弊社のお客様に限らず、全国各地から様々なご相談を頂戴するようになりました。
その中で、最近多いのが家庭用品が原因と思われる健康被害です。
折角、自然素材などを使用し新築しても、カーテンや家具・電化製品も含め、日用品に含まれる化学物質によって、アレルギーやシックハウス・化学物質過敏症を発症したり悪化する方も少なくないようです。
昨今、消臭剤や柔軟剤などから発する香がもたらす香害という現代の公害が、社会問題になってきましたが、衣類の防虫剤や殺虫剤にも、建築で指針値が定められているパラジクロロベンゼンが多く含まれています。
またピレスロイド系の無臭タイプの商品もありますが、無臭だからといって安全というものではありません。
ちなみに、環境省のPRTRデータによると、家庭から排出される化学物質で、1番多いのが合成洗剤に含まれる人口の界面活性剤ですが、2番目に多いのが、防虫剤に含まれるパラジクロロベンゼンです。
虫は殺しても人の健康には、影響を及ぼさないということで販売されてはいますが、その他の有害物質との複合的な摂取や長期的摂取・年齢や体質などは基本的に考慮されていないのが現実で、中枢神経に作用することから、神経毒とも言われており、お子さんの健全な成長はもちろん、アレルギー体質の方の使用には要注意です。
防虫剤の種類や危険性を正しく理解して、出来るだけ使用しない暮らし方を心がけていただき、どうしても利用しなければいけない時は、最小限にして換気を徹底するなどして下さい。
ちなみに衣類害虫は、温度15℃~25℃・湿度60%以上・繊維や人の皮脂・食べかすやカビ・ハウスダストなどの養分・空気(酸素)の条件が揃うと繁殖しますが、一つでも条件を満たさなければ繁殖することはなく、風通しを良くして、湿度をコントロールして適度な清掃を心がければ、防虫剤は、ほぼ必要なく我が家には防虫剤も殺虫剤もありません。
家の周りには、虫が大量に生息している環境のために、1年に何回か、蚊や蟻・蛾など入ってくると、女性軍は大騒ぎをして大変ですが、極力、殺生せずに逃がしてあげています(笑)
日用品に含まれる化学物質の多くは、空気より非常が大きいために床面に蓄積するので、誤ってなめたりするのも危険で、体重比で大人の2倍空気を取り込む小さなお子さんへの影響は非常に大きくなります。
お子さんに虫よけのスプレーなどを使うケースもあると思いますが、注意書きには、適量を使い必ず3~4時間で洗い流して下さいと書いてあるはずです。
体質に合わない子どももいるかもしれませんが、ハッカ油を薄めたスプレーなども、虫よけになり薬剤よりは大分安全性が高いと思いますので参考にしてみて下さい。
そろそろ暖かくなって、衣替えの時期を迎えますが、防虫剤が染みついた衣服を着用して体調を崩す方も多いようです。
着用する前に、洗濯や天日干しなどをしていただくと大分軽減しますのでよろしくお願いいたします。
合成防虫剤の恐怖
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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