改めて言うまでもなく、年々熱帯夜の日数が増加しているのは、皆さんご存知だと思います。
特に、顕著なのが都市部で、原因は、もちろん温暖化にあるのですが、温暖化の要因として挙げられているのがヒートアイランド現象です。
ヒートアイランドは、太陽光の日射による輻射熱にくわえ、日中蓄えられた日射熱が、夜間に、放熱され、熱帯夜が増えているとも言えるのです。
これは、都市部の緑や土の部分が大きく減少し、日射熱が、アスファルトやビル・マンションの構造躯体に蓄えられ、夜間に放熱されることで、気温がなかなか下がらないのです。
当然、夜も暑いために、エアコンを使うようになり、店舗やオフイス・マンションに住む方々のエアコンの室外機から、発生する熱による影響も非常に大きいのです。
ヒートアイランドと外断熱といっても、あまりピンとくる方は少ないと思いますが、外断熱は、建物全体を断熱材で覆うことで、、構造の外側で日射熱を反射させ、構造躯体への日射熱の侵入をおさえるのです。
つまり、構造や断熱材には、蓄熱されにくく、夜間に放熱されるのは、外装材だけからの放熱が、大部分で、夜間の放熱量は大きく削減されるのです。
また、構造の外側で断熱する外断熱は、内断熱に見られる熱橋(ヒートブリッジ)の影響も少なく、室内への日射熱の侵入を大幅に軽減するので、自ずと冷房の使用を抑え、室外機から発する熱の放熱も少なくなるというわけです。
一方で、内断熱の建物は、構造駆体や断熱材が日射の影響をまともに受けるので、室内側への熱伝導と同時に、高温の熱そのものが、柱や断熱材に蓄えられます。
つまり、マンションやビルの場合はコンクリートに蓄熱し、住宅の場合は、基礎や柱などの構造にくわえ断熱材までか、熱を吸収し高温になってしまうのです。
断熱はもちろん、環境への意識の高い、欧米では、マンションやビルでも、ごく一般的にみられる外断熱工法ですが、日本では建築コストや様々な建築制限も多く、なかなかコンクリート建築物の普及は進みませんが、住宅のみならず、ビルもマンションもアパートも外断熱になれば、温暖化やヒートアイランドも抑えられ、寝苦しい熱帯夜も大分減少するのではないでしょうか。
外断熱の家のオーナーは、エネルギーの削減も図り、ヒートアイランドを抑え、しかも長持ちする建物に住んでいるのです。
言うなれば、環境省から感謝状をもらってもいいくらい、地球環境に大きく貢献しているということを、是非、お子さんにも教えていただきたいと思います。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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