗な空気の中で、ぐっすり眠ることが必要で、手洗いやうがい・マスクの着用も大事ですが、同時に、換気や室温など住まいの環境を整えることがとても大事なのです。
その上で、適度な運動と、バランスのとれた栄養を取りさえすれば、免疫力が高まり、そうそうインフルエンザにはかからないと思います。
また、お子さんや家族が、インフルエンザを発症した場合にも、自然の治癒力を上げることが、薬よりも有効で、身体を暖めて換気を徹底し、栄養と睡眠が早期回復の一番の早道となります。
くれぐれも、部屋を閉め切って、換気もせずに暖房だけすることの無いようにご注意ください。
看護の母、ナイチンゲールは、著書「看護覚え書」の中で、病気の治療には、何をさておいても、換気と保温が重要だと説いています。
そして、寝ている時の、換気と保温が満たされないことで、病気の半分は引き起こされるとも言っており、健康な人にとっても換気と保温は重要で、病気を予防するためにも、健康を維持するためにも、身体を冷やさずに綺麗な空気の中で、ぐっすり眠り、寒さによる心身のストレスをなくし、健やかに暮らすことがとても重要だと説いているのです。
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C値(気密性能)が大事な理由②
住宅の高気密化を図るということは、わかりやすくいえば、家の中の隙間を無くして隙間風を防ぐということになります。
夏を旨とすべしということで、長年通気性を重視してきた日本の木造住宅は、普通につくれば 基本的に 隙間だらけの家となります。
つまり、冬期間において、家の隙間からの冷たい外気の侵入によって部屋は暖まりにくいのは当然の話で、私達は小さな頃からの体験によって、誰しもが身体に染み込んでいる事実です。
それ故に、日本では節約や我慢といった国民性もあって、局所暖房が主流で、いる部屋だけ暖めたり、使う時だけ暖める間欠暖房が一般的です。
従来の1部屋から2部屋分の暖房費でも家全体が暖かい、レベルの高い高気密・高断熱の家では、贅沢という表現は、当てはまらないのですが、全館暖房や24時間連続運転という考え方がなかなか定着しないのはこうした理由も大きいと思います。
さて、暖房をしても足元からスース―と冷たい風が吹いてくるようなあの寒さは、非常に不快なものです。
これには、原因があって、室内と外気の温度差によって必然的に空気の対流が起きて換気の作用が働くのです。
暖かい空気は、自然現象で上へ上へと上昇します。
気密が悪いと、高い壁面や天井面から暖かい空気は逃げていき、逆に床下や低い壁面から冷たい風を引っ張り込むのです。
※こうした現象を温度差換気といいます。
このような家では、常に床面と天井面との温度差が5℃~10℃もあり、たとえ部屋の戸を閉めていても、足元が寒く、頭の方だけ熱くなってしまい室温も25℃位にしないと暖かさを感じないものです。
気密の悪い住宅で、壁面上部に設置したエアコンで暖房をしても部屋全体がなかなか暖まらないのはこうした理由で、床上から暖まるファンヒーターや電気カーペットが、これまでの暖房方法でした。
熱気球は、気球の球皮(エンベロープ)から空気が漏れずに熱が溜まり、浮力が生じて、飛ぶことができるのです。
断熱と気密がしっかりと施工されていれば、上下の温度差や暖房のない部屋間の温度差が少なく、たとえリビング階段や吹き抜けをつくっても寒さを感じないのは、熱が外部に逃げずに蓄熱されているからなのです。
※ 高気密・高断熱だから、吹き抜けやリビング階段をつくっても寒くありません。と言われたのに寒いというのは、気密・断熱のレベルが低いか、暖房の間欠運転もしくは、絶対的な暖房能力不足で、2階部分の室温の低さによるものです。
最後に、気密によって空気が漏れる漏気量と暖房負荷の違いを表したグラフを紹介します。
気密性能によって、かなりの差が生じるのがご理解いただけると思います。
※ ちなみにC値15というのは、概ね昭和の建物で、C値10は平成の建物・C値5.0=一般的な高気密・高断熱と考えていただければOKで、宮城のような寒冷地のC値の基準は2.0以下というのが一般的ですが、経年変化を考慮すると、最低でも1.0以下が必須であり、理想をいえば0.5以下が望ましい数値となります。
