空調機器メーカー大手のダイキン工業がの新型の水捨て不要の除湿機を紹介いたします。
弊社でも、以前から地下室やランドリールームなどに、旧モデルのルームドライを採用しておりましたが、売れ行きが思わしくないのか?いつしか製造中止となり、何度か販売再開を打診したりもしましたが、今年2月に、いよいよ「カライエ」という新モデルが、販売されました。
おそらくは、室内干しが一般化し、湿気やカビの問題から、手軽に除湿したいというニーズが高まってきたのではないでしょうか。
エアコンの除湿も効果的ではありますが、除湿量を増やすには温度を下げなければならず、時期によっては寒さを感じたりします。
最近の上位機種には、再熱除湿といって、いったん下げた室内空気を温めて送風する機能もついていますが、電気代が上昇したりして上手に活用出来ている方はあまり多くありません。
かといって、ポータブルの除湿機は、除湿量もさほど多くはなく、時間もかかったり、設置スペースの問題や水を捨てる手間暇が何気に面倒です。
我が家でも、浴室の隣にある脱衣室に旧モデルを設置していますが、除湿機の性質上、多少室温が上昇するものの、1日あたり最大10リットル位の除湿量があり、以前はお客様にお薦めしておりました。
今回、新発売されましたので、カライエの用途や特徴を簡単に紹介したいと思います。
除湿機が特に活躍するのは、湿度が高くなる6月~9月位の時期です。
※ 普通の家では、ファンヒーターや家干しによる、冬場の結露対策にも除湿機が必要ですが、必然的に乾燥気味になる高断熱・高気密の家では、冬場の物干しは、乾燥対策にも有効で、除湿はほとんど必要ありません。部屋も暖かいので、短時間で乾くので、生乾きのニオイも気にならず、通常換気で十分です。
通常の除湿機は、タンクが一杯になると水を捨てる必要がありますが、カライエは必要ありません。
相対湿度が60%を超えると自動運転し、下回ると停止します。(ターボ運転は50%まで運転)
壁付けなので、場所もとらずに100ボルトの電源工事でOKです。
定格の消費電力は、1時間あたり320Wで、省エネですので、夜間だけ運転すれば1時間あたり4円弱の電気代となります。
弊社の外断熱の家で、最適な設置場所は、洗濯物を干すスペースかリビングあるいは床下空間となります。
外断熱の家は、建物の外側で気密・断熱工事するので、外気側からの湿気の侵入は、ドアや窓の開閉と24時間換気の給気によるもので、一般的な充填断熱の家と比較しても、室内の湿度は大分抑えられますが、除湿をしないと70%を超える場合が生じてきます。
また、物干しをしたり、炊事や洗濯・人の汗や呼吸によっても、室内の湿度は上昇するので、換気によって排出はするものの60%以内の湿度を常時、維持するのは難しいのも現実です。
※ 5キロの洗濯物を室内に干すと、最低でも3リットルの水蒸気が発生します。
ソーラーサーキットの家には、換気に組み込んだ全館除湿システム「リフレア」が搭載できますので、問題はないのですが、予算の関係もあり、残念ながら標準仕様ではありません。
また、ウイン工法ではリフレアは搭載できないので、除湿対策にあれこれ悩む方も少なくありません。
床下の夏場の湿度を抑えるにも、室内の湿度のコントロールが重要で、室内の湿度が高いままにしていると、温度の低い床下の湿度は、室内以上に高くなるのが自然なので、室内の除湿を疎かにして、75%を超えると、床下の湿度も10%位は上昇するので、さすがの外断熱の家でも、カビの心配も出てくるというわけです。
※ 床下断熱+基礎パッキンの家の夏場の床下湿度は、40日から50日間は、90%~100%になっており、カビどころか床下に結露している家がほとんどです。
こうした問題を解消するために、力を発揮するのが、このカライエで、例えば床下に設置すると、室内の湿度を気にすることなく、常時50%台を維持することが可能となり、室内の湿度も抑えてくれると思います。
※ 普通の床下断熱の家では、常時床下に湿気が侵入するのでほとんど意味はありません。
気になる価格ですが、電源や取り付け工事も含めると新築で7万円前後で、後付けだと8万円位だと思いますが、ご興味のある方はご相談ください。
室内の高湿度は、ダンプネスと言われており、人と家の健康を阻害する最大の要因です。
ダンプネスによって、本来不要なはずの、消臭剤や芳香剤・防虫剤や殺虫剤・防カビ剤やカビ取り剤・香の強い合成洗剤や柔軟剤を多用し、アレルギーを発症したりするのも、室内のダンプネスがもたらす二次的な被害とも言えます。
空気のバリアフリーは、清浄さと温度差とともに湿度のコントロールも重要ですので、よろしくお願いいたします。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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