弊社に頂戴する質問で、一番多いのが、「なぜ外断熱は高いのですか?」というご質問です。
本来、高いとか安いとかというのは、同じ性能や品質を有した物の比較で表現するものだとは思いますが答えさせていただきたいと思います。
これまでスクラップ&ビルド(つくっては壊す)が当たり前の建築業界では、床下や壁の中・小屋裏といった見えない部分は、あまり重要視されることのなかった存在でした。
しかし、この見えない部分こそが、建ててからの住み心地や健康・家の耐久性をも守る最大のポイントとなります。
弊社では、温度や湿度・清浄さといった室内の空気質にこだわり、寒さや暑さ・湿気や臭いに悩まないストレスフリーという未来基準の家づくりをめざしておりますが、外断熱と二重通気によって、室内空気のみならず、床下や壁の中・小屋裏という壁体内の空気もバリアのない住宅となるのです。
家というシェルターは、外の寒さや暑さ・湿気を防ぐためにも、家の外と内を明確にするのが本来あるべき姿です。
外断熱は、建物の外と内が明確になるのがお分かりいただけると思いますが、明確にするためには、これまでの家づくりのコストのあり方を変えなければならないのです。
1 完全外断熱化に要する資材と技術
2 気密と通気を融合させるための資材と技術
3 躯体内通気を実現する通気部材とシステム
4 耐震性と耐久性に優れた構造躯体LVLの採用
5 断熱玄関ドア&オール樹脂サッシ・ダブルLOW-Eのトリプルガラスの採用
6 地熱を活用し蓄熱・蓄冷・通気効果を発揮する基礎構造
7 普通換気と熱交換を切り替えできる四季対応型のSC・SV換気システム
8 再施工不要・薬剤を使わない防蟻工法TMFSの採用
9 90年メンテ不要・制振ダンパー「ミライエ」の導入
10 専用階段のついた小屋裏空間の有効利用
11 光熱費を軽減するLED照明や給湯・暖房・住宅設備
12 徹底した品質管理と検査体制(気密検査・室内空気検査・暖房費保証)
13 地域密着のアフターサービス体制
拙著「外断熱が家族を守る」をお読みいただければ、これらにどれだけの費用を要しているかご理解いただけると思いますが、これらの項目に40坪位の建物で、通常の長期優良住宅の建物と比べても400万~500万位の費用の増加が必要となります。
多くの造り手は、設備や外装・内装やインテリアなど目に見える部分に費用をかけ、高級感を演出しますが、弊社では、建ててからの満足と安心のために、こうした目に見えない部分にこだわった家づくりに取り組んでいるのです。
だからこそ高レベルな気密・断熱性能に加え、独自の壁体内通気が存分に発揮され、省エネで快適で健康な住まいが出来るのです。しかもそうした性能が、将来にわたり保持されるということをご理解いただきたいのです。
つまり、外観や内装・設備などの見た目が同じであっても、私達の家づくりの中身は、坪80万以上もする大手のハウスメーカーと比較しても歴然で、この目に見えない部分のクオリティの高さによって、住み心地のいい住まいが実現し、多くのお客様から高い評価を得てまいりました。
確かに、坪45.6万のローコスト住宅と比較すれば、割高に感じるかもしれませんが、中身はまるで違うのです。
安物買いの銭失いというのは、少し言い過ぎかもしれませんが、価格の安さに満足するのは、買ったときだけで、後々満足度は薄れ、逆に大きな不満やストレスが生じるということも頭に入れて家づくりを検討して頂きたいと思います。
もちろん弊社では、少しでもお求めやすい価格でお客様にご提供出来るよう、精一杯の企業努力をさせていただいております。
弊社において、一般的な建築費は120㎡(36~37坪)前後の2階建の建物であれば10畳ほどの小屋裏スペース(専用階段付)を設けても、外断熱WINで2,300万前後で収まりますし、衣替えの機能を合わせもつソーラーサーキット仕様でも2500万前後の建築費で充分対応が可能なのです。
ローコストメーカーのようで嫌な表現ではありますが、小屋裏をたっぷり活用して、その面積を施工床面積として加え、坪単価で計算すると、50万を下回る建物も結構あるのです。
仮に他社メーカーの住宅と400万円位の差があったとしましょう。
確かに400万といえば高級車が買える金額で大金ではありますが、多くの方が利用する35年ローンの月当たりの返済額でみると、毎月1万ちょっとの違いとなります。
家計を預かる奥様にとっては、毎月の1万円は大きな出費に思われますが、光熱費だけでも月5,000円から6,000円は間違いなく軽減します。
しかも、健康で快適な暮らしが実現することで、暮らしで生じる様々なストレスが解消し、病気にもかかりにくく、医療費や炊事・洗濯・掃除などの家事労働の負担・本来不要な消臭剤や防虫剤など不要な日用品の出費も大分抑えられてくるのです。
さらに.、建物の耐久性やその資産価値は大幅に向上することで、リフオーム費用の軽減はもちろん、将来お子さんやお孫さんが住んだり、賃貸や売却といった資産の有効活用も図れるのです。
弊社の住宅は、東北で初となる、一般財団法人ベターリビング【長寿命住宅供給システム】の認定を受けており、JTI(一般社団法人 移住・住みかえ支援機構)の【貸せるストック】にて、将来、利用しなくなったマイホームでも、生涯にわたり一括借り上げが受けられる制度も利用できます。
ですから、あくまで表面的な金額ではなく、ランニングコストや将来の補修費用・目に見えない快適さや無駄な出費も含めた、トータルコストで考慮すると、決して高い買い物ではなく、逆に安いということをご理解いただけると思うのです。
そして、トータルコストを耐用年数で割って1年あたりの住居費を試算すればどれほど外断熱の家の方が割安かということがお分かりいただけると思います。
毎月1万円の差で、心から満足するマイホームになるか、将来後悔するマイホームになるかが、大きく左右するといっても過言ではないのです。
限られた予算の中で、外断熱を建てる方法もたくさんございます。
〇 1.2階の面積を最小限にして、収納などのスペースを小屋裏として活用する。
〇 シンプルなデザインにする。
〇 間仕切壁を少なくして、できるだけオープンな間取りを構成する。
〇 住宅設備や照明・カーテンなどにあまりお金をかけない
外断熱ならではのコストダウンも十分可能ですので、見た目の価格で住宅を選択することは避けた方が賢明だと思います。
外断熱の家で暮らすということは、当初のイニシャルコストをはるかに上回る数多くのリターンが得られ、長い目で見れば非常にお得な家であることは間違いなく、仮に坪100万でも、かなり割安な住まいでもあるのです。
弊社の外断熱の家は、「いつまでも強く・いつまでも快適に」住む人と建物の健康をいつまでも守り、50年後も価値ある住まいだということをご理解いただきたいと思います。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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