住み心地の良し悪しは、実際に、その家に住んでみないとわからないものですが、気候の穏やかな春や秋は、どんな家でも、特に不満なく暮らせるものです。
しかし、春や秋でも、日中と夜間の温度差によって、何かとストレスを感じるのも事実で、冬・梅雨・夏の住み心地に至っては、家の性能によって雲泥の差と言えます。
よく、お客様から「大東さんの家の良さは、住んでみて初めてわかりますね~。」と言われます。
しかし、そんな快適な暮らしも、いつしか当たり前となり、その快適さに、気付かされるのは、友人や実家・ホテルや旅館に行った時となります。
家の温度差や湿気・臭いによって、改めて自宅の快適さに気付く方が実に多いのです。
色々な方に、「ホテルや旅館より快適だというのがよくわかりました~。」との有難いお言葉もたくさん頂戴するのですが、
「この快適さをなかなか人に伝えるのが難しいのよね~」との声もよく頂戴するのです。
ご近所や職場で、よく話題になる今朝は寒かったね~。昨日は暑くて寝苦しかったね~。雨や風の音がうるさくて寝不足。洗濯物が乾かなくて大変。といった世間話に、何気なく、うちはこうですよ~というと、何か自慢と受けとられてしまうようで、いつしかそうでしたね~と相槌を打つしかなくなるというのです。
こうした想いは、家内や義母も日頃から感じているようで、出来るだけ家の話には、触れないようにしているらしく、私自身もお客様には強く言えても、知人や友人・そして社員にさえなかなかストレートに言えず、私なりに遠慮しながらいつも話しています。(笑)
この辺にも、本物の高気密・高断熱住宅が普及しない大きな要因かもしれないと最近よく感じます。
というわけで、弊社のお客様に限らず、省エネで快適な住み心地のいい家に住んでいる方は、声を大にして、その快適さを多くの方々に伝えていただきたいと強く願う次第です。
弊社にも、ソーラーサーキットの家の住人が5名・外断熱WIN工法の住人が5名ほどおりますが、ブログや人前で積極的にPRしたり、発信できないのもこうした理由があるかもしれません。
私は、立場上、フェースブックやツイッターなどのSNSにも取り組んでおりますが、食べ物やお酒・何気ない話題にはたくさんの「いいね」がつきますが、住宅の話や自宅の投稿をすると、なぜか「いいね」が極端に少なくなります。SNS上のお友達の中には、業界の方々もたくさんいるので、投稿には、結構気をつかうのですが、差し障りのない範囲の中で、家の話も投稿しているのです。
そんな中、このブログだけは、言わば私のホームグランドですので、本音を正直に投稿させていただいている次第です。
そして、我が家の話題もたまに投稿させていただきますが、決して自慢で紹介している訳ではなく、弊社の家だけが素晴らしいと言っている訳でもありません。
大手であれ、地場であれ、レベルの高い、本物の高気密・高断熱を造る技術を持った造り手も少なからずおります。
しかし、大半は名ばかりの高性能といっても過言ではなく、特に家の断熱や換気に関しては、欧米と比べ何十年も遅れているのが現実で、進化しているのは、設備だけといったアベコベな家造りが今でも続いており、最低限のレベルでさえ、満たしている新築住宅は、1割にも満たないというのが現実です。2.3年後には、建築基準法上においても、既存不適格住宅となってしまい、その資産価値さえなくなる住宅が少なくないのです。
いい家に住みたいという想いは、全ての方々の共通の願いであり、日々快適に暮らし、自然災害時にも、大事な家族の命と健康を守るべきシェルターでなければなりません。
これからの時代、業界全体で、本物の省エネ・健康・長寿命の家づくりに取り組まなければ、この国の抱える様々な問題は解消されないのです。
私は、地元の住宅会社の代表者として、宮城のユーザーが、絶対に後悔しないために、最低限の情報と知識を紹介しているつもりです。
知らないユーザーと知らせない造り手が、一緒に家づくりを進めると、どんなに見た目のいい住まいであっても、予算内に収まったとしても、近い将来、後悔することだけは間違いないのです。
家のみならず、あらゆる問題において、知ろうともせずに、漠然と生活する人々が多い中、問題意識を持って、このブログをご覧いただいている皆様は、とても素晴らしいことだと思います。
私は、この国のオイルショック以降、延々と続いている間違ったこの国の家づくりのあり方をこの宮城から、変えていきたいと心から願い、このブログも投稿させていただいているつもりです。
どのメーカーや工務店で建てるにしても、正しい知識を持って家づくりに取り組むことが、家づくりを成功させるためには、必要不可欠となりますので、今後ともお付き合いのほどお願い申し上げます。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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