弊社の家に住むオーナー様から、朝の窓開けについての質問があったので、紹介させていただきます。
計画換気が義務化前の家では、換気扇が水回りにしかなく、毎朝の窓開け換気が、日課というお宅も多いと思います。
室内空気の汚れがちな夏場は、新鮮な空気を取り入れるためにも窓開けは有効ですが、弊社の外断熱の家では、注意が必要で、梅雨時期の窓開けは逆効果になる場合があります。
いつも、「窓を開けて心地いいと感じる時は、自由に窓を開けて下さい」
と伝えておりますが、開放的な暮らしと換気フィルターの清掃を心がけていただければ、換気が機能し、空気は常にキレイな状態を保っているので、本来、窓開け換気は不要とも言えます。
もちろん、換気うんぬんは別にしても、窓を開放することは、精神的なメリットをもたらすので、天気が穏やかで気持ちのいい時は、開けてもらって構わないのですが、家を建てる前までは、しきりに窓を開けたいと言っていたお客様も、「窓は閉めておいた方が快適だというのは、ホントですね~」という声をたくさん頂戴します。
我が家の女性陣も、以前までは窓開けが日課でしたが、この家に住んでからは、季節を問わずほとんど窓は開けなくなりました。
しかし、そんな我が家でも、なぜか浴室の窓だけは、開ける習慣が抜けきらないようで、開けている時がままあり、その度に小言を言うのも面倒なので、黙って閉めたりしています。
先日も、朝シャンする時に、ふと見たら、浴室の扉も開いた状態で、窓が開いていました。
義母いわく、お風呂の残り湯を使って洗濯しているので、湿気を逃がすために開けているというのです。
気持ちは分かるものの、春とか秋ならいいのですが、さすがに、この時期、外の空気は、じめじめしており、その湿気が室内に侵入してしまうので逆効果です。
洗濯に残り湯を使っていても、浴室の換気はつけており、フタを開けている程度では、残り湯の湿気の影響はありません。
「外の湿気が入り込み、エアコンをつけているのに意味なくなるよ~」
とやんわりと注意し、窓開け時には、1か所の窓だけを開けても効果はなく、開ける時は出来るだけ対角線上の窓をあけないと空気が通らないことや、温度差の少ないこの時期は、風がなければいくら窓を開けても空気は流れないということも合わせて説明した次第です。
※ 夜間、入浴中に、夜風が気持ちいい時は、たまに開けますが、戸を閉めていれば全く問題はありません。(入浴後の換気はもちろん必要です)
さて、話は戻りますが、朝の空気は、空気が澄んでおり、誰でも、気持ちよく感じるものです。
しかし、どうしてもこの時期は、湿度が高いために、折角、湿度のコントロールされた室内の湿度を上げてしまう場合が多々あります。
画像は、17日朝の我が家の外の温湿度とダイニングの温湿度です。このように、ほとんど温度差はないものの、室内の湿度を夜間の除湿によって50%台に調整しており、窓を開けたら湿度90%の湿った空気が侵入して、湿度だけグンと上昇してしまい、除湿した意味がなくなってしまうのです。
※水蒸気は多い所から少ない所へ移動しますが、その差が大きくなればなるほど移動するスピードも量も大きくなります。
窓を開けると、気持ちいいと感じる場合もありますが、そう感じるのは、風の気流によるもので、湿度が高い場合に窓を開け、いざ閉めると室内の湿度が上昇してしまい、エアコンをつけたり、また窓を開けたりと、面倒な状況を招いてしまいます。
しかも、外からの砂ホコリや網戸やサッシについている汚れなども、結構、室内に侵入してしまい、何気に掃除が大変になり、虫なども入ってきたりします。
外と室内との温度差の少ないこの時期は、窓を開けても風がなければ、気流も感じず、家中の窓を長時間開けない限り、換気効果はあまり機能しないというのが現実的な話です。
しかも、空気が澄んでいる空気でも、少なからず様々な物質が含まれており、わざわざフィルターも通さずに、そのまま家に取り入れることはないのです。
ご理解いただきたいのは、決して、窓開け換気を否定するものではないということです。
私とて、空気がいくらキレイとはいえ、さすがに家の中では、深呼吸などしませんが、朝のウォーキングの時には、太陽に向かって、何回も深呼吸しており、自分でも不思議なものだと常々感じています(笑)
外の空気を取り入れるということは、精神的にも、プラスの効果をもたらし、新鮮な外の空気を吸うと不思議にスッキリするものです。
ただ、窓を開けての換気は、寒さや暑さ・風・臭い・音・ホコリ・湿気や雨など、様々な影響を受けるのも現実で、実際に窓開けが有効な日や時間帯は、年間通しても1割にも満たないのではないでしょうか。
弊社の家では、2時間に1回の割合で、外の空気を、キレイな状態にして家の中に取り入れ、汚れた空気を外に排出していますので、家の中で、焼肉や餃子パーティなどして、キッチンの換気でも補いきれずに、臭いが部屋にこもった時だけ、窓を開放して換気していただければOKです。
朝晩の涼しい風を取り入れたい場合は、最低でも25℃~26℃で湿度60%以下というのを一つの目安にしていただければと思います。
ついでといっては何ですが、日常の掃除などの質問も、時折頂戴するので説明させていただきます。
平均C値0.46という気密性の高い弊社の家では、従来の家のように知らず知らずの内に侵入する、家の隙間からのホコリは、窓を開けない限り、ほとんどなくなります。
また、家の中で生じるホコリも計画換気の排気用のフィルターによって、ある程度集塵するので、室内のホコリは激減します。
さらにエアコンを連続運転していただくと、温湿度のコントロールと同時に、エアコンのフィルターでも、ハウスダストが集塵されるので、空気清浄機もいらない位です。(フィルターの汚れも激減します。)
つまり、通常、床に溜まりがちなハウスダストも、従来の家とは、比較にならない程減少するので、普段の掃除は、少しだけ湿った、雑巾やタオル・クイックルワイパーなどで、サッと拭いていただくだけで、OKとなり、掃除機をかけるのは、1週間に1.2度でも十分となります。
外断熱の家は、日々の清掃も本当にラクになる正真正銘の家事楽・ママ楽な住まいと言えるのです。
※ 新築時にルンバを購入するお客様も、多いのですが、ほとんど使わないという方も少なくありません。購入するのは、生活してからでも遅くありません。頭に入れていただきたいのが、今、この世で流通している多くの電化製品や日用品のほとんどは、現代の暮らしの不満や不便を解消するために、誕生しているのは事実ですが、その暮らしを支えている家の性能はといえば、残念ながら十分とは言えません。つまり、高性能な家を建てて生活スタイルを少し見直しただけで、不要なものも多数あるのです。弊社の家は、昔ながらの扇風機で、十分、爽やかな夏の暮らしが送れるのです。
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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