4年前に出版されたアナフイラキシーの増補版が、先月発売となり読ませていただきました。
アレルギー反応の暴走と言われるアナフィラキシーですが、食物だけ気を付ければいいというものではありません。
現在、国民の2人に1人は、何らかのアレルギーを持っていると言われておりますが、アレルギーの発症や悪化の要因は様々で、私達の生活環境にあふれており、中には、日常使う日用品や農作物や食肉・調味料や油・お菓子や清涼飲料水の中にも、健康や子供たちの成長に悪影響を及ぼす危険性の高い有害物質も多く含まれており、カビや細菌などの微生物由来の有機化合物のほか、ダニの死骸や糞は、化学物質の塊とも指摘しています。
そして、何が安全で何が危険なのかを、知らないまま・知らされないままに、体内に取り入んでしまい、アレルギーを発症したり、悪化させてしまっている方も少なくありません。
また、アレルギー疾患の治療に、薬剤を投与するのが一般的ですが、薬剤も結局は化学物質であり、症状を一時的に抑えるだけで、薬の副作用や止めた後のリバウンドを考えると、やはりアレルギーの要因を一つ一つ取り除いていくことが治癒の一番の近道でもあるのではないでしょうか。
特に、最近では、行き過ぎた香や抗菌ブームによる消臭剤や柔軟剤・防虫剤や防腐材・除草剤や農薬などの問題が顕在化しており、食物アレルギーの治療も、食べて治すという経口療法も進んでいる現状で、何が安全で何が危険なのかを、知らないままに、体内に取り入れて病を引き起こしたとしても、結果的に自己責任という理解も必要です。
著者の角田和彦先生は、多賀城にある角田こども&アレルギークリニックの院長でもあり、アレルギーや化学物質過敏症の臨床研究の第一人者で、出来るだけ薬に頼らない治療方針のもと、厳しい生活指導を受けることもあり、少々、怖い先生ではありますが、心根はとても優しく、アトピーだった私の娘2人も大変お世話になりました。
洗剤などには、関心や理解の少ない医師の方々も、少なくありませんが、角田先生に、石けんプロジェクトのご案内をさせていただいた際も、「とてもいいことですね~」と、快く院内にポスターを掲示していただきました。
このアナフィラキシーの本は、妊婦さんや小さなお子さんを育てている親御さんには、是非読んでいただきたいお薦めの一冊で、全てを取り除くのは難しいのですが、知っているのと知らないのでは、大きく違ってきますので、お子さんの健康を守るためにも是非読んでみて下さい。
- 新着コメント
-
2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
-
2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
-
2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
-
2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
-
2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
この記事へのコメントはこちら