ウェザーニュースのサイトに、全国66,000人の調査による冬期間の暮らし方についての様々なデータが掲載されていました。
興味深かったのが、夜寝る時と朝起きた時の寝室の室温で、地域ごとにけっこう差があることが分かります。
ちなみに、宮城県の場合の平均は、寝る時が16.1℃で起きた時が11.3℃で、北海道は寝る時は19.2℃で起きる時が16.3℃だそうです。
日本で一番寒い北海道ですが、家の断熱に関しては一番進んでおり、このような室温になっていますが、最低気温が-10℃にも-20℃にもなる北海道で、寝室の室温の低下が、夜と朝とで、3度にも満たないことに改めて感心しました。
弊社の外断熱に住まわれるオーナー宅の正確な調査は、実施しておりませんが、寝室の寝る時の室温は18℃前後になるように推奨しております。
これは、20℃以上にすると、逆に就寝中に暑くなり布団を剥いだりするケースが多々でてくるからです。
2階部分の間取り構成にもよりますが、2階に設置するエアコンは、極力個室ではなく、全体に効率よく熱配分出来るように、2Fのホールなどに提案しておりますが、ホールの室温を20℃位の温度設定にすると、外気温が下がる真冬では、寝室やお子さんの部屋の室温は自然に18℃前後になります。
そして、夜間もエアコンを消さずに運転していると、18℃前後の寝室の温度はそのままか、人間の発熱によって若干上昇し、エアコンを消すと、外気温にもよりますが、2度前後低下し16℃前後になるという訳です。
※ 換気と熱効率を高めるため、居室のドアは基本的にオープンです。
ここからが、大事なポイントですが、エアコンは消さない方が、逆に省エネになりますよと、いつもご案内しているのですが、どうしてもこれまでの生活習慣もあり、エアコンを消してしまうお客様がいらっしゃるのです。
もちろん、消していただいても、16℃前後の室温はキープするので寒くはないのですが、起きてから2階全体の室温を上げるために、エアコンをつけると、設定温度20℃にするために負荷がけっこうかかり、しかも日中の高い電力を使うために、暖まるまで時間がかかり、仮に1時間で暖まったとしても、割安な夜間時間帯の1時間当たりの電力料金と比較すると、最低でも10倍から15倍位高くなってしまうのです。
つまり、折角節約しているつもりでも逆に節約にはならないということで、寝る時もエアコンはそのままにしていた方が、快適性も高まり、かつ電気料金も安いということになります。
そして、これは断熱性能の高い外断熱の家だからこそのなせる業で、普通の家ではこうした連続運転は、単にエネルギーの浪費につながり暖房費も大きな負担となります。
従来の、いる時だけ、使う時だけ暖める間欠式の暖房では、家の中の温度差が大きくなり、不快なばかりか、ヒートショックなどの危険も高まり、結露やカビなど様々な問題が発生してしまうのです。
断熱性能の高い外断熱の家では、従来の同じ暖房費で、連続暖房が可能となりますので、ご理解の程お願いいたします。
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