いくら厚い断熱材を充填したとしても、隙間が大きいと本来の性能を十分に発揮することは出来ないということをご理解下さい。
そして、C値の良し悪しは、住んでからの住み心地はもちろん、光熱費や換気性能・結露の発生や住宅の耐久性など、様々な影響が生じる大事な住宅の性能となりますので、くれぐれもご注意ください。
夏を旨とすべしということで、長年通気性を重視してきた日本の木造住宅は、普通につくれば 基本的に 隙間だらけの家となります。
つまり、冬期間において、家の隙間からの冷たい外気の侵入によって部屋は暖まりにくいのは当然の話で、私達は小さな頃からの体験によって、誰しもが身体に染み込んでいる事実です。
それ故に、日本では節約や我慢といった国民性もあって、局所暖房が主流で、いる部屋だけ暖めたり、使う時だけ暖める間欠暖房が一般的です。
従来の1部屋から2部屋分の暖房費でも家全体が暖かい、レベルの高い高気密・高断熱の家では、贅沢という表現は、当てはまらないのですが、全館暖房や24時間連続運転という考え方がなかなか定着しないのはこうした理由も大きいと思います。
さて、暖房をしても足元からスース―と冷たい風が吹いてくるようなあの寒さは、非常に不快なものです。
これには、原因があって、室内と外気の温度差によって必然的に空気の対流が起きて換気の作用が働くのです。
暖かい空気は、自然現象で上へ上へと上昇します。
気密が悪いと、高い壁面や天井面から暖かい空気は逃げていき、逆に床下や低い壁面から冷たい風を引っ張り込むのです。
※こうした現象を温度差換気といいます。
このような家では、常に床面と天井面との温度差が5℃~10℃もあり、たとえ部屋の戸を閉めていても、足元が寒く、頭の方だけ熱くなってしまい室温も25℃位にしないと暖かさを感じないものです。
気密の悪い住宅で、壁面上部に設置したエアコンで暖房をしても部屋全体がなかなか暖まらないのはこうした理由で、床上から暖まるファンヒーターや電気カーペットが、これまでの暖房方法でした。
熱気球は、気球の球皮(エンベロープ)から空気が漏れずに熱が溜まり、浮力が生じて、飛ぶことができるのです。
断熱と気密がしっかりと施工されていれば、上下の温度差や暖房のない部屋間の温度差が少なく、たとえリビング階段や吹き抜けをつくっても寒さを感じないのは、熱が外部に逃げずに蓄熱されているからなのです。
※ 高気密・高断熱だから、吹き抜けやリビング階段をつくっても寒くありません。と言われたのに寒いというのは、気密・断熱のレベルが低いか、暖房の間欠運転もしくは、絶対的な暖房能力不足で、2階部分の室温の低さによるものです。
最後に、気密によって空気が漏れる漏気量と暖房負荷の違いを表したグラフを紹介します。
気密性能によって、かなりの差が生じるのがご理解いただけると思います。
※ ちなみにC値15というのは、概ね昭和の建物で、C値10は平成の建物・C値5.0=一般的な高気密・高断熱と考えていただければOKで、宮城のような寒冷地のC値の基準は2.0以下というのが一般的ですが、経年変化を考慮すると、最低でも1.0以下が必須であり、理想をいえば0.5以下が望ましい数値となります。
いくら厚い断熱材を充填したとしても、隙間が大きいと本来の性能を十分に発揮することは出来ないということをご理解下さい。
そして、C値の良し悪しは、住んでからの住み心地はもちろん、光熱費や換気性能・結露の発生や住宅の耐久性など、様々な影響が生じる大事な住宅の性能となりますので、くれぐれもご注意ください。
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C値(気密性能)が大事な理由①
なぜ私達が気密にこだわるのか?ご説明したいと思います。
※ 春から秋は、通気性にもこだわっているのが、ソーラーサーキットの家です。
それは、ズバリ!将来、大事な家が腐れてしまう可能性が大きいからです。
一般の方は、気密性が高いほど通気性が失われ、息もつまり、家にも悪そうな感じがすると思います。
確かに、昔の家の様に断熱材が入らない隙間だらけの住宅の場合は、通気性も良く、湿気や結露による腐朽よりも白アリによる食害の方が問題でした。
