先日、建築中の現場確認に行った際に、新築間もない、お隣の某ハウスメーカー建物の北側を何気なく眺めたら、エアコンの室外機が6台に床暖房のボイラーがズラリと並んでいました。
建物の大きさは、おそらく40坪~42坪です。
昔の建物なら、いざ知らず、ある程度の断熱性能であれば、この設備はどう見てもオーバースペックで、弊社の建物であれば、間取りにもよりますが、2台~3台もあれば、十分な容量となります。
お客様の要望なのか、メーカーの提案なのかは、定かではありませんが、実際、省エネ住宅と謳いながら、こうした住宅は少なくありません。
後々、寒いとか暑いとかのクレーム防止に、設置を勧める営業マンもいるのですが、無駄なイニシャルコストやランニングコストを抑えるためにも、ユーザー自身が、住宅の断熱性能や冷暖房に目を向けることがとても大事なことです。
また、メーカーによっては、エアコンなどは家電量販店の方が安いですよ~。と提案を避けるケースもあるようです。
こことここに何キロのエアコンをつければ大丈夫ですという場合は、親切でいうケースもありますが、多くは、その家に適した冷暖房の容量がわからないとか、責任を回避するために、言っているケースがほとんどです。
そして、家電量販店の店員さんは、家の間取りや断熱性能などお構いなしに、単に部屋の大きさに基づいた容量や台数を提案するのが相場です。
案外知られていませんが、エアコンの畳数の基準は、無断熱の建物がほとんどだった1964年に、業界の統一基準として定められて以来、50年以上も変わっていないのです。
まだ日本には、40%も無断熱に近い建物が存在しているというのが、表向きの理由ですが、量販店の店員さんで分かっている方はほとんどいませんので、余計なエアコンを買わされないように、くれぐれもご注意ください。
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