昨日は、朝から雨模様でしたが、お昼過ぎにスコールのような雨に見舞われました。
雨の影響によって、一気に気温も下がりましたが、モデルハウスの室温や湿度は、朝から晩までほぼ一定です。
そして、外気温よりも逆に室温の方が高くなりましたが、湿度が51%ということで、室内の方が爽やかで快適だということは、ご理解いただけると思います。
なぜ、外の湿度が高いのに室内の湿度が低いのかといえば、リフレアの効果も大きいのですが、気密性能の高いソーラーサーキットの家は、隙間からの湿気の侵入はほぼないからなのです。
もちろん、計画換気による外気導入によって、多少湿度は上昇しますが、導入した湿気を含んだ空気は、室内の汚れた空気とともに排気されますので影響は非常に少ないのです。
よく、除湿してもなかなか湿度が下がらないとか、除湿を止めるとすぐ湿度が上がるという話を聞きますが、これは湿気が隙間から絶えず侵入してくるからで、ほとんどが気密の悪さが大きな要因となります。
家の隙間は、すきま風や冬の暖房費に大きな影響を及ぼすばかりでなく、梅雨から夏の時期は、日射熱の侵入にくわえ、外の水蒸気まで家の中に取り込んでしまうのです。
そして、床下や壁の中・小屋裏を通過して、侵入することで、断熱材や構造躯体まで、湿気の影響を受け、性能の劣化やカビや腐朽菌が発生したり、室内をエアコンで急に冷やしたりすると、時には内部結露さえ引き起こし、人の健康はもちろん、家の耐久性まで阻害してしまうということをご理解いただきたいと思います。
C値の悪い(すき間の大きい家)は、いくら断熱材を吟味しても意味はなく、逆効果にさえなってしまうのです。
住宅には、耐震性はもとより断熱性を表すQ値やUa値などの数値は、たくさんありますが、どの数値も、あくまで計算値にしか過ぎず、C値だけが、測定によって、簡単に性能を実証できる唯一の性能値となり、このC値が住み心地や光熱費ばかりでなく、家の耐震性や耐久性などほとんどに影響する要の性能となります。
新築する場合は、必ず気密検査を実施して、最低でも1.0以下の気密性能を確保することが、将来後悔しないために、必要不可欠な最低限の条件となり、気密性能がわからない住宅を省エネ住宅とか、高性能住宅というのは、完全な間違いとも言えます。
そして、新築時点の性能が、将来も保持するためにも、気密の劣化を抑えることが重要で、収縮の少ない構造材や、湿気の影響を受けない断熱材の選定にくわえ、気密と断熱の施工方法が重要となるということもご理解いただきたいと思います。
- 新着コメント
-
2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
-
2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
-
2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
-
2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
-
2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
この記事へのコメントはこちら