しかしながら、オイルショック以降、中途半端な気密化と断熱化が進み、床下や壁内・小屋裏に断熱材を充填する内断熱(充填断熱)の住宅では、日本独特の湿気の影響に加え、室内の水蒸気が壁体内に侵入することで、温度差による結露が発生するようになり、白あり被害もさることながら、構造材の結露による腐朽が多く見られるようになったのです。
そして、残念ながら、現在も、気密性を疎かにしている住宅が多く、内部結露の問題は解消されておらず、断熱性が益々高まる中で、逆に危険性が高まっていると言っても過言ではありません。
室内の水蒸気は、水蒸気分圧によって、寒い方へ移動する性質があるために、温度差のある壁体内に、水蒸気が侵入しないように、防湿フイルムで気密化を図らねばならないのです。
上記は、充填断熱の正しい気密施工の画像ですが、このように気密の重要性を認識し、現場に反映しているメーカーは、非常に少ないのが現実です。
このように、気密がいい加減だと目に見えない箇所で、内部結露が発生します。
露点温度のグラフです。壁体内に露点温度以下の箇所があれば、侵入した水蒸気は結露水に変化するのは必然です。
例えば、冬場の室内の温度を22℃・湿度50%としましょう。11.1℃が露点となり、11.1℃以下の箇所には、結露が発生します。湿度が50%でもこうなのですが、換気をけしたり、加湿機をつけたり、ファンヒーターをつけたり、洗濯物を室内干しをしたら、湿度はすぐ70%にも80%となり、露点温度は、15℃を上回り、窓ガラスはもちろん、温度の低い押入れや床下、壁の中ななど、いたるところで次々と結露が発生するのが、ご理解いただけると思います。
ガラスの結露は拭けば済みますが、水蒸気の粒子は10万分の2ミリで、微細ですので、ちょっとした隙間でもすり抜け、目に見えないところで、結露水となって、悪さをするという事を理解しなければならないのです。
一方、外断熱の気密化は、若干意味合いが違います。
外断熱は、構造の外側に断熱材を施工し、断熱材の外側で気密工事を施します。
外側で、気密と断熱の施工をすることで、これまで外部の影響を受けていた床下や壁の中・小屋裏が、室内側となるのです。
つまり、外断熱の気密化は、水蒸気が壁体に侵入するのを防ぐのが目的ではなく、外気側の温湿状況の影響を最小限にして、床下や壁や小屋裏の温度を室内に近い状況にするのが目的で、目に見えない部分を結露が発生する露点温度以下にしないための気密化ということをご理解下さい。
ここからが本題です。
省エネ意識の高まりから、ようやく一般的になりつつある高気密・高断熱住宅ですが、その歴史は非常に古く、今から35年以上も前に遡ります。
契機となったのが、家の断熱化にともなう室内外の温度差がもたらす内部結露によって、北海道で発生した「ナミダタケ事件」で、新築3年目の住宅の床下に大量のナミダタケが発生し、床が腐り落ちるという事件が発生しました。
こうした悲惨な被害は道内に拡がり、実に何万棟もの住宅が被害を受け、地元のマスコミでも取り上げられ大きな社会問題にもなりました。
原因は、壁内の結露水や床下の湿気が、グラスウールに吸収され、木材を濡らしたことにより発生したものと解り、単に断熱材を厚くするだけでは、暖かくならないばかりか、水蒸気が壁体内に侵入し、建物に重大な被害を及ぼすということが明らかとなったのです。
こうした教訓によって、ようやく高断熱化と高気密化がセットとして考えられるようになり、高気密・高断熱住宅が日本に誕生したのです。
しかしながら、本州の建築関係者の意識は低く、本物の高気密・高断熱の家づくりに取り組んでいる造り手は未だに少ないのが現実なのです。
これは、結露被害の深刻さや気密の重要性への認識が乏しい事が、最大の要因ですが、高気密化という、名前からくる偏見や誤解・拒否反応が、根強いものがあるのではないかと思います。
風通しが悪そう。息苦しくなりそう。シックハウスになりそう。中には子供の抵抗力が低下して、ひ弱に育つといった誤った考える方をしている方が、未だにいらっしゃるのは驚くばかりです。
その結果、中気密?で高断熱まがいのアンバランスで危険な住宅が現在もなお建てられ続けているのです。
また、気密工事は、非常に手間のかかる仕事で、職人さんの良心と技術が必要となり、工期と費用の問題もあり、目に見えない部分だけにどうしても疎かにされがちなのです。
温度差がもたらす結露は、断熱の不十分な住宅で、寒ければ寒いなりの、暑ければ暑いなりの生活を送っていた時代には、そう問題にはなりませんでした。
