カビがもたらす健康への影響について、度々お伝えしていますが、先日、業界関係者がよくみる日経XTECHというサイトでも注意喚起の記事が紹介されていました。
詳しくはこちらサイトをご覧いただきたいのですが、新築後、間もなくカビが発生して、アレルギーを発症してしまう方が増加しているようで、裁判になっているケースもあるようです。
しかし、壁体内のカビは、住まい方にも問題があり、家のつくりだけでは解消できないのも現実で、湿度が高くなる6月から8月にかけて、床下や壁体内にカビを生やさないようにするのは、非常に困難でもあるのです。
床下や壁の中の湿気や結露を防ぎ、カビの発生を抑えるには、
〇 外の水蒸気を壁体内に入れない。
〇 室内の湿度を60%前後にコントロールする。(60%以内にしていると温度の低い床下の湿度も70%台に収まりカビはそうそう生えません。
〇 室内をあまり冷やさない。(25℃以下にすると壁体内に逆転結露が簡単に発生します。)
この3点が何より重要ですが、床下や壁の中に断熱材を充填し、基礎パッキンなどで常時床下に湿気が侵入する住宅では、外の水蒸気は壁体内に侵入し、結露するケースが頻繁に生じてしまうのです。
壁体内の結露やカビの発生を抑えるには、基礎も躯体も外断熱にして、壁体内に通気性を持たせるのと同時に、室内の湿度を60%以内に抑え、27℃~28℃でも十分爽やかになる外断熱の家にするのが、最良の方法だということをご理解いただきたいと思います。
詳しく知りたいという方は、以前紹介したこちらの記事をご覧ください。
床下のカビは、目に見えないだけになかなか分かりませんが、大なり小なりどんな家でも見られる現象で、家の中のカビをいくら除去しても、カビ臭いのは壁体内のカビが大きな原因です。
そして、このカビ臭さを消すために、消臭剤や芳香剤を多用し、化学物質過敏症を発症してしまう方も急増していますので、くれぐれもご注意ください。
最後に床下のカビ画像も添付しておきます。
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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