家の性能の通信簿ともいえる気密測定の様子をお客様にご確認いただきました。
新築の気密測定は義務ではありませんが、省エネ住宅と言うからには、必須の検査で、弊社では20年以上前から実施しています。
宮城のような寒冷地の目安は、概ねC値(隙間相当面積)2.0ですが、将来の経年変化も考慮すると、最低でも1.0以下の施工が必要です。
気密が悪いと換気の不具合を招き、冬は冷気・夏は湿気が侵入し、住み心地が悪くなり光熱費も嵩みます。
いくら断熱材を吟味しても、隙間が大きいと意味がないばかりか、家と住む人の健康を阻害する内部結露の危険性が高まります。
ちなみに、築後2年ちょっと経過したモデルハウスのC値は、0.4となっています。
未だに、高気密住宅は息苦しくてシックハウスになると言う業者の方も少なくありませんが、気密が悪い住宅ほど、寒さで換気を消すユーザーが多く、家の中の空気は益々汚れているのが現状です。
家の隙間による隙間風は、温度差換気といって、温度差の大きい冬には、働きますが、春から秋(特に夏場)には、隙間換気は働きづらくなります。
この時期、隙間の大きい古い家でも、家を留守にして家に戻るとムッとするのは、隙間換気が働かないからでなのです。
そして、空気の対流が遮られる一方で、家の隙間から湿気という水蒸気と熱気だけが侵入してしまうのです。
家の通気と隙間による漏気は、全く別物ですのでご注意ください。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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