先日、「熱中症は気温よりも湿度と輻射熱」という記事をアップさせていただきましたが、暑い日がまだまだ続きますので、もう少し掘り下げて紹介したいと思います。
ブログの中で、環境省でも利用しているWBGTという指数を取り上げましたが、これは、暑さ指数とも呼ばれ、1954年にアメリカで提唱された、熱中症を未然に防ぐことを主目的とした指標で、その有効性が広く認められ、国際的に規格化された指数です。
WBGT(暑さ指数)は温度と湿度、輻射熱(ふくしゃねつ=地面や建物、体から出る熱)、風(気流)を総合的に評価したもので、実際の気温とはかなり違ってきます。
分かりやすくいえば暑さ指数=体感温度となり、28℃を超えると厳重な警戒が必要で、31℃を超えると危険とされ、実際に30を超えると、熱中症で緊急搬送される患者が急増しているのです。
グラフを見てわかる通り、温度が同じでも湿度が違うと指数が変わるのがお分かり頂けると思います。
ただ、このグラフは温度と湿度による暑さ指数の違いを簡易的に表したもので、輻射熱の影響は考慮されていません。
気温よりも床面や壁面・天井面の平均表面温度が、気温よりも、1℃高くなるごとに約0.5℃数値は上がりますので、家の気密や断熱性能と、日差しの強い時期の窓面の日射遮蔽も重要だということもご理解いただければと思います。
そして、逆に数値を下げる要素に気流があります。
窓開けや、扇風機によって身体に気流を与えることで、体感温度は下がり熱中症の危険も低くなり、しかも快適になるというわけです。
気温や湿度の高い時期の窓開けは、逆効果になる場合もありますが、扇風機の風速は機種によってもまちまちですが、概ね弱で2m・中で3M・強で4M位の秒速です。
大体風速がそのまま数値に表れると言われていますので、扇風機の風で、体感温度は2℃~3℃下がることになります。
1時間あたり1円とか2円の電気代ですので、是非有効にお使い下さい。
弊社の外断熱の家は、猛暑日でも、28℃・50%台の暮らしを推奨しておりますが、例えば、28℃で50%の湿度であれば、24℃の熱さ指数となり、55%~60%以内であれば25℃の暑さ指数となり、多くの人にとって、快適な体感温度になります。
しかも、輻射熱の影響も受けない外断熱の家は、体感温度もそのままですので、薄着で、家の中にいる分には、運動でもしない限り、安心して過ごしていただけるのです。
そして、さらに涼しさを得たい方や暑がりの方は、扇風機を上手に使っていただければ、さらに数値は下がるというわけで、うちわも何気に重宝します。
参考までに、今、現在の住んでいる地域のWBGT指数がわかる環境省のサイトとミスナール式を用いた温度と湿度・風速による体感温度が計算できるサイトを張り付けておきますので、是非一度ご覧になってみて下さい。
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
気温・湿度・風速で分かる体感温度のサイトです。
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