家の住み心地はもちろんですが、光熱費や耐震性・耐久性にしても、住んでみないとわからないものです。
耐震性は、大きな地震に遭遇しなければわかりませんし、耐久性も、20年・30年経過しなければわからないのです。
昨日は、高性能住宅の要素についてお伝えしましたが、今日は、実際に、お建てになるマイホームを高性能にするためのチェックポイントについて、改めて紹介させていただきます。
私は、常々、外断熱の優位性について、お伝えしておりますが、外断熱であろうと内断熱であろうと、次に挙げるポイントを満たすことで、住まいは高性能となり、将来、後悔するような家にはならないはずです。
そのポイントとは、気密や断熱・換気・冷暖房について、依頼先に、次の条件を提示し、確実に実施してもらうだけで、名実ともに高性能となります。
☆ C値(隙間面積)を測定するための、気密検査の実施(気密工事完了時・竣工時)してもらってください。 (寒冷地の基準は2.0ですが、経年変化を考慮し最低でも1.0が必要です)
☆ Q値(熱損失係数)・UA値(外皮熱貫流率)の確認をして、 最低でもQ値1.6UA値0.48w/㎡・k(ZEH基準の20%UP)の断熱計画を実施してもらって下さい。
☆ 数値はあくまで計算値です。断熱の施工精度の確認のために、 断熱施工時に目視はもちろん、サーモカメラにて確認してください。(断熱欠損や施工ムラがないかがわかります)
☆ 開口部の種類と性能値を確認し、樹脂トリプル(LOW-E+アルゴン)もしくは、準防火地域などでも最低でもU値1.6W以下 のサッシを使用してもらってください。
(1.2年後にはどこのメーカーでも標準になってきます)
☆ 換気システムの種別を確認してください。まだ仙台圏では、コストの関係で1種よりも3種換気の採用比率が非常に高いのですが、数多くのクレームや問題が発生しており、宮城のような寒冷地では、第1種熱交換換気が必須となります。
☆冷暖房の種類・容量と配置計画を示してもらってください。高性能というからには、エアコンはどんなに多くてもせいぜい3、4台で十分です。
☆ 冷暖房の連続運転時の部屋別の室温 と暖房費のシュミレーションを提示してもらってください。(家族構成・生活スタイル・体感温度が違うのでというのは×です。24時間20℃に設定した場合の暖房費を出してもらえばいいだけです。)
これらが、全て確実に履行されると、必然的に、いい加減な対応は出来なくなり、様々ある工種の施工精度もグンと向上し、間違いなく住み心地のいい家に近づきます。
そして、太陽光を設置する場合でも、無駄な太陽光は必要なく、床面積㎡あたり0.5kW前後の設置で、十分ゼロエネは可能になります。
もっともらしい理由をつけて、受け入れを拒否されるかもしれませんが、ハッキリ言って、そうした造り手を大事な家づくりのパートナーとして選択すると、お客様自身が将来後悔する可能性が非常に高くなります。
宮城にも、対応の可能な造り手はたくさんいますので、どんなに人柄の良い営業マンであっても、デザインが良くて、価格が予算内でも、候補から外した方が賢明です。
上記に挙げたチェックポイントは、省エネ住宅や高性能住宅というからには、クリアしなければ最低限の条件ともいえます。
そして、これらの条件を満たした上で、次のステップとなる資金計画や間取りプラン・外観や設備・インテリアにと計画を進めれば、お客様の家づくりの成功確率はかなり高いものになるのは、間違いありません。
マイホームは、一生で一番高い買い物です。見た目ではなく、中身をしっかり見極めた上での家づくりが大切です。
- 新着コメント
-
2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
-
2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
-
2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
-
2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
-
2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
この記事へのコメントはこちら