ドラッグストアに行くと、消臭剤や防虫剤が所せましと並んでいます。
いつもビックリするのは、無臭のイメージが強かったムシューダの香りつきの製品がズラリと並んでいることです。
防虫剤には、いろいろなタイプがありますが、シックハウスの規制物質にもなっているバラジクロロベンゼンや最近騒がれてきたネオニコ系の薬剤など、人体や環境に影響が大きいとされる有害物質を含んだ商品も少なくありません。
環境省によると、家庭内から排出される化学物質の量の2番目に多いのが、防虫剤や殺虫剤に含まれるジクロベンゼン系の化学物質です。
そして、有害性の低いと言われる無臭のピレスロイド系の防虫剤でも、健康への影響が全くないわけではありません。
たまに、ベビーカーにマット式の蚊取り剤をぶら下げている方も、いらっしゃいます。確かに蚊に刺されるのはかわいそうですが、様々な機能が未発達の赤ちゃんにはいかがなものかと他人事ながら、心配している次第です。
そして、折角というか何というか、臭いのしない防虫剤に、人口香料を混ぜてニオイをつけるという発想に違和感を感じるのです。
これは消費者ニーズに応える部分もあり、難しい問題でもありますが、クローゼット内の臭やカビ臭さを消すために、香料をプラスしており、二重の有害成分が混じり、その他のVOC(揮発性有機化合物)が含まれていることを考えると、ぞっとするのは私だけではないと思います。
防虫剤においては、その安全性は、マウスによる致死量検査によって、とりあえずの安全基準は満たされているものの、考えなければならないのは、それぞれの短期間の摂取による毒性はクリアされていても、体質の違いや長期間の暴露・その他の家庭用品や食品添加物・農薬などに含まれる数多くの化学物質の複合的摂取による影響などは実質検証されていないのが実状です。
特に衣類は、寝室に多く収納しており、睡眠中の長時間にわたる呼吸する空気が、化学物質によって、汚染されているという認識も必要で、アレルギーやシックハウス・化学物質過敏症などの患者が、急増しているのというのもこうした影響が大きいのではないでしょうか。
衣服に食痕を残す害虫は「ヒメマルカツオブシムシ」や「イガ」の幼虫ですが、適切な温湿状況を整え、洗濯や清掃を心がければ、防虫剤の必要性はありません。
空気環境を汚し、健康にも環境にも影響を及ぼす防虫剤の使用は極力控えたほうがいいのはいうまでもありません。
害虫の成虫は、窓開けや隙間からの侵入と洋服などについたまま家に持ち込むケースがほとんです。
家に害虫をいれない・通気や換気で、収納やクローゼットの中の湿度を50%台に保つ・汚れたままの衣服は、クローゼットに入れないなどの対策が必要です。
家の中に温度差があったり、クローゼット内の換気や通気が不十分だと、湿気や結露によって、害虫を呼び寄せ、卵を産んでしまいます。
室内の換気を心がけ、扉のついたクローゼットなども日中留守にするようなときは、オープンにして、時には扇風機などで風をあてたり、湿気がこもらないようにするのが大事なことです。
弊社では、ウォークインなどのクローゼットにも換気の排気グリルを設け汚れた空気や湿気を常に外部へ排出するような換気設計を実施しており、換気も出来ていますが、出来れば収納はオープンにした方が、ベストということで、オープン収納もよく提案しています。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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