現在、花粉症も含めると、国民の7割位は、何らかのアレルギーを持っていると言われておりますが、アレルギーの発症や悪化の要因は多岐にわたっており、私達の生活環境に溢れています。
内装材や家具やカーテンはもちろん、日常使う日用品や衣料品・薬やサプリメント・日々口にする農作物や食肉・魚・油や調味料・お菓子や清涼飲料水にも、私達の健康や子供たちの成長に悪影響を及ぼす危険性の高い有害物質が多く含まれております。
最近では、行き過ぎた香や抗菌ブームによる消臭剤や芳香剤・合成洗剤や柔軟剤・制汗剤や香水などが原因と思われる香害も社会問題になっており、防虫剤や防腐材・除草剤や農薬などの問題も顕在化しております。
そして、大気中のPM2.5や室内の空気中には、カビや細菌などの微生物由来のVOCやダニの死骸や糞などのハウスダストも浮遊しているのです。
つまり、何かを気を付ければいいというものではなく全体をバランスよく考えなければいけない世の中に、私達は生きているとも言えるのです。
暮らしの不満を解消し、利便性を高めるための商品が次々開発され、CMや広告も流されていますが、何が安全か、何が危険なのかを、知らないままに、体内に取り入れて病を引き起こしたとしても、結果的に自己責任という理解も必要です。
また、自分は良いカオリと思っていても、周囲の方が迷惑な場合も多々あり、その香りによって、学校や職場に行きたくない・行けないという声も少なくないために、十分な配慮も必要な時代でもあります。
また、アレルギー疾患の治療に、薬剤を投与するケースも多いのですが、薬剤も結局は化学物質であり、症状を一時的に抑えるだけで、薬の副作用や止めた後のリバウンドを考えると、やはりアレルギーの要因を出来るだけ取り除いていくことが予防や治癒の一番の近道でもあるのではないでしょうか。
画像にある「アナフィラキシー」著者の角田和彦先生は、多賀城にある角田こども&アレルギークリニックの院長でもあり、アレルギーや化学物質過敏症の臨床研究の第一人者で、出来るだけ薬に頼らない治療方針の先生です。
厳しい生活指導を受けることもあり、少々、怖い先生ではありますが、心根はとても優しく、アトピーだった私の娘2人も大変お世話になりました。
これまで、アレルギー関連の本は、何十冊も読みましたが、この本ほど、アレルギー全般に関して、原因や治療・予防法まで、分かりやすく紹介している本は記憶になく、まさにアレルギーのバイブル本と呼ぶにふさわしい書籍だと思います。
このアナフィラキシーの本は、妊婦さんや小さなお子さんを育てている親御さんには、是非読んでいただきたいお薦めの一冊です。
全てを取り除くのはとても難しく、ある程度の取捨や妥協も必要だと思いますが、知っているのと知らないのでは、大きく違ってきますので、お子さんの健康を守り、健やかな成長を図るためにも是非読んでみて下さい。
アレルギーっ子は、素晴らしい能力を持っているというのが、角田先生の持論で、HPも大変参考になりますので、アレルギーっ子をもつお父さん・お母さん是非見てみて下さい。
アレルギーっ子の生活
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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