ソーラーサーキットの家の基本的な考え方は、自然の力を上手に活用して、快適な住み心地をつくり出すことにあります。
現在、私達の生活は、エアコンやヒーター・床暖などの冷暖房機器や空気清浄機や除湿機・加湿器がつくり出す人工的な環境の中で、成り立っているのが現状ですが、出きるだけエネルギーの消費を抑えて、自然の風や太陽のぬくもりを感じて過ごしたいと多くの人がそんな思いを抱いているのではないでしょうか?
「ソーラーサーキットの家」は、そうした思いを形にするために、今から30年前に生まれました。
従来の省エネ住宅が、省エネと言いながらも冷暖房を使うことを、前提にしているのに対し、ソーラーサーキットの家は、出来るだけ冷暖房を使わない暮らしを目指しているところに大きな特徴があります。
エアコンを使わないってどういうこと?そんな家ができるの?というお話を頂戴しますが、なぜエアコンを使わないで済むか改めて紹介させていただきます。
そもそも“自然エネルギー”とは、どのようなものなのでしょうか。
「太陽熱」、「風」、「地熱」。ソーラーサーキットの家では、主にこの3つの自然エネルギーと、暖かい空気は上昇するという自然の作用を活用した住まいとなります。
「太陽熱」は、冬を暖かく過ごすために、「風」は、夏を爽やかに過ごすために、「地熱」は、1年を通じて、床下の温度を安定させ気持ち良く過ごすための重要な要素となります。
この3つの要素をいかに有効に活用するかが、省エネで快適で健康に暮らすための大きなポイントになります。
ソーラーサーキットのネーミングの由来は、この自然エネルギーを称して、ソーラーを指し、建物の内外に設けた二つの通気層を指してサーキットとなります。
つまり、分かりやすく言えば、自然の力を活かした空気の通り道のある家ということになります。
ソーラーサーキットの家は、1980年代から様々な研究を重ね、寒さ対策を主にした外断熱による高気密・高断熱から、日本の気候風土に合わせ、断熱性と通気性という本来相反する性能を融合させた画期的な技術によって、1988年に誕生しましたが、すでに2万5千棟を超える実績があり、多くのお客様が“自然な気持ち良さ”を日々感じながら快適に暮らしていただいております。
では「太陽熱」「風」「地熱」を有効利用したソーラーサーキットの家とは、どのような建物なのでしょうか。
ソーラーサーキットの家は、冬モードと夏モードを切り替えすることで、自然エネルギーを上手に取り込み、冷暖房の設備に頼り過ぎない暮らしを可能としています。
そこが、冬の寒さ対策だけに重点をおいた一般的な高断熱・高気密住宅と大きく異なる点です。
冬も夏もある日本では、冬に適した家と、夏に適した家の2種類が必要で、それを両立させたのが、ソーラーサーキットの家の衣替えの技術です。
現在、断熱に関してはどの住宅メーカーもそれぞれに工夫をしており、断熱材も工法も様々なものが出回っています。
しかし、高気密・高断熱の技術は、寒さの厳しい北欧で生まれ、その技術を北海道で取り入れ、普及してきた技術で、もともと“寒さを防ぐ”ことを主な目的として生まれたのです。
そして、厄介なことに、断熱性能を高めれば高めるほど、熱を逃がしにくくなるので、省エネで暖かい家ができるのですが、反対に夏の高温多湿な時期には、熱や湿気を逃がすことができなくなり、快適に暮らすには、エアコンが必須となるのです。
欧米や北海道は夏でも湿気が低いため、さほど問題にはなりませんが、日本列島はほとんどが高温多湿のため、湿気や暑さ・カビやダニの繁殖に悩まされるのが、一般的な高断熱・高気密住宅の大きなデメリットとなります。
つまり「高断熱・高気密住宅は、冬の寒さ対策を主眼にした建物であり、ソーラーサーキットの家は、閉じる技術と開く技術の組み合わせによって、四季を通じて省エネで快適な室内環境を可能にした住まいとなります。
少々、長くなりましたのでこの続きは、また明日にでもご紹介させていただきますのでよろしくお願いいたします。
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