ご存知の方も多いと思いますが、体温が1度下がると免疫力が30%低下して、逆に体温が1度上がると免疫力は5倍から6倍になると言われています。
これはどういうことかというと、体温が下がると血流が悪くなり、体内に異物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、免疫力も低下し、ウイルスや細菌に負けて、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまうそうです。
そして、白血球はウイルスや細菌だけでなく、がん細胞が体の中にできるたびに、免疫細胞が攻撃をして死滅させてくれる働きをもっています。
風邪やインフルエンザにかかると熱が上がりますが、これも言わば免疫の働きで、熱を上げてウイルスを退治しており、解熱剤などで高熱の症状は治まるものの、病気が治るわけではなく、熱を出し切った方が早く治るという医師も少なくありません。
健康な人でもがん細胞は1日に5000個もできています。その1つでも免疫という監視システムをかいくぐって生き残ると、1個が2個、2個が4個、4個が8個と倍々ゲームのように増えていき、やがては、がんに姿をかえてしまうというから驚きです。
単純に計算すると、1日に1500個近くのがん細胞が、免疫システムから見逃されて増殖していく可能性があるのです。
体温が正常に保たれていれば、これらの免疫システムが正常に働いてくれて、ガンの増殖も抑え、健康が保たれるということになります。
この他にも、体温が低いと基礎代謝が12%低下し太りやすくなるとか、体内酵素が50%も減少して、エネルギーの生産力が低下するとか、様々な障害が生じるので、体温を上げる生活を送りましょう。となっております。
しかしその対処法として紹介されるのが
〇 毎日の運動
〇 入浴法
〇 食事
〇 衣服や湯たんぽ・カイロ
〇 夏エアコンをセーブする
となっており、どこにも書いてないのが、
家中の温度差がなく、冬暖かい・夏爽やかな家に暮らすということです。
もちろん、運動や食事なども非常に大事なことではあると思いますが、家の環境と体温は密接に関係してくるのではないのでしょうか。
体の冷えは万病の元とよく言われますが、寒さを感じるということは体の発するSOSだという話をお医者さんから聞いたことがあります。
実際、弊社の外断熱の家に、お住まいのお客様には、冷え症が大分改善しました。とか体が本当に丈夫になりました。という声は多く、少なからず基礎体温も上がり免疫力がアップしているのではないかと思います。
上記のグラフは、健康・省エネ住宅を推進する国民会議にて、家の断熱性向上による有病割合の改善について、10000人のアンケート調査結果ですが、様々な病気が改善されることがお分かりかと思います。
家が暖かいだけでなぜ病気が改善するのか不思議に思う方も多いのですが、家が暖かいだけで、人は活動的になり、体を動かすことで血流も良くなり体温が上昇するのです。
アレルギーに関しては、温度差がなくなり、空気を汚し水蒸気を発生させるファンヒーターも使用しなくなることで、湿気や結露が解消し、アレルギーを引き起こすカビやダニのアレルゲンが大幅に減少するというのが大きな要因です。
そして、血管も寒いと収縮しがちですが、暖かいと体の末端まで血流がよくなり、代謝もよくなり、高血圧や糖尿病も改善すると言われています。
寒いとトイレが近くなりますが、こうした現象もいわば、体内の水分を外に出して、体の冷えを防ぐための防御反応の一つで、体内の水分を少なくすることで、水分を暖めるためのエネルギー量を減らすためだそうですが、体内の水分量が低下すると、脱水症状や血液がドロドロしたりと様々な弊害も生れるので注意が必要です。
よく、病気になると、水分をしっかり摂って体を暖かくして安静にして下さいとお医者さんに言われると思いますが、病を治すのは薬ではなく自己の治癒力からくるからで、治癒力を発揮させるためにも体の体温を上げることは非常に大事なことではないでしょうか。
人間の免疫力は、20歳前後をピークにして、老化によって年々低下し、50才くらいになると約50%となり、70才を過ぎると20%位に低下するそうで、出きるだけ免疫を高める生活を送り、免疫が戦う相手を減らすことも大事なのです。
空気のバリアフリーを叶え、キレイな空気と温度差の少ない暖かい家に暮らし、基礎体温を上げて、出来るだけ有害な細菌やウイルス・化学物質を体内に取り込まず、ストレスを減らし、免疫力アップに努めましょう。
ちなみに 50年前の日本人の平均は36.89度。現在の平均は36.20度で、35℃台の方も少なくないようですが、あなたの平熱は何℃でしょうか?
自分の平熱を知るには、3日間位、朝・昼・夜の体温を測って平均を出すといいそうです。ちなみに36.5℃位が免疫力を維持するのにはいいとされています。そして特に腸内を冷やさないこともとても大事ですので、体を冷やす食べ物や飲み物は出来るだけ控えて、お腹をあっためていただきたいと思います。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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