昨日、名取文化センターにて、みやぎ化学物質過敏症・アレルギーの会 ~ぴゅあぃ~さんが主催する「カビ・ダニ・結露の勉強会」で、講演させていただきました。
カビ・ダニ・結露という、少しマニアックなセミナーでしたが、関心のある方に多数お集まりいただきました。
湿気や結露によってカビやダニにが増殖し、人の健康が損なわれ、内部結露による腐朽菌によって家が腐れ白蟻被害も助長することは、皆さんある程度は、理解しているのですが、その原因や対策などは、わかっているようでわかっていない方が多く、世間ではまだまだ、たかが〇〇という考えをお持ちの方がほとんどです。
そして、カビの臭いをとるために消臭剤や芳香剤を利用し、家干しの臭い対策に柔軟剤や合成洗剤を使用することで、多くの方々が健康を害し、知らず知らずのうちに他人にまで迷惑をかけ、結果的に環境までも汚染しているということを理解しなければなりません。
国民の3人に1人が何らかのアレルギーが発症している現代ですが、アレルギー患者の多くがカビやダニ・ハウスダストが起因しているとも言われ、実際、80%以上の方に陽性反応が見られるのです。
日々口にする飲料水や食品・制汗剤や化粧品・洗剤や殺虫剤などの生活用品を含め、おびただしい量の化学物質に囲まれた中で暮らす私達にとって、誰もが発症する可能性があるのが、シックハウスであり化学物質過敏症です。
これまで、シックハウスといえばVOC(揮発性有機化合物)が原因とされていましたが、昨今では、カビや細菌から発するMVOC(微生物由来揮発性有機化合物)の影響も大きいことがわかり、新たなシックハウス源とも言われるようになりました。
またシックハウスが引き金となって、化学物質過敏症を引き起こすとも言われており、CS患者の約60%は、シックハウス症候群から発症するそうです。
そして、ひとたび発症すると、日常の生活すら普通に送れない程の大変な状況を招いてしまう可能性が高いのが、化学物質過敏症の怖さで、複合的な要因が重なり、原因の特定も難しく、専門医も少ないために、治療が困難な難病でもあります。
是非、他人事ではないという認識を持って、ご自身とご家族のためにも、正しい理解と知識をもって、日々の生活を送らなければならない時代でもあるのです。
家の性能もさることながら、冷暖房や換気・暮らし方にいたるまで、正しく理解してこそ人も住まいも健康で長寿命となります。
モデルハウスでは、定期的に「住まい塾」を開いておりますが、企業や団体・サークルどちらへでもお伺いいたしますので、ご興味のある方どうぞお気軽にお声がけ下さい(^^)
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2015.09.25 (中山の高梨欽司)火災保険の制度
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2015.08.25 (阿部貴日呼)毎週のように行っています
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2014.12.10 (高橋一夫)ありがとうございます。
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2014.12.08 (ちょーすけ)勉強になります
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2014.12.04 (T氏)ごちそうさまでした!
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