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宮城の液状化ハザードマップ

  • 宮城の液状化ハザードマップ
北海道の地震でも大きな被害をもたらした液状化ですが、大きな地震のたびに、地盤沈下の被害が発生しています。

2000年の建築基準法の改正により、建築確認申請時には、地盤調査が義務化となり、地耐力に応じた基礎構造や、地盤の改良や杭工事など実施されるようになりましたが、2000年以前の一般の住宅では、明らかに地盤が弱くなければ、地盤調査をせずに、建築するのが一般的でした。

こうして、軟弱地盤の対策が不十分だった地域では、震度6強などの大きな地震が発生すると、地耐力が低かったり、地下水位が高いなどして、液状化が起こりやすくなります。

参考までに、宮城県の調査における液状化のハザードマップを紹介しますので、ご参考にしていただければ幸いです。(白い所は、未調査となります)

尚、建築地の地盤についてはまちまちですので、正確な地耐力については地盤調査が必要ですが、弊社では、地盤調査会社との提携により、建築地周辺の地盤データーの提供を受けられますので、おおよその状態は把握が可能です。地盤によっては、建築費以外に地盤の改良や杭工事が必要となり、資金計画を立てる上でも必要なデータとなりますので、ご心配な方はお気軽にお申し付けください。


「住まいの管理手帳」を有効にお使い下さい。

  • 「住まいの管理手帳」を有効にお使い下さい。
弊社では、建物のお引渡し時に「住まいの管理手帳」というメンテナンスブックを進呈しております。

「住まいの管理手帳」は、マイホームという大事な財産を、次の世代にも価値ある財産として、引き継ぎ、いつまでも快適に暮らす為に、住まわれる方の日常の点検やお手入れ方法などが143ページにわたり、詳しく紹介されており、1996年発行以来、時代に合わせて改訂を重ね、、現在12版を迎えたロングセラーの書籍で、住宅のメンテナンス関連では、国内で一番販売されている書籍です。

住まいの管理手帳には、家の点検・修繕・お手入れ方法などの、ほとんどが網羅されており、これ一冊あれば日常におけるメンテナンスの方法に悩むことはありません。

いい家を建てて、しっかり手入れをしてこそ、50年後も価値ある住まいになるということを是非ご理解いただければと思います。

私も、お客様の急な問い合わせに、常時、利用しているほどですので、何か困った時など、是非有効にご活用いただければ幸いです。

そして、「住まいの管理手帳」の巻末には、何と、拙著「外断熱が家族を守る」が参考文献として、紹介されております。

公的機関が発行し、全国的に普及している書籍に、参考文献として取り上げられるのは、非常に名誉なことであります。



※ 重曹やお酢などを活用したナチョラルクリーニングの方法やカビやダニ・フローリングや内装などのお手入れも掲載されています。うちは、もらってないよ~。どこにいったかわからなくなった。というお客様がいらっしゃいましたので、お気軽にお申し付け下さい。




屋根裏の結露被害

築年数の経過した住宅の天井には、相当の割合でシミが出ています。

シミの原因のほとんどは雨漏りか小屋裏での結露なのですが、築年数の浅い、新築住宅でも同様の被害が生じています。

ただ、よほどの結露でなければ、被害に気付くのは、5.6年先というのが一般的で、なかなか早期に発見するのは難しいのです。

なぜならば、通常、内断熱の天井裏には、吸水性の高い断熱材が敷きこまれているので、たとえ結露しても断熱材が水分を吸収してしまい、なかなか被害に気付かないケースが多いのです。

そして、気付いた時には、木材はカビだらけで、屋根の下地は、腐れボロボロになっているのです。

小屋裏での結露を防止するには、室内の水蒸気が小屋裏に侵入しないように、天井部分の気密性を高めなければなりません。

もし、換気も不十分で、ファンヒーターで暖房し、2階で物干しをしたり、加湿器をつけたりしたら、湿度も高くなり、小屋裏での結露の危険性は益々高くなります。

そして、小屋裏の結露は、冬ばかりでなく、エアコンで部屋を冷やすことで生じる夏型結露も発生するので、エアコンの設定温度は、あまり低く出来ず注意が必要となります。

さらに、小屋裏の湿気を出来るだけ溜め込まない為の、換気や通気も必要になります。

何の対策もしない場合、天井断熱の小屋裏温度は、40℃を超えるケースが頻繁におとずれますので、逆転結露がいとも簡単に発生してしまうのです。

築10年以内の建物で、画像のように屋根裏の下地が、ボロボロになっている建物は、珍しくも何ともないという認識が必要で、防湿・気密を徹底しなければ、室内と小屋裏との温度差によって、非常に高い確率で、内部結露は発生しているのです。