しかし、経済の発展にともない、私達の暮らしも、快適さと利便性を求め、冷暖房が当たり前となり、同時に省エネ性を求め、家の断熱化が進められ、サッシや断熱材が急速に普及し、室内の温度差から結露が生じ、窓ガラスのみならず、壁体内にも発生するようになったのです。
そして、結露については、ある意味しょうがないというかの様な場当たり的な対処が、現在も続いており、結露を防ぐというより、湿気や結露しても腐らない薬剤に頼った、ちぐはぐな家づくりが、進められているのが日本の家づくりの実態です。
ご存知のように防蟻工事の保証も5年が一般的です。また劣化対策として、防腐材を注入した木材が多く使用されておりますが、防腐薬剤の効果は何年なのか?結露に対してどこまで効果があるのか?健康被害はないのか?などの、検証は実質されていないのです。
これから、家を建てられる方は、家の高断熱化には、高気密が必須であり、気密を疎かにすると、内部結露によるナミダダケ事件の再来の危険性が十分考えられるということをご理解下さい。
何度か、ご紹介していますが、内部結露による住宅被害は、シロアリはもちろん、土台や柱の腐朽も、消費者の住まい方(暖房方法や換気・生活スタイル)にも関係しているので、一概に瑕疵や欠陥と認められず、瑕疵保険では保証されずあくまで自己責任となるのです。
昨今、ZEH推進の流れもあり、見た目の断熱性能を上げる家づくりが、増加しています。
さらに耐震性を向上させるために、柱の外側に構造用の面材を張る施工法が普及しており、壁体内の水蒸気はせき止められ、益々結露が発生しやすくなっているのです。
結果的に、結露に対しての対策は不十分であり、内部結露による被害が、将来起こる危険性が大きい家づくりが、進んでいるということをご理解いただければ幸いです。
※ 春から秋は、通気性にもこだわっているのが、ソーラーサーキットの家です。
それは、ズバリ!将来、大事な家が腐れてしまう可能性が大きいからです。
一般の方は、気密性が高いほど通気性が失われ、息もつまり、家にも悪そうな感じがすると思います。
確かに、昔の家の様に断熱材が入らない隙間だらけの住宅の場合は、通気性も良く、湿気や結露による腐朽よりも白アリによる食害の方が問題でした。
しかしながら、オイルショック以降、中途半端な気密化と断熱化が進み、床下や壁内・小屋裏に断熱材を充填する内断熱(充填断熱)の住宅では、日本独特の湿気の影響に加え、室内の水蒸気が壁体内に侵入することで、温度差による結露が発生するようになり、白あり被害もさることながら、構造材の結露による腐朽が多く見られるようになったのです。
そして、残念ながら、現在も、気密性を疎かにしている住宅が多く、内部結露の問題は解消されておらず、断熱性が益々高まる中で、逆に危険性が高まっていると言っても過言ではありません。
室内の水蒸気は、水蒸気分圧によって、寒い方へ移動する性質があるために、温度差のある壁体内に、水蒸気が侵入しないように、防湿フイルムで気密化を図らねばならないのです。
上記は、充填断熱の正しい気密施工の画像ですが、このように気密の重要性を認識し、現場に反映しているメーカーは、非常に少ないのが現実です。
このように、気密がいい加減だと目に見えない箇所で、内部結露が発生します。
露点温度のグラフです。壁体内に露点温度以下の箇所があれば、侵入した水蒸気は結露水に変化するのは必然です。
例えば、冬場の室内の温度を22℃・湿度50%としましょう。11.1℃が露点となり、11.1℃以下の箇所には、結露が発生します。湿度が50%でもこうなのですが、換気をけしたり、加湿機をつけたり、ファンヒーターをつけたり、洗濯物を室内干しをしたら、湿度はすぐ70%にも80%となり、露点温度は、15℃を上回り、窓ガラスはもちろん、温度の低い押入れや床下、壁の中ななど、いたるところで次々と結露が発生するのが、ご理解いただけると思います。
ガラスの結露は拭けば済みますが、水蒸気の粒子は10万分の2ミリで、微細ですので、ちょっとした隙間でもすり抜け、目に見えないところで、結露水となって、悪さをするという事を理解しなければならないのです。
一方、外断熱の気密化は、若干意味合いが違います。
外断熱は、構造の外側に断熱材を施工し、断熱材の外側で気密工事を施します。
