後悔しないためのチェックポイント

  • 後悔しないためのチェックポイント
以前にも、アップさせていただいたことがありますが、内断熱あれ外断熱であれ、どちらのハウスメーカーで建てても、後悔しないためのポイントをご紹介させていただきます。

いつもお伝えしておりますが、住宅の温熱環境と空気環境によって、家の住み心地は大きく変わりますが、この温熱と空気環境の優れた家にするには、断熱・気密・換気・冷暖房のバランスが非常に重要です。

この部分を疎かにすると、いくらデザインや設備が豪華でも、無垢材や自然素材に囲まれた家でも、住み心地のいい家には決してならず、不快な温度差に加え、空気も汚れ、光熱費の上昇をまねき、内部結露により、家の腐朽や蟻害などが生じ、耐震性も低下し、健康にも悪影響を及ぼし、後々後悔する危険性が非常に大きくなります。

そして、ユーザー自身もその重要性を理解し、適切な暮らし方とメンテナンスを実践することで、「いつまでも強く・いつまでも快適に」 住む人と家の健康をいつまでも守り、50年後も次の世代に引き継げる価値ある家になります。

※ 建てただけで、省エネで快適で健康に暮らせて長持ちする魔法の家は、いくらお金をかけてもこの世には存在しません。

何も、難しいことではありません。

下記のチェックポイントについて、確認をして確実に実施してもらうだけでいいのです。

☆ Q値(熱損失係数)・UA値(外皮熱貫流率)の確認をして、 最低でもQ値1.6UA値0.46w/㎡・k(ZEH基準の20%UP) で、設計してもらって下さい

☆ 数値はあくまで計算値です。断熱の施工精度の確認をするために、 断熱施工完了時に目視とサーモカメラにて確認してください。(断熱欠損や施工ムラがないかがわかります)

☆ 開口部の種類と性能値確認 樹脂トリプル(LOW-E+アルゴン)もしくはU値1.3W以下 のサッシを使用してもらってください。(1.2年後にはどこのメーカーでも標準になります)

☆ C値(隙間面積)を測定するために、気密検査の実施してもらってください。 (寒冷地の基準は2.0ですが、経年変化を考慮し1.0・出来れば0.7㎝/㎡以下の気密性能が必要です)

☆ 換気システムの種別を確認してください。まだ仙台圏では、コストの関係で1種よりも3種換気の比率が高いのですが、数多くのクレームが発生しており、 第1種熱交換換気システムが必須です。

☆真冬でも家の中の温度差が最低でも5℃以内に収まるような冷暖房の種類・容量と配置計画を示してもらってください。(理想は2℃~3℃以内です)

☆ 冷暖房の連続運転時の部屋別の室温予測 と暖冷房費などの光熱費のシュミレーションを提示してもらってください。

これらのポイントが、確実に実施すれば、省エネで快適な住宅となり、不快な温度差や結露・住宅の腐朽やアレルギーなどの問題は大分解消されることは間違いありません。

またそうすることで、現場に携わる職人さんにも緊張感が生まれ、あらゆる工種の施工精度もグンと向上します。

そこまでする必要がないとか、自社の基準と違うので出来ないということで、拒否するメーカーもあるかもしれませんが、ハッキリ言って、そうした造り手を家づくりのパートナーとして選択すると、住んでから後悔する確率が非常に高くなるのは間違いありません。

弊社に限らず対応できる造り手はたくさんおりますので、拒むような造り手は、どんなに人柄の良い営業マンであっても、候補から外した方が賢明だと思います。

上記に挙げたチェックポイントは、3年後に義務化となる基準以上のレベルではありますが、ビックリするほどのレベルではなく、省エネ住宅や高断熱住宅というからには、クリアしなければならない基準ということを理解していただきたいのです。

そして、これらの基準を満たした上で、次のステップとなる資金計画や構造・間取りや外観・インテリアなどの計画にと進んでいけば、お客様の家づくりの成功確率はかなり高いものになるはずですので、どうぞ参考にして下さい。

この記事へのコメントはこちら

以下のフォームよりコメントを投稿下さい。
※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。