そして、こうした被害が発生しても、雨漏りならいざ知らず、結露被害の場合には、欠陥にも瑕疵にも該当せずに、全て自己責任となってしまうのが、現状の法律です。

小屋裏での結露を防ぐには、屋根も外断熱にして、冬も夏も室内との温度差をなくすことが、最適で確実な方法なのです。






左の画像は、屋根外断熱の建物ですが、右側は屋根断熱といっても、垂木間断熱で結局は内断熱で、どうしても、熱橋の影響を受け結露が起きやすくなりますので、くれぐれもご注意ください。

最後に屋根裏の結露画像を紹介しますので、是非ご覧ください。雨漏りは10年間の瑕疵保証対象ですが、結露は保証対象外の事故となりますので、くれぐれもご注意ください。

寒さを我慢するのは節約ではない?

「冬暖かく・夏涼しい省エネ住宅ですよ~」というトークは

ローコストビルダーから大手のハウスメーカーにいたるまで、多くの住宅会社の営業マンが口を揃えて言うセールストークの一つですが、実際のレベルには雲泥の差があり、建てた後に後悔するユーザーも少なくありません。

下記のグラフは、旭化成建材の調査データですが、家の満足度もさることながら、冬の寒さや夏の暑さといった温熱環境に多くの不満を感じているユーザーが多いのがお分かりいただけると思います。



折角、苦労して建てたマイホームで、冷暖房費が負担となり、寒さや暑さを我慢しているユーザーも多く、寒くて換気を消したり、エアコンでは暖まらずにファンヒーターを使ったり、夏寝室が暑くて、エアコンをかけすぎて体調を崩したり、比較的涼しい一階に寝ているという話を良く聞きます。

こうした住宅は、単に寒い・暑い・光熱費の問題だけではなく、結露やカビが発生しやすく、ダニの繁殖でアレルギーになったり、空気の汚れや身体の冷えで、体調を崩し、風邪やインフルエンザにも罹患しやすくなるのです。

そして、高齢になり、体力や免疫が低下すると、ヒートショックなどの悲しい事故に遭遇する危険性も高くなります。

また、温度差によって、知らない内に、目に見えない構造躯体にも、内部結露が発生し、腐朽や蟻害などで家の耐久性も損なわれ、資産価値も著しく低下するなど、建物の耐久性にも悪影響を及ぼしてしまうということをリアルに考えなくてはなりません。

是非、温熱環境や空気環境を左右する気密性や断熱性は、建ててからでは直しようがないということをご理解いただき、家の中身を見極めた上での家づくりを進めていただきたいと思います。

そこで、建てた後に後悔しないためにも、真っ先に確認しなければならないのが、計画している建物の冷暖房費となり、宮城の気候を考えればまずもって暖房費の確認は必須となります。

「この家の暖房費はいくらかかかりますか?」

と、確認し、出来れば書面にて提示を受けることが大事になってきます。

「暖かさの感覚は個人差もあり、家族構成やライフスタイルも違いますので、一概には言えません。」

という営業マンもいるかも知れませんが、そう言われたらこう言って下さい。

「真冬に、20℃の温度設定で、一日中、家全体を暖めた場合の暖房費を試算して欲しい」

そして、11月から4月くらいまでの、年間暖房費を試算していただきたいのです。

家の断熱性能を表す、C値やQ値・Ua値にわかれば、必要なエネルギーに基づいた暖房費の試算は簡単に出来ます。

http://daitojyutaku.co.jp/log/?l=453058

現在、消費者が車を選ぶ基準で一番大きいのは燃費です。

エネルギー価格が、今後さらに上昇していく中で、家も車と同じように、燃費で選ぶ時代に差し掛かってきており、冷暖房費は、近い将来、その家の資産価値を左右する大事な要素になっていくのは、必然になってきます。

そして、新築当初のみならず、基本的な断熱性能(燃費性能)が10年後も20年後も、維持できる家かどうかということも、重要な要素となりますので、是非ご理解いただきたいと思います。



