小屋裏利用は外断熱が必須

  • 小屋裏利用は外断熱が必須
画像は、現在美里町でソーラーサーキット工法にて、建築中のM様邸の小屋裏スペースです。

外断熱のメリットは、多々ございますが、そのほとんどは、建てた後の住み心地や光熱費・健康に暮らすための、室内の空気環境や温熱環境という目に見えない部分ということもあり、なかなか普通のお客様には、ご理解をいただくのが難しい部分でもありますが、目に見える部分の最大のメリットは、外断熱ならではの空間の有効利用となり、弊社で家を建てる方の8割強の方は、小屋裏スペースの有効利用を図っています。

平屋の場合は1階部分・2階建の場合は2階部分の2分の1以内のスペースで高さが1400以内であれば、面積不算入となり、固定資産税が課税されずに、有効利用出来るのが、小屋裏の空間です。

自治体によっても、扱いはまちまちですが、宮城県では、ハシゴやタラップではなく、通常の固定式階段の設置も認められています。

暑さ・寒さは別にして、家を建てた後の最大の不満は収納スペースということもあり、小屋裏利用のニーズが高まっていますが、気密と断熱が悪いと、後々、夏の暑さや結露に悩まされるケースが多くなり、収納どころかカビの温床となる場合がありますので、十分な注意が必要です。

故に、こうした問題を理解している住宅会社は、出来るだけ小屋裏の工事は避けたいのが、正直なところで、多額の見積もりを提示したり、何かにと理由をつけて出来るだけ造らない様にしているのが現実です。

小屋裏利用を検討している方は、屋根部分の断熱は外断熱化が必須であり、小屋裏スペースも換気計画に組み込み、小屋裏全体の湿気や熱気を排出する排気ファンの設置をお薦めいたします。

※ 屋根断熱と称して、屋根の垂木間に断熱材を充填する会社も多いのですが、外断熱ではありませんので、熱橋(ヒートブリッジに)による結露の発生リスクが高まります。小屋裏部の結露は、構造上結露によるシミなどが、すぐ表面に表れてきますが、内部結露は基本的に住まい方とも関連するので、欠陥とはならず保証もされませんので、くれぐれもご注意ください。

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