11月3日ということで、文化の日らしい?投稿をひとつ。
本日、パナソニックさんと今後の展開などについての打ち合わせに事務所に行って参りました。
ふとサイドボードを見ると、松下幸之助さんの書が目に入ってきました。
幸之助さんは、68才を迎えた、昭和38年に「ナショナル住宅建材株式会社」を設立したそうです。
※ 現在のパナホームの前身です。
当時、松下電工では、電設資材や住宅建材の製造メーカーでしたが、実際に使用した場合を検証するために家をつくり、その住宅が好評だったことから、松下電器産業と松下電工の共同出資で、住宅の専門会社を作ることになったそうです。
そして昭和41年に、家に関しての考えを次のように述べたそうです。
『住まいは人間形成の道場』
孟子のことばに「居は気をうつす」というのがあるそうだ。
つまり、住まいというものは、そこには住む人の心を変化させ、
ひとつの性格を形づくる力をもっているという意味である。
たしかにお互い人間は、幼いときからの日々の生活習慣を通じて、
いろいろと物事を学んでいく。
あるいは感化を受けていく。
その生活環境の中心が住まいであって、だから住まいというものは人格形成に
大きな影響を与えるものだと思うのである。
したがって、私は住まいというものを、単に雨露がしのげ、
心身の置きどころになればよいと考えるのではなく、
さらに進んで、人間を練り鍛える道場、人格の成長を
はかる場所という観点からこれを重視するとともに、
最新の注意をもって住まいづくりを心がけねばと思っている。
雨露しのげばというのは、いかにも昭和41年らしい言葉です。
昭和40年代といえば、高度成長の流れの中で、住宅の工業化も進み、プレハブ全盛の時代に突入していったのですが・・・。
未だ露が凌げない住宅と私達の暮らしぶりを天国から眺めて、どんな言葉を述べるのだろうとふと考えてしまいました。
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