食物アレルギーにもご注意を。

  • 食物アレルギーにもご注意を。
暮らしの中で、ゼロ・アレルギーを叶えるためには、室内の空気環境や温熱環境もさることながら、日々の食事が非常に重要です。

人の免疫の70%は腸内にあるといわれ、日々細菌やウイルス・がん細胞などの異物から、私達の身体を守ってくれています。

特に腸内の免疫機能が未発達の乳幼児に与える食物には十分な注意が必要で、家にあった多賀城のかくたクリニックの角田先生の執筆された食物アレルギーの本を読んでみました。

アレルギーに関しては、ある程度の知識はあると思ってましたが、初めて知る内容も随分ありました。

子どもが、病気になるのは、親の与える食事や環境が大きく起因するとよく言われますが、改めてその重要さを痛感しました。

食物アレルギーによるアナフィラキシーは、ご存知かと思いますが、今どこの小学校でも、緊急時に備えるために、エビペンを携帯している児童が大分増えているそうです。

子育てがとうの昔に終わった私が、今さら言うのはおかしな話かもしれませんが、若い頃は、アレルギーのことなどは、ほとんど関心がなく、平気でタバコを吸ったり、お菓子を買い与えたり、マックに誘ったりしてよく妻に怒られていました。

家内は、油やソース・マヨネーズや石鹸にいたるまで、アレルギーっ子だった娘達のために、用意していたのですが、私はどうも苦手で、俺は、病気になってもいいから、ブルドックソースやキューピーマヨネーズにしてくれ~とそちらを食べていました(笑)

食品に限ったことではありませんが、この世の中には、健康にいい・安全だと思い、良かれと思い食べたり、使ったり、子どもに与えていても、実はそうではないものが、溢れています。

食品添加物や農薬や肥料・家畜のエサにいたるまで、無数の化学物質が食品中にも含まれており、成長や健康に影響を及ぼすような食品は、出来るだけ与えないに越したことはなく、親として最低限の知識は必要だということが、この年になってようやくわかるようになりました。

食物アレルギーは多数ありますが、卵・牛乳・小麦がアレルギーの60%を占めています。

なぜ、一般的には健康に良いとされる卵や牛乳にアレルギーが多いのかを考えたことはありますでしょうか。

アレルギー疾患は、発症するとなかなか完治するのが、難しい病気で、次々とアレルギーが連鎖するアレルギーマーチに見舞われる子どもも多く、医療ジプシーが一番多い病でもあります。

そして、最近では乳幼児ばかりでなく、小・中・高校生になってから発症したり、大人になってからも発症するケースも多く、これまで大丈夫だった食物でも、突然発症するのが食物アレルギーです。

日本で認可されている食品添加物は1300種類以上といわれ、世界一です。

そして、遺伝子組み換え作物を一番輸入いるのもこの日本です。

また、日本では禁止されているポストハーベスト(収穫後の農薬)ですが、海外から輸入される食物に関しては、農薬ではなく、食品添加物として扱われ合法的に使用されているのです。

普通、どこのご家庭でも、納豆や豆腐は遺伝子組み換えではないという表示のある国産大豆を使用した物を食べていると思いますが、加工食品やお菓子・調味料には、原料の上位5物質かつ5%以内であれば遺伝子組み換えの表示は必要なく、知らず知らずのうちに大量のGM食物を口に入れているのが実状です。

つまり、遺伝子組み換え作物に関しては、遺伝子組み換えと農薬という二つの危険性まで、孕んでいる食物だという認識も必要ではないでしょうか。

添加物にしても、農薬にしても、GM作物にしても、全てをゼロにするというのは到底無理な話で、あまり神経質になってもしようがない部分もありますが、中にはかなり危ないとされる物も多く、間違った知識や情報によって、子どもを病気にするのは避けなければなりません。

最近の加工食品やインスタントにしても、味が向上しており、ついつい口にしがちですが、パッケージの裏側に出来るだけ横文字の並んでいないものを出来るだけ選びたいものです。

若い頃の反省も含めアップしておりますので、子育て中のお父さん・お母さん、参考にしていただければ幸いです。

そして、これからどんどん免疫力が低下する、私達世代にとっても食はとても大事です。

お付き合いのあるお医者さんに、お聞きしたのですが、健康によいとされているあの有名な乳酸飲料によって、血糖値が高くなり糖尿病になる高齢者がとても多いそうで、飲むのをやめるよう指導すると、ほとんどの方が、短期間で血糖値が正常に戻るそうです。

知らず知らずのうちに、健康によいと思い込んで、食べたり、飲んだりしている物が、たくさんあります。

何事も、自己責任の時代です。いい情報だけ鵜呑みにすることなく、悪い情報も確認した上での消費選択が、私達には必要な時代ではないでしょうか。