外側で、気密と断熱の施工をすることで、これまで外部の影響を受けていた床下や壁の中・小屋裏が、室内側となるのです。
つまり、外断熱の気密化は、水蒸気が壁体に侵入するのを防ぐのが目的ではなく、外気側の温湿状況の影響を最小限にして、床下や壁や小屋裏の温度を室内に近い状況にするのが目的で、目に見えない部分を結露が発生する露点温度以下にしないための気密化ということをご理解下さい。
ここからが本題です。
省エネ意識の高まりから、ようやく一般的になりつつある高気密・高断熱住宅ですが、その歴史は非常に古く、今から35年以上も前に遡ります。
契機となったのが、家の断熱化にともなう室内外の温度差がもたらす内部結露によって、北海道で発生した「ナミダタケ事件」で、新築3年目の住宅の床下に大量のナミダタケが発生し、床が腐り落ちるという事件が発生しました。
こうした悲惨な被害は道内に拡がり、実に何万棟もの住宅が被害を受け、地元のマスコミでも取り上げられ大きな社会問題にもなりました。
原因は、壁内の結露水や床下の湿気が、グラスウールに吸収され、木材を濡らしたことにより発生したものと解り、単に断熱材を厚くするだけでは、暖かくならないばかりか、水蒸気が壁体内に侵入し、建物に重大な被害を及ぼすということが明らかとなったのです。
こうした教訓によって、ようやく高断熱化と高気密化がセットとして考えられるようになり、高気密・高断熱住宅が日本に誕生したのです。
しかしながら、本州の建築関係者の意識は低く、本物の高気密・高断熱の家づくりに取り組んでいる造り手は未だに少ないのが現実なのです。
これは、結露被害の深刻さや気密の重要性への認識が乏しい事が、最大の要因ですが、高気密化という、名前からくる偏見や誤解・拒否反応が、根強いものがあるのではないかと思います。
風通しが悪そう。息苦しくなりそう。シックハウスになりそう。中には子供の抵抗力が低下して、ひ弱に育つといった誤った考える方をしている方が、未だにいらっしゃるのは驚くばかりです。
その結果、中気密?で高断熱まがいのアンバランスで危険な住宅が現在もなお建てられ続けているのです。
また、気密工事は、非常に手間のかかる仕事で、職人さんの良心と技術が必要となり、工期と費用の問題もあり、目に見えない部分だけにどうしても疎かにされがちなのです。
温度差がもたらす結露は、断熱の不十分な住宅で、寒ければ寒いなりの、暑ければ暑いなりの生活を送っていた時代には、そう問題にはなりませんでした。
しかし、経済の発展にともない、私達の暮らしも、快適さと利便性を求め、冷暖房が当たり前となり、同時に省エネ性を求め、家の断熱化が進められ、サッシや断熱材が急速に普及し、室内の温度差から結露が生じ、窓ガラスのみならず、壁体内にも発生するようになったのです。
そして、結露については、ある意味しょうがないというかの様な場当たり的な対処が、現在も続いており、結露を防ぐというより、湿気や結露しても腐らない薬剤に頼った、ちぐはぐな家づくりが、進められているのが日本の家づくりの実態です。
ご存知のように防蟻工事の保証も5年が一般的です。また劣化対策として、防腐材を注入した木材が多く使用されておりますが、防腐薬剤の効果は何年なのか?結露に対してどこまで効果があるのか?健康被害はないのか?などの、検証は実質されていないのです。
これから、家を建てられる方は、家の高断熱化には、高気密が必須であり、気密を疎かにすると、内部結露によるナミダダケ事件の再来の危険性が十分考えられるということをご理解下さい。
何度か、ご紹介していますが、内部結露による住宅被害は、シロアリはもちろん、土台や柱の腐朽も、消費者の住まい方(暖房方法や換気・生活スタイル)にも関係しているので、一概に瑕疵や欠陥と認められず、瑕疵保険では保証されずあくまで自己責任となるのです。
昨今、ZEH推進の流れもあり、見た目の断熱性能を上げる家づくりが、増加しています。
さらに耐震性を向上させるために、柱の外側に構造用の面材を張る施工法が普及しており、壁体内の水蒸気はせき止められ、益々結露が発生しやすくなっているのです。
結果的に、結露に対しての対策は不十分であり、内部結露による被害が、将来起こる危険性が大きい家づくりが、進んでいるということをご理解いただければ幸いです。
k-taka:コメント(0):[大東住宅/社長